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ハムスターの弁膜症・心不全(2/2)

投稿日時:
投稿者:USER0128

こんにちわ、[USER0128]です。
元スレッドの時に どうしたものかと躊躇してしまったのですが。

人間での弁膜症というのは確かに聞いたりしたことがありますが、ハムスターでははじめてのような気がします。

おおよそ、全ての心臓を有する動物には弁膜に由来する心不全は起こり得ると考えられますが、ハムスターにおいては早期診断というのは、現在の時点で人間の技量を超えていると思います。

弁膜症の診断ってどうやるのかな?と思ったのですが、聴診器でわかるものなんでしょうか。
#素朴な疑問です。

犬等の場合では聴診器で診断可能ですよ。

心音というのは、1音、2音、3音、4音とから構成されていますが、実際に聞き取れるのは、1音と2音だけです。
ドックン、ドックンのうちの 「ドッ」が1音で心室の収縮する音です。2音とうのは、「クン」がこれに相当し、心室が拡張する音になります。
心房と心室を分けている房室弁(左が僧帽弁、右が三尖弁)の動きは、1音の時に閉鎖し、2音の時に開きます。

そして、聴診の際にはこの房室弁の動きにズレが生じるために、それぞれの心音に「分裂」と「重複」とよばれる変化が現れます。
音質の変化もありますので、カタカナでは次のように表現されます。「」で括られた音は音の強性な部分つまりアクセントの位置です。
 1音の分裂 タラッ「タ」  タラッ「タ」  
    重複 タタ「タ」ム  タタ「タ」ム
 2音の分裂 「タ」ットラ  「タ」ットラ
    重複 「タ」ムタタ  「タ」ムタタ
とこういう感じです。

そして、房室弁の他に動脈弁があって、それぞれの弁の開閉音が最も強い位置があります、極点になります。
肺動脈弁が第3〜4肋骨間でちょど肋骨が軟骨に移行する深さです。
僧帽弁は 第4〜6肋骨間。 三尖弁は右側の第3〜5肋骨で、胸部の中心になります。この極点は動物の種類によって少しずつ異なります。

そして心音の伝達方向があります。
「僧帽弁閉鎖不全」なら、収縮期に逆流性心雑音(1音の分裂音)が上方向叉は下方向へ広がって聴取されますが、決して前方へは行きません。
「三尖弁閉鎖不全」なら、心尖部から肋骨側へ広がって聴取されますが、上の方向へは伝わりません。
「肺動脈狭窄」なら、心臓の基底部から前胸部へ向かって広がります。
聴診する位置を変えることによって、これが分かります。

つまり、音質やリズム(心拍)の変化、極点の移動、心音の伝達方向、心雑音の有無とその質などの相互の関係から、心臓病の存在を知ることは可能です。

ですが、ここで問題なのは、対象がハムスターであることです。

ハムスターの心拍は、1分間におよそで250〜500ということになっています。これは心拍数がよほど低下していないと一つ一つの音は聞き取れません。
また、聞き取れる程に除脈になっていれば、心音自体も微弱になってしまっていますよ。
聴診器の大きさを考えれば、どうみてもハムスターの心臓の大きさよりも大きいです。これでは極点の位置も、音の伝達方向も分かりません。
実際にハムスターに聴診器をあててみると、凄まじい速さで鼓動していることが分かります。500とは言いませんが250とか300とかいう数字を1分間に数えることができますか?
できるような気がするというのではなく、実際にカウントしなければ診断したことにはなりません。
心音が速いか遅いかは、ある程度の時間聞いてみないとなりませんし、音が大きい小さいだけでは、病名には結びつきません。

1/250分の音の長さを正確に聞き分けることのできる耳とハムスターの心臓の大きさに応じた聴診器との両方が必要なのです。
人間の技量を超えているとは、聴診とはどのように行なわれるかという観点からみた意見です。

もとのスレッドから判断するに当のハムスターが若いとは言いがたい年齢だったようですので、心音が弱って来ている、あるいは除脈になってきているというぐらいまでの話ではないのでしょうか?
弁膜病というのは、プロパガンダや演出的な意味合いが入ってきていて、そういう病名を口にされて説明したように思います。
こんな不愉快な言い方になって申し訳ありませんが。