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繁殖(交尾 偽妊娠 餌 出産)

交尾と偽妊娠

発情したメスは、オスの臭いを嗅ぐと、5~10秒間ロードシス体勢になり、オスはその間に交尾に移ります。
交尾は20分~1時間くらいの間に何度か行われます。オスには精嚢下部に凝固腺という器官があり、交尾が成功すると、射精後に精嚢腺と凝固腺から作られる分泌液で、メスの膣開口部(生殖器)を覆う膣栓(ちつせん・プラグ)という白いロウ状のフタができ、ほぼ確実に妊娠します。膣栓には、子宮頚管刺激、精子移送、精子漏出防止などの役割があります。膣栓は、翌日の夕方には確認できているようです。

交尾するとメスは黄体ホルモンが分泌されますが、妊娠に失敗している場合にも分泌され、メスは偽妊娠(擬似妊娠・想像妊娠)状態になることがあります。偽妊娠とは、妊娠していないのに、いつもより寝床を丁寧に作るなど、妊娠しているかのような行動をすることです。
偽妊娠は、8~10日ほど続き、その後、発情までの4日間があるので、12~14日で交尾・妊娠できます。
偽妊娠はメスを複数で飼っているときも起こるようで、他のハムスター行為だけでなく匂い(フェロモン)などにも反応してるのかもしれません。なんにせよ、過密飼育はダメです。

交尾が成功したか確認するには、交尾の翌日に膣栓を確認したり、4日後、8日後に、生殖器からの分泌液を確認する方法がありますが、流産や子食いの原因になるので、スケベオヤジみたいにうれしがって見ないようにしましょう。こういう事をしたがるのは、女性の方が多いですが。
また、膣栓ができると交尾できなくなるので、交尾しなくなったことでも確認できます。
妊娠して10日ほど過ぎると、お腹が目立つようになり、歩き方もノロノロしてきます。乳首も目立ってくるので、立ち上がったときにも確認できます。

繁殖時・子育て中の餌

繁殖用のペレットがあるので、まずはそのペレットを食べきれないくらい与えましょう。
あくまでも目安ですが、妊娠時は普段の2倍、授乳時は普段の3倍の栄養が必要になります。
栄養価については、[ 栄養要求量 ] を参考にしましょう。

繁殖時や育児時には、タンパク質やカルシウムなどの多く必要な栄養があり、母親が子供を育てる分も食べるので、いつもよりたくさん食べます。そのときに、餌の量を制限をしたり、量販店で売っているような質の悪い餌を与えていると、子供を育てる分の栄養が不足して、子供が成長不良になったり、子食いの原因になります。
いろいろ自分で工夫してる人もいますが、普段は食べないような栄養価の高い物を与えて、下痢をさせてしまう人もいるので、まずは繁殖用のペレットを手に入れましょう。
[ 用品検索 > エサ(食べ物) > 実験動物用ペレット ]

新鮮な餌を与えることは大切ですが、繁殖時はケージの掃除ができないので腐りやすい餌を与えると、ハムスターが巣箱に持って帰った餌が腐ってしまうことがあります。母ハムスターは、腐った餌は食べないと思いますが、子供が間違って食べたり、その臭いが子供についてしまうと、子食いの原因になります。最悪の場合、下痢や感染症、子食いが、腐敗臭のする巣箱で起こるので、必要以上の餌を溜め込まないように、心に余裕を持たせる飼い方を心がけましょう。
野菜は、キャベツなどを固まりで与えると、持って帰れないので、子供でも食べやすいようにと細切れにしないようにしましょう。
ミルワームはすぐに食べなくても、ミルワームが逃げ出したり、ハムスターが持って帰った餌を食べるので、意外と安全です。

生まれた子供は離乳食に、母親のウンチを食べます。盲腸糞を食べる(食糞)行動ではなく、母親が出した通常のウンチを拾って食べます。
ウンチから、未消化の栄養を摂るだけでなく、母親から腸内細菌などを受け継ぐので、頻繁に掃除していたり、親から離すのが早いと、腸内細菌が上手く定着せず、体の弱いハムスターになります。
色の付いた餌や、残渣・圧搾カス(体に良さそうな成分はペット用には絞りかすが入っている)の入った餌は、大人でも消化できずに糞に混じるので、絶対に与えないようにしましょう。子供の短く不完全な消化器官では、さらに消化しにくく、これも消化不良や成長不良の原因になります。
ハムスターは離乳する頃には、永久歯に生え替わっていますが、噛む力は親ほど強くありません。親が食べる餌を見て、子供も食べようとしますが、無駄に堅いペレットや餌は、子供は食べられないので、これも与えないようにしましょう。成長不良だけでなく、のどに詰まるなどの事故になる可能性があります。実験動物用のペレットは、ペンチで簡単に割れるので、子供に与えるときは、割って小さくしてから与えましょう。

出産に遭遇してしまうと、何も手出しできなくなるので、繁殖期間中は、2~3日世話をしなくても良いくらい餌を入れましょう。
また、餌や掃除などは、他の臭いが付かないように、必ず妊娠・育児中のメスから世話をしましょう。

出産

出産が近づくと、寝床作りに熱心になったり、巣箱からあまり出てこなくなりますが、子食いの原因になるので、心配でも巣箱をのぞかないようにしましょう。

人間は二足歩行するため、ほ乳類の中では少し難産です。それは、産道(赤ちゃんが母親の外に出てくる通路)が股の間にあるためで、二足歩行する動物の骨盤に余裕があると内臓が下がってくるので、産道が細めになっています。
ハムスターは四足歩行する動物なので、産道(骨盤)に余裕があり安産です。そのため、ハムスターの出産は、他人(人間などの自分以外)が手伝う必要もありません。ハムスターは自分の口を使って、赤ちゃんハムスターを引っ張り出すなどの方法も知っているので、出産しているのに気づいても、そっとしておきましょう。

出産が近づくと、メスは落ち着きがなくなります。また、胎盤の不要な部分がはがれ、生殖器から出血するらしいです。中には前日、前々日に起こることもあるようです。げっ歯類の特徴で、プラセンタルサインというそうですが、親が自分でなめ取ってしまうので、普通は見ないと思います。

ゴールデンハムスターは夜中、ジャンガリアンなどは深夜から早朝にかけて出産します。1匹ずつ間隔を空けて出産するので、巣箱の外で産んでしまうこともありますが、母ハムスターが自分で巣箱に戻すので、間違っても手を出さないようにしましょう。
ゴールデンハムスターの場合、家に帰ってハムスターの世話をしようと、出産中だったということがあります。私も実際に遭遇しました。出産中は、一番、子食いのきっかけを作ってしまうときなので、見かけたら明かりを消して、すぐにその場を立ち去りましょう。

昼間に出産した場合は、異常出産の場合が多いです。夕方などに家に帰って、すでに出産している場合は、ストレスなどの原因で早産したり奇形を産んだ可能性が高く、飼い主が気づかない間に、親が間引いてしまっている可能性がかなり高いです。
そうならないために、気をつけることはたくさんあるので、しっかり準備しましょう。