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ケージ 4

ケージの温度

飼育書によれば、ハムスターにとっての快適な温度は20〜26℃、快適な湿度は40〜60%、子ハムは22〜24℃です。しかし、ジャンガリアンの出身地の地中の温度は、夏でも冬でも17℃くらいだそうで、これくらいの温度に保てるように環境を作るのが、経験的にも、生態的にもあっています。病気のときなど、代謝機能が落ちて体温を保つのが難しいときは、それより高めにして体力に消耗と苦痛を抑えられるような環境に、すぐに変更できるようにケージや保温用品を準備する必要があります。
ハムスター自身が床材などを使って、保温をするのが得意で、飼育用品で温度を上げるのは簡単なので、温度を下げやすいケージを選ぶと良いです。

人間の適温が20℃くらいで、飼い主が少し涼しいくらいがハムスターにとって快適なので、その温度を飼い主が肌で覚えるためにも、自分がよくいる部屋にケージを置いて飼うのがベストです。そうすると、自分とエアコンやヒーターなどが共有でき、電気代が無駄にならないだけでなく、ハムスターが室温の変化で体調を崩すことも減ります。
間違っても、安価なペット用のヒーターを頼ることはやめましょう。温度管理ができると書いてあるヒーターでも、40℃近くまで温度が上がることがあり、ハムスターが体調を崩す原因になります。
きっちり管理したいのなら、人間用のエアコンを使うか、空中サーモスタットを併用しましょう。

冬場にヒーターを使う場合は、ケージ全体を暖めるのではなく、巣箱の一部分だけを暖め、冬だとハムスターが感じられるようにする必要があります。あくまでも、ヒーターは床材だけでは保温が間に合わないときの、補助をする飼育用品です。

ケージの設置場所

「ケージの温度」に書いてあるように、自分が一番居る部屋で、ハムスターを飼うのが一番です。
逆に、玄関、ベランダ、台所では、ハムスターを飼えないところです。玄関は、温度差が激しく、風や人だけでなく、ウイルスや細菌も入ってきやすいところです。ベランダは温度の問題だけでなく、脱走や、天敵の存在など多くの問題があり、虐待とか違法のレベルになるので絶対にやめましょう。
台所は、家の中で細菌が一番多いところで、ハエやゴキブリなども気になります。ハムスターは、飼い主だけでなく家族の行動や、食べ物のニオイも気になるので、台所で飼うと脱走されやすくなります。

ハムスターは地を這って生きる動物なので、ケージは低い場所に置きます。しかし床は、人間の足音など響いてしまいやすいので、棚の下段や、ケージの下に段ボールやタオルを敷いて、できるだけ音がケージに伝わらないようにすると、ハムスターも落ち着いて生活できます。また、できるだけ低い場所に設置した方が、落下事故も減らせ、世話がしやすくなります。

不要な物を捨てたり片付けたりするだけでも、ケージの置き場所くらいどうにかなると思います。共存とか共生というのは、お互いが我慢をしあって同居することなので、ハムスターを迎えた人間がハムスターに場所をゆずるようにしましょう。ペットを飼ううえで、基本的なことなので、ケージの置き場所に悩むなら、ペットを飼わないことです。

死角の大切さ

人間の目だけでなく、ニオイや、直射日光などの温度からも、逃げられるように、ケージの置き場所や、ケージ内のレイアウトを工夫する必要があります。

ハムスターは数分で熱中症になるので、ケージに直射日光が当たるのは厳禁で、常に日陰で間接的に太陽の明るさを感じられる場所に、ケージを設置する必要があります。は虫類用のケージは、側面部がメッシュになって他のケージより防ぎやすいですが、ケージの横に本を立てかけたり、ミルワームのケージを置くなど、少し工夫するだけでも改善できる場合もあります。

ケージに毛布などをかぶして、太陽光や温度の管理をしている人がいますがやめましょう。鳥は目で確認するので、そうしないと夜になっても落ち着かなかったり、熱帯の鳥などは巣をハムスターほどうまく作れず、鳥のケージはヒーターも使いにくいことから、そのような方法があるだけで、ハムスターにその方法を使うのは間違いです。
ハムスターは穴に住む動物なので、完全に真っ暗な日が続いても体内時計が狂いにくい体質ですが、人間と同じように日の光でリセットされます。人間の行動が、太陽光より正確な訳がないので、巣箱の中は夏、巣箱の外は冬、日光は春といったことになると、ハムスターの自律神経や行動に影響が出る可能性もあります。自律神経を乱すと、病気になったり、換毛に失敗して寒くて巣箱から出てこられず、空腹やトイレを我慢して病気になったりと、悪い循環を作る原因にもなります。
限度を超えないことも大切ですが、巣箱近辺が巣穴で、ケージ内であっても、その他の場所は巣穴の外だということも忘れずに、しっかり四季を感じられるようにしましょう。

ケージの中は、回し車を少し手前に置くだけでも、回し車の後ろに通路ができたりするので、簡単に改善できることもあります。
しかしペットは、家の近所に住んでいる野生動物ではないので、飼育セットを迷路のようにし人間から引き離す生活をさせないなど、引きこもり状態を作らないことも大切です。必ず、人間と共存していて、人間が便利な存在だと思えるように、接し方だけでなく、飼育環境も工夫する必要があります。そうしないと、ハムスターに噛まれたり、病気をさらに隠して、病気の発見が遅れる原因を作ります。

売っている物を、そのまま設置したり、他人の環境を真似するだけで、ベストな飼育環境が作れないのが、エキゾチックペットの難しいところで、おもしろいところなのですが、頻繁に環境を変えるとハムスターのストレスになることも忘れずに。

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