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闘病と死の意味(治療する?しない?死んでいる?)

ハムスターは人間と同じほ乳類のなので、さまざまな死を迎えます。
しかしハムスターは、短い寿命と世代交代の早さから、短い期間で家畜(ペット)になり、絶滅をまぬがれ勝ち組となりました。そんなハムスターたちの意志を忘れずに、死とは何か、死から何を得られるのかということも考えてください。

それでも治療しますか?

直る見込みのある病気やケガで、少しの闘病生活、飼い主の納得のいく料金、まだ若いハムスターの全ての条件がそろっているのなら、治療する価値があります。しかし、治療しないことの方が、ハムスターにも飼い主にも幸せな場合もあります。
幸せに定義はなく、ハムスターならなおさら分かりません。しかし、ペットが野生動物に比べ、確実に勝っている事があります。それは、「食べるのに困らない」「安心して眠ることができる」です。この2つを満たせるよう判断しましょう。

私は、ハムスターにとっての幸せとは、食べて、寝て、十分な運動の、全てが充実していることが幸せだと思っていますが、ハムスターを闘病生活をさせることにより、人間では感じないようなストレスを感じ、ただ生きているだけになってしまいます。人間だと体が動かなくても、ストレスを発散することができますが、全く娯楽を持たないハムスターたちにとっては、生きていることが辛いと感じているかもしれません。自分がハムスターになったつもりで考えると、狭い部屋の中で身動きもできず、いつまで続くか分からない痛みに耐えながら生きていくことが、決して幸せではないということです。

ハムスターの治療基準を自分なりに決める前に、書籍やインターネットなどで情報を集め、まず病気を理解することから始めます。ハムスターの場合、病気の進行が人間より早いため、病気になってからでは遅いので、健康なうちに調べます。また、ハムスターは人間と同じほ乳類なので、人間の病気の情報も役に立つことがあります。以上のことをふまえたうえで、私は治療の基準を決めています。当然、分からなければ獣医に、診てもらった方がいいのですが、2才以上で寿命が近いハムスターは運命に任せるのも、1つの方法かもしれません。しかし、飼い主が知識不足の状態で自分勝手な判断をしたり、見殺しをしてしまうような行為はやめてください。

長生きさせることだけなら、幸せで正しいことではありません。このことが理解できないなら、生物システムへの冒とくともいえます。当然、治る見込みのある病気やケガは、必ず治してあげてください。これは飼い主の当然の努めです。

治療する場合は [ 病院選びと通い方 ] を見てください。

治療をあきらめた場合

病気の治療をあきらめ、ハムスターを見殺しにすると考えると、残酷なような気がしますが、動物を本当に好きな人から見ると、病気の治療をあきらめることは決して残酷ではありません。しかし、死を直前に迎えたハムスターに、何もしてあげないのは残酷だと思います。

もうすぐ死んでしまうのだから、好きな物を食べさせてあげようと思うのが普通ですが、その食べ物が原因で病気になり、死を早めたり、痛みなどを増幅させてしまうかもしれません。また、歳をとったり、闘病中は、ほかの病気にもなりやすいことを考え、食事には気を使いましょう。

闘病中は体の動きも悪くなってくるので、大幅にケージの中のレイアウトを変えないように、少しだけ移動をしやすいレイアウトします。
回し車は取ってしまっていいような気がしますが、熱でほてった体を冷やしたりますし、げっ歯類は平らな所に座りたがるので、使わなくなってしまっても回し車は、外さない方がいいことが多いです。
立つことが難しくなった場合は、給水器、エサ入れ、トイレを低くレイアウトにします。それでも使いにくそうなときは、エサ入れやトイレに関しては、使えなくするのも方法です。給水器に関しては、不衛生になるので使わないと仕方ないですが、エサはいつもエサ入れの置いてあった近辺にばらまき、トイレは無くしても、いつもトイレの置いてあった近辺にしてくれる場合が多いので、おしっこをした所の床材を、まめに交換します。

室温にも気を使い、エアコンをかけっぱなしにするのが一番いい方法です。人間とは違い全身から汗をかかないハムスターには、扇風機は使っても不快なだけで意味がありません。空気がたまりやすいケージの場合は、少しは意味があるかもしれませんが、穴の中で暮らしているハムスターにとっては、風を当てることが外にいるのと同じになりストレスになります。扇風機も使い方次第ですが、せめて冷風機を使いましょう。
冬の場合はヒーターが威力を発揮しますが、元気な頃と違って動けないこともあるので、人間が調整してやることも必要です。症状や状態を見ながら、適切に対処してあげましょう。

てんかんを起こしたように、けいれんしたり、苦しんでいる場合は、胸をこすってあげると、蘇生することがあります。胸をこすってあげていると、ゆっくり意識を戻し、何事もなかったように動き出します。一度けいれんを起こすと、何度も起こすことが多いので、部屋をなるべく暗くし、静かにした部屋で一緒に過ごしましょう。けいれんを起こしているときに、小さな声で鳴くことがあります。
しかし、絶対に蘇生する訳でもないので、苦しんでいるようなら、そのまま逝かせてあげることも必要です。目の前で見殺しにしてしまうのは、かわいそうですが、苦しみ続けるのは、もっとかわいそうです。死に目に会えただけでも、幸せだと思いましょう。

死体の確認

老衰で死んでしまったら、眠ったように死んでいることが多いので、死んでいることに直ぐに気づかないこともあります。病気で死んでしまった場合は、患部をかばうような変な体勢で死んでいることが多いです。トイレの中で全く動かなくなっていたら、ほとんどの場合死んでいます。トイレで寝ていただけの場合もありますが。

初めてハムスターを飼った人が、ハムスターの死の事実を飲み込めずに、冬眠しているのかと勝手に思いこみ、一週間くらい死体を放置していたと話を何度か聞きましたが、死体を放置するは道徳的にもいいことだとは思いません。
冬眠したハムスターと、死んでいるハムスターの見分け方があります。冬眠しても死んでいるわけではないので、体は完全には硬直しません。冬眠中は心拍数など体の代謝機能を最小限にとどめているだけなので、人間の手に乗せて、手の温度でゆっくり暖めていると目を覚まします。他には、体毛のクセの付き方を見ます。死んでいると体に弾力が無くなるので、地面に接している場所にクッキリ体毛にクセがつきます。また冬眠は、寒さのために寝ているだけなので、寝床以外で寝たり、横を向いて寝ている場合は冬眠ではありません。

病気で死んでしまった場合は、ハムスターが一番落ち着けると思う場所で死んでしまいます。死ぬ前の苦痛で不安な時期に、自分が最も落ち着ける場所に行き、そのまま死ぬわけですが、必ず巣箱の中で死ねるように、普段からケージの中の巣箱が一番快適だと思える環境で飼育してください。

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