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ケージ 1

ケージの概念

動物のことを詳しくない人に、飼育環境を想像してもらうと、金網タイプのケージの中に、入り口が正面を向いた巣箱を想像すると思います。心の中に、動物は檻(おり)に閉じこめ、管理する生き物だという考えを、知らず知らずの間に持っているからです。
それに気づいて、飼育環境や接し方を工夫しないと、ハムスターはその環境から逃げだそうとして、脱走したりストレスが溜まって、トラブルの原因になります。

また、ケージというと、ハムスターの部屋や家などのイメージがあると思いますが、実際にはハムスターが住む町です。エサを探しに行ったり、人間に出会ったり、回し車を使って擬似的に長距離を体感したりします。

ケージは「安全」で「快適」な環境をハムスターに提供する最低条件だということを考えて、ケージを選ぶようにしましょう。そのためにも、見た目にだまされず、できるだけ大きなケージを買うことをオススメします。飼育のトラブルは、ほとんどがなわばりに関することなので、ケージを広い物にするだけでもトラブルは減ります。

「ケージ」のことを「ゲージ」という人がいますが、正しくは「ケージ(cage)」です。「ケ」は濁音ではありません。

ケージの種類

ハムスター用のケージと言っても、いろいろな物があり、他の動物用のケージを使ってハムスターを飼育することができます。私もドールハウス型のケージなど、いろいろ試してみましたが、今はは虫類タイプのケージに落ち着いています。また、一般にハムスター用のケージとして売られている物はジャンガリアン用ですが、ジャンガリアンを飼育していてもケージの面積も小さく、ストレス無く飼うには無理があり、トラブルの原因にもなるので、大きめのケージを選びましょう。
また、ハムスターは小さく、温度を上げる飼育用品は多いので、寒さに弱い動物だと思われがちですが、ハムスターは暑さや高い湿度に弱い動物です。保温グッズを使って、ケージ内の温度を上げることは比較的簡単に行えるので、必要以上に温度が下がりにくく、温度や湿度を下げやすいケージを選ぶようにしましょう。

一般的なハムスター用ケージの、長所、短所です。

【金網タイプ】
長所: 通気性がよい。軽い。ハムスターが飼い主に気づきやすい。ハムスターの目線で世話ができる。
短所: 手入れがしにくい。落下事故が起きやすい。冬場は寒い。金網をかじられる。部屋が汚れる。簡単に壊れる。出入り口が小さく世話がしにくい。死角が作れず、ハムスターが落ち着きにくい。光や音を遮蔽できない。

[ 飼い方 > ケージ > 金網タイプのケージ ]

【水槽タイプ】
長所: 脱走されにくい。部屋が汚れない。壊れにくい。大きさの割に安い。掃除が楽。
短所: 小さいと湿気がこもりやすい。ハムスターに気づかれにくい。世話の時は上部からしなくてはならない。死角を作りにくい。大きいと重い。光を遮蔽できない。

[ 飼い方 > ケージ > 水槽タイプのケージ ]

【は虫類用ケージ】
長所: 通気性がよい。ハムスターがなつきやすい。脱走されにくい。ケージの外が汚れない。温度を下げやすい。壊れにくい。小バエなどが入ってこない。
短所: 値段が高い。量販店では売ってない。ちょっと重い。

[ 飼い方 > ケージ > は虫類用のケージ ]

金網タイプのケージ

ハムスター用として売られているケージや、スターターセット(初級者用の飼育セット)などは、ほとんどが金網タイプになります。鳥小屋に近いケージや2階建てのケージ、パイプを使って拡張できるケージなど、いろいろな種類がありますが、ハムスターに詳しくない人が思うイメージが、形になったケージばかりです。
金網タイプのケージを勧めるのはペットショップの店員だけで、飼育経験の長い人や獣医は勧めないケージです。それは、初心者が納得しやすい形で、購入しやすい値段、サイズがどれも小さいので、安易に買いやすいという理由があるからです。
もし、金網タイプのケージを勧められたのなら、この人はお金も持ってなさそうだし、知らなさそうだからと思われている可能性もあります。また、金網タイプのケージしか扱っていない店(メーカーも)や、勧めない店は、よく知っている人が利用していない店なので、売っているエサなども良い物がないと思った方が良いです。

根本的にハムスターの生態に合っていない商品ばかりで、トラブルが増えるだけなので使わないようにしましょう。今後も、ハムスターの生態にあったケージは販売されないと思いますが、ハムエッグでは問題を起こしやすいケージとして掲載してます。

まず、ケージが狭いので必要な「なわばり」の広さが、確保できません。さらに、ハムスターが隠れる(安心して過ごせる)ところが少なく、ハムスターが人間を意識しやすいので、悪い循環を作ってしまいます。具体的なトラブルは、ケージを噛んでなわばりの広げようとしたり、もっと安心して過ごせるところを探すために脱走したりします。それらができないと思うと、あっちこっちにオシッコをして自分のニオイを強調しようとしたり、ストレスで無駄に食べたりします。当然、そのことでハゲたり、病気になったりするなどの、原因も作ります。
どれも、初心者にありがちなトラブルで、その理由の1つが、ケージの選択ミスです。

パーツ数が多く分解しやすいので、掃除しやすそうですが、構造が複雑で掃除しにくく、耐久性も低いので、意図しないときに外れて事故が起こったりもします。ケージの底が外れ、ハムスターごと落としたことが実際にあります。
また、金網部分に足を引っかけてケガをしたり、塗装した金網部分を齧って、塗料やサビを食べてしまったり、不正咬合や歯が折れたり、ケージを噛むので余計にケージが壊れやすくなったりと、さらに悪い循環を作ったりします。巣箱や、あっちこっちでオシッコをしてしまう状態になっていると、ケージの中が不潔になり、病気の原因を作ったり、ハムスターの心や病んでしまうと、飼育のうまい人でも簡単に解決できなくなります。骨折や歯が折れる原因になるということは、獣医もよく知っている話です。

【我が家のケージ】
4つ折りにした新聞紙を敷け、加工しやすそうだったので、気まぐれで買ったケージですが、今は全く使ってません。
給水器を付けるには高さが足りず、給水器の水を外から交換できるように、金網の一部を切って加工しましたが、普通はエサやトイレの世話とセットになるので、あまり意味がなかったです。どちらかというと、ケージの出入り口が小さく、野菜用の皿やトイレを出そうとすると、ケージの出入り口の金網で、手をひっかけて手をケガしたり、トイレをひっくり返したりと、悪い思い出ばかり残ってます。

金網ケージ上面 くりぬいたところ 新聞がちょうどいい
ゴールデンハムスターには小さすぎる。 加工が簡単にできる点が、いいところだが。 床材の下に新聞紙を敷くのは、我が家の基本。

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