迎える前に 1
ペットを飼うということ
「ペットを飼う」と聞けば、子供や女性のイメージがあると思います。しかし、「命のマネジメント」と聞くと、意味も分からないかもしれません。
正しい知識や、判断力がなくても、わずかなお金を支払うだけで、命の操作ができてしまうことが、ペットの飼育です。また、独裁者でも難しいのが命を操ることだと言われています。
ペット業者は、「かわいい」や「いやされる」といった、人にとって都合の良い言葉(本来自分より下の相手に使ったりする言葉など)を使って、効率よく命を消費させるための、死の商人的な存在でもあり、ペット業の人たちは必ずしもペットの味方ではありません。
命を預かる人間として、初心者だから、子供だからという言い訳もできませんし、法律によって犯罪者になる可能性もあります。さらに、噛まれてケガをしたり、お金や時間を浪費させられたり、当然生き物なのでいつか死にますから、自分にとってマイナスになることも多いのです。
そのような状況の中から、見た目も考え方もコミュニケーション方法も違う生き物と、共存共生する方法を探したりするだけでなく、自分とってデメリットがある判断をする状況がたくさんあります。
そんなこともあり、判断力の甘い人、社会人経験の少ない人、行動力のない人、心が病んでいる人は、ペットを飼うのには不向きです。それが、擬人化しやすく表情の分かりにくい、ハムスターのような小さな動物だと、なおさら難しいと思います。
ペットを飼わないという選択肢を、何より優先に考えてください。
一生にかかるお金
ハムスターは体が小さいので、一生にかかる費用も安いです。とは言っても、初めて飼う人なら10万円くらいは準備する必要があります。犬が120万円くらいかかるので、かなり安いと思いますが、やはり大金だと思います。
その内訳ですが、まずハムスターの購入費とケージや回し車などの用品で、2万円が必要です。安いケージを買うことで、もっと安く抑えることができますが、長持ちせずいずれ買い換えることになるので、1万円以上するような、は虫類タイプのケージをオススメします。高い飼育用品を使っていると、問題行動を起こしたり、病気にもなりにくくなるので、初期投資は贅沢なくらいが、安く抑えられます。
次に、エサやトイレ砂などの消耗品が3万円です。3年間生きて、月に千円くらいかかるとして、ザックリ3万円です。実は、消耗品が一番安くできるコストで、飼育頭数を増やして捨てるエサを減らしたり、自分自身とハムスターの食生活を工夫することで、自分が食べる野菜を分け合ったり、猫砂を使うなどいろいろ工夫できます。私の飼育環境だと、1匹あたりにかかる1ヶ月のお金は300円くらいですが、無理に安くしようとするとハムスターの心や体に問題が出てくるので、数年飼い続けないと安くできないと思ってください。また、安い商品を買うのではなく、無駄遣いしないことが安く抑えるコツです。
最後に病院の費用が5万円です。5万円あれば、手術と通院費くらいなら出るだろうという、これもザックリした金額です。自営業などで、自分で健康保険を支払っている人なら、この金額はかなり安く感じると思います。また、ハムスターのような小さなペットだと、犬や猫よりレベルの高い治療が必要なのに、犬や猫より安い治療費で済ませてくれる病院も多く、そんな獣医さんたちに感謝しましょう。
飼育用品は次のハムスターにも使えるし、大きな病気をさせなければ病院に支払うお金も減るし、あらかじめ勉強していれば、素早い判断はできるので、さらに安く抑えられます。
ハムスターの飼育上級者は、このような工夫をすることで、たくさんのハムスターたちと出会い、専門家が知らないような知識をたくさん持っています。ハムスターは他の動物に比べると寿命が短いですが、それが必ずしもマイナスになっていないところが、ハムスターが他のペットと違うところでもあります。
ハムスターを迎える心構え
以下の1つでも守れないのなら、ハムスターを飼うことができません。
ハムスターや他人の健康や安全に問題が出るようなら、違法行為となり、警察にお世話になる場合もあります。
- ハムスターが一日中平穏に眠れる静かな場所を提供できる。
- 夜に活発に行動するので、ハムスターが出す騒音を我慢できる。
- 清潔な飼育環境を保つことができる。
- 新鮮な食べ物を、毎日準備できる。
- 必要以上にハムスターに、接しないことを約束できる。
- 注意を払って、毎日観察することができる。
- 5年近く生きることもあるので、それまでの期間、あなたが安定した生活ができる保証がある。(あなたが、旅行に行かない、入院をしない、転職や引っ越しをしないなど。)
- もしも、あなたが不在になったときに、代わりに世話をしてくれる人がいる。
- 散歩が必要になったときには、毎日決まった時間に散歩をさせることができる。
- 散歩をさせる場合、危険なモノを部屋から排除できる。
- ハムスターは運動量が多く、大きなケージが必要となるので、そのケージを買う金銭的な余裕がある。
- 他のペットを飼っている場合、ハムスターの安全を保証できる。
- あなたは、アレルギーやぜんそくを持っていないと保証できる。
- 同居している家族やペットに、アレルギーやぜんそくを持っている人がいないと保証できる。
- ハムスターが突然病気になったときに、仕事や学校を休んで付き添うことができる。または、代わりに付き添える人がいる。
- 病院代金として、数万円が必要になった場合は、そのお金を直ぐに払うことができる。
- トイレのしつけができない場合や、ハムスターが噛みついても、寛大な気持ちでいられる。
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