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ミルワームの飼い方(ミルワームとは・与える理由)

ミルワームとは

ミルワームの幼虫
幼虫は大きくなると3cmくらい
ミルワームとジャイアントミルワーム
奥が3cmくらいになったミルワームの幼虫、手前がジャイアントミルワーム。デカイ!

ミルワームとは、ゴミムシダマシ科のチャイロコメノゴミムシダマシという昆虫の幼虫で、穀物などを食べる害虫です。
その生きたミルワームを、ハムスターに食べさせるわけです。
生きた餌や昆虫に抵抗があるかもしれませんが、ハムスターは生きた昆虫を食べる生き物なので、与えない方が本当はおかしいのです。
ちなに、ジャイアントミールワームとは別の生き物です。

女性に多い昆虫嫌いは、理解できない相手を怖がることです。ペットの飼い主は、相手を理解して共存・共生することが大切ですから、ただ怖がるのはダメです。
しかし、女性は母親になれる生き物なので、ハムスターが喜んで食べている姿や、ねだる姿を見ると、あっさりと昆虫嫌いを克服できたりします。反対に男性の昆虫嫌いは、触ったときに首が取れたとか、子供の時のトラウマが多いので、なかなか克服できません。
生き物が好きだからとか、かわいそうだから、与えないなども偽善的で、生きるということは、何かしらの命を消費しているわけで、知識や覚悟もないのにペットを飼う方が残酷だったりします。ベジタリアンの人は牛乳すら残酷だと思ったりする人もいるらしいですし、まな板の上で血まみれの魚をさばくのは見た目が残酷です。ベテラン飼い主からすると、病気やストレスに気づかない飼い主の方がよっぽど残酷です。人間とハムスターなら、その感覚はもっと違います。

とは言っても、いきなりは難しいと思います。
幼虫はイモムシ、成虫は飛び回ったりせずダンゴムシのようなのんびりした動きで、飼育も簡単です。ハムスターが心身とも健康に、しかもなつきやすくなるので、初心者にもお薦めできる餌になります。少し勇気を出してみてください。

飼育方法は後半のページあります。[ 虫嫌いの為の飼い方 ]

ミルワームを与えた方が良い理由

ハムスターがなつきやすくなる

ハムスターは野生で昆虫を食べているので、ミルワームのような生きた餌を食べられるのが、かなりうれしいようです。ハムスターの中ではなつきにくいロボロフスキーも、簡単になつきやすくなります。

水分補給

野生のハムスターは、野草や夜露だけでなく昆虫を食べて水分補給をしています。給水器から水を飲まないハムスターは少ないと思いますが、病気などで給水器を使えないときは、良質なタンパク質や消化中の栄養などと一緒に水分補給もでき、回復を促せます。

動物性タンパク質の補給

タンパク質は血や肉の材料になるだけでなく、疲労回復にも役立ち、病気を防ぐだけでなく回復力も高くなります。
動物性タンパク質は、植物性タンパク質に比べて体の材料になりやすく、生きたミルワームは新鮮で良質なタンパク質です。脂肪も多いですが、普通は食べ過ぎることはないので、特に注意する必要はありません。
ハムスターの成長期や繁殖期、換毛期のタンパク質が必要な時は、ミルワームが成長しやすい春です。さすが自然の物です。
ちなみに、雑食で育てたネズミの寿命は、野菜だけで育てたネズミより2倍くらい長いそうです。

毛並みが良くなる

良質のタンパク質を食べるので、当然毛並みも良くなります。ミルワームをもらえると分かると、自分から手に乗ってくることが増え、手の乗せたときの、ハムスターのお尻の毛が手の平に触れる感覚が、何とも気持ちいいです。

消化しやすい

ミルワームもハムスターと同じく雑食なのですが、穀物を食べる昆虫というのが大切で、ハムスターと同じ物を食べるため、ミルワームの体の中で消化中の物は、ハムスターにとっては消化しやすく栄養価の高いごちそうになります。
肉食動物が獲物の内臓から食べたり、人間が栄養を摂取しやすい食べ物(料理した食べ物など)をおいしいと感じるのと同じで、ハムスターの消化器官に負担を掛けず効率よく栄養を摂れるので、実際の栄養価より、体はおいしいと感じていると思います。
動物的にいうと、子育て中の親が口から戻した物を与えている感じです。実際に、弱ったときによく食べ、結果的に長生きします。
他には、草食動物の体が大きいのは、植物が消化しにくいという理由があります。また、体の小さい動物は、エネルギーの消費が激しく、エネルギーを体に溜めるのも苦手です。そのためハムスターでも、ゴールデンよりジャンガリアン、ジャンガリアンよりロボロフスキーの方が肉食性が強く、ゴールデンよりロボロフスキーの方がミルワームを食べる量が多いことがあります。
盲腸には善玉菌を作る役割があって、ハムスターは盲腸糞と一緒に善玉菌を食べています。盲腸糞は炭水化物と善玉菌なので、ハムスターにとっては、ビスコ(子供のおやつ)みたいな物でしょうか?これは完全な私の推測ですが、肉食動物が内臓を食べるのも、おなかが弱い人が肉を食べた後に整調薬を飲むのも、ミルワームを食べて元気でいられるのも、似た理屈なのかもしれないです。

健康管理

昆虫の外皮は「クチクラ」というタンパク質と「キチン」という多糖類でできています。ちなみに英語では「キューティクル」、日本語では「角皮」と言います。見た目が違う羽も関節も、クチクラが固いか柔かいか厚いか薄いかの違いでしかありません。
このクチクラは、人間の髪の毛や爪と同じ素材で、硬いため適度な食感がありますが、少し消化しにくい欠点があります。そのため、消化器官や歯や顎が弱ったハムスター、他には贅沢したりミルワームの与えすぎると、ミルワームの中身だけ食べてしまうので、食べ方を見ているだけでも健康状態が分かります。
とは言っても、ペレットよりはやわらかいです。

おいしい食感

「外はサクサク、中はしっとり」している食べ物は、だいたいおいしいです。
外がベタベタでも栄養価が一緒ならおいしいような気がしますが、これはほ乳類の祖先が、恐竜に隠れて昆虫や死骸の骨髄などを食べていた時の、記憶がそう思わせているのではないか思います。

白いミルワームとサナギ

ハムスターの飼育上級者の中には、「白ミル」という言葉を使う人がいます。
昆虫は外骨格なので、小さくても頑丈な体を持っているのですが、外骨格が頑丈すぎて、そのままでは大きくなれないという欠点があります。そのために、体をドロドロに溶かしてから、脱皮という方法を使って大きくなります。脱皮したてのミルワームは、全身が白いので、白いミルワーム、略して白ミルと言うわけです。
脱皮したては、外皮が固まっていないので、体全体が白く柔らかく、消化しやすい状態です。内臓や体が弱っているときには、効率よく高い栄養が摂ることができるので、白いミルワームを喜んで食べるだけでなく、普通のミルワームだけを食べているときよりも、さらに回復が早くなるなど、飼い主から魔法の食べ物のような扱いをされるときがあります。
さらにサナギ状態なら、成虫に変わる前に急激に体を変化させるので、ハムスターからはさらに魅力的な食べ物ようで、白いサナギが一番うれしいようです。
成虫になってもハムスターは食べますが、サナギや幼虫ほど、魅力的ではないようです。

餌を有効に使える

ハムスターは食べる量が少なく餌を余らせてしまう事が多いですが、ミルワームの飼育にハムスターの餌が使えるため、捨てる餌の量を減らせます。ハムスターが間接的にハムスターの餌を食べているのも安心です。ハムスターに足りていない栄養を、ミルワームに食べさせることもできます。

真剣白取りを覚える

ピンセットでミルワームを挟むと、逃げようとグルグル回ります。それをハムスターが口と前足で受け取るのですが、チャイニーズハムスターは前足だけで受け取ることがあるので、見事に真剣白刃取りするときがあります。
他には、散歩中のハムスターがピンセットをどこかに持って行ってしまうことがあります。ピンセットをミルワームが出てくる、魔法の杖と思っているのでしょうか?