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ハムスターの散歩(散歩とは・間違った散歩方法)

散歩とは

ハムスターの散歩とは、人間の散歩とは全く違い、運動ではなく自分の縄張りをパトロール(見回り)することが目的です。

ハムスターは、ほお袋を進化させ、巣穴に餌を溜めることが得意で好きな動物ですが、餌を探したり採りに行ったり、パートナーを探すには、巣穴の外に出る必要があります。しかし、目的も計画もなしに巣の外に出ると、天敵に見つかったり、ライバルに縄張りを奪われたりします。そうならないために、驚異になる敵がいないか、逃げるための通路が使えるかなどを、確認する為に巡回する訳です。確認するということは、その場所の様々な情報を覚えていたり、計画性があったりと、かなり頭を使います。
好奇心より、危機管理や防御反応に近い本能的な行動のため、無理に散歩をさせないと、恐怖心が強くなったり、虐待に近くなるので注意しましょう。

野生のゴールデンハムスターでは、半径10~15mのテリトリー(縄張り)を毎日巡回しています。出会いの場や餌場を含むホームレンジ(行動圏)を入れると、もっと広いと範囲を巡回しているのかもしれません。しかし、ケージどころか部屋ですら、そんなに広くはないと思います。
アニマルホーダー(過剰多頭飼育者・病的な動物コレクター)などの飼育頭数の多い飼い主、飼育方法が悪く外に出すと更に問題が増える飼い主などなど、散歩に反対する人もいますが、人間に改良され、何万年も一緒に過ごしている犬でも、縄張りの巡回をする習性があり、室内犬ですら散歩しないとストレスが溜まります。ハムスターが人間と過ごすようになってから、100年ほどしか経っておらず、縄張りを巡回する習性はそのまま残っていると考えましょう。

野生でも毎日巡回しているので、飼育環境でも毎日決まった時間に散歩させる必要があります。しかし、巣穴に籠もる動物なので、寒かったり、体調が悪かったりすると、散歩に出たがらないことがあり、病気の早期発見に繋がります。

散歩中はケージ中だけでは見せない行動や表情をし、同じペットで何倍も楽します。上級者としてアドバイスするのなら、鳥を飛ばないように飼っているのと同じで、散歩させないと損です。

間違った散歩方法

ハムスターに首輪とリード(紐)を付けて、野原を散歩させる方法が載っている飼育書が昔ありましたが、絶対に家の外には出さないでください。ハムスターのように弱く、縄張りを持つ動物は、全く知らない連れて行かれると、何が起こるのか予測できないので、常に警戒し、ストレスが溜まります。
また、ハムスターは、猛禽類の存在も知っているので、天井が見えないだけでストレスになっている可能性もあります。病院の時以外は家の外に連れ出さないようにしましょう。
さらに、ハムスターのように凹凸に少ない体では、無理矢理締め付けないと首輪は付けられず、リード(引き紐)が引っかかり窒息してしまうことがあります。

ハムスターの行動範囲をサークル(柵)を使って狭め、ケージから出して散歩をさせている人もいます。この方法も間違っています。
ハムスターはケージの中にいても、音や風の動きなどで、ケージが置かれている部屋の構造を、大まかに理解しています。人間に例えると、自分の部屋の窓から、気になる建物が見える状態です。ハムスターでなくても、それが何か知りたくなりますが、ハムスターは臆病な動物なので、人間と比べものにならないくらい気になります。これも人間に例えると、そこが楽しそうなレジャー施設なのか、おいしい物が置いてあるのか、怖い人が住んでいないかなどです。ハムスターはそれが自分に対して、どう影響するのか気になり、確認したくてたまらない状態なのに、近くまで来ているのに行けないとなると、さらにストレスが溜まってしまいます。
人間の赤ちゃんでも、ベビーサークルに満足できるのは一瞬だそうです。
ワンルームマンションなど部屋にドアがなく、玄関に行くと危ないなどの理由がある場合は、サークルを壁として使う必要があるかもしれませんが、そうでない場合は、サークルを買うお金とスペースがあるのなら、大きいケージを買ってあげましょう。

他には、透明なボールにハムスターを入れる、ハムスターボールという拷問器具の様な危ない飼育用品がありますが、これも使用しないようにしましょう。上手く止まれないので、ぶつかって骨折したり爪を折ったりするだけでなく、ストレスも溜まります。
土足文化のある国で、ハムスターに泥や細菌が付かないように考えられた飼育用品だと思います。日本の部屋は狭いし清潔なので、真似しないようにしましょう。