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繁殖(子食い 相性)

子食い

子食い(仔食い)とは、親が自分の子供を食べてしまうことです。カニバリズム(食殺)とも言います。
カニバリズム自体、いろんな生き物で確認されている行動で、ハムスターだからという行動ではありませんが、ハムスターの見た目のかわいさとのギャップで、悪名高い行動として知られています。

ハムスターも子食いをする可能性がある生き物ですが、可能性の話で必ず起こることではありません。ハムスターは、食べ物が少ない環境で進化した動物なので、身も心も節約の達人です。なので、子供を産むようなエネルギーが大量に必要な作業を行って、産んだ子供を食べるような無駄なことはしません。ハムスターは、一度にたくさん子供を産みますが、乳首もたくさんあって、産まれた子供は全て育てられるようになっています。
ちなみに、私の飼っていたゴールデンハムスターは、12匹の子供を産みましたが、全員元気すぎるくらい成長しました。

野生では食べ物の乏しい土地に住んでいたり、ストレスへの弱さもあって、子食いは、栄養とストレスが原因になっていることが多いようです。
ハムスターが餌を食べないなどのトラブルは、餌があっていない証拠で、トイレを覚えないなどのトラブルは、最低限の飼育環境も作れていない証拠です。さらに、ケージや飼い主を噛むなどのトラブルは、ハムスターが安心できないという証拠なので、繁殖を考えているのなら、そういった基本的なトラブルを全く起こさなくなり、呼ばなくても飼い主に駆け寄ってくるくらい、ハムスターが飼い主によくなついてから、繁殖させるべきです。

出産時に、母親はへその緒を食べて、赤ちゃんを胎盤から切り離します。その時に、へその緒を引っ張ると赤ちゃんは鳴きますが、赤ちゃんが弱っている場合は鳴かないので、そのまま赤ちゃんも食べてしまいます。死産の場合も、その時に食べてしまうようです。
子供に他の動物の臭いが付いた場合も、子食いする可能性があるので、子供は触らないようにし、育児中の掃除は最低限にしましょう。

親が子供をくわえたり、ほお袋に入れたまま回し車を走る行動は、そこから子供を連れて逃げようとしている証拠で、子食いになるほどではないだけで、ひどい飼育環境だとハムスターは感じています。ロボロフスキーがそうしやすく、ゴールデンはそうしにくいですが、ゴールデンはしにくいだけで、感じているかもしれません。
目撃してしまったら、飼育環境を改善することは当然ですが、ハムスターにそう思われないように、できるだけ広いケージを使用し、他のハムスターのケージとの距離を離すなど、安心して育児ができるようにしましょう。

繁殖相手を選ぶ基準・相性

ハムスターは、主に臭いでコミュニケーションする生き物なので、人間から見ると個体の特定もしにくく、どうやって繁殖相手を選んでいるのか、よく分かりません。
しかし、ハムスター同士にも相性があり、必ず人間の思い通りになるとは限らないので、飼い主の都合だけで繁殖相手を選ぶことはやめましょう。結果的に、相性の良い個体同士で繁殖を行うと、強い子供が生まれます。

人間の女性の体型は、ウェストとヒップが7:10の比率がよく、そのことで胎児を支えるための骨盤と下腹部に大きなスペースがあり、メスとしての機能が備わっていると、男性は無意識に判断するわけです。その反対に、子供やおばちゃんはウェストが太く、出産に適した年齢の女性のみウェストが細いので、生きるためにはウェストが太い方が楽なんだと思います。
ヒトのメスのウェストが細いのは、胎生(体の中で子供を育てる)する、ほ乳類らしい特徴で、女性も無意識にそのような体型になろうと思うわけです。

いろんな人の顔をCGで合成すると、美男美女になるそうです。目が大きすぎず小さすぎず、目が離れすぎず近すぎないなど、平均化されることを頭で考えると、美男美女になるのが納得できると思います。強すぎる特徴はプラス(特長)にはならなず、弱点になるということです。
生まれてくる自分の子供に弱点がないように、相手を選ぶので、特徴がありすぎていまいちな夫婦からも、美男美女が生まれることがあります。
これは表情だけでなく、体格や性格などもそうで、自分ができることができる相手は敵視するけど、知らないことを知っている相手に興味を持ったりします。また、細い男性は女性らしい脂肪の付き方(胸が大きいとか)をした女性が好きだったりします。
他人からはいまいちでも自分にはよく見えたり、一目惚れをしたりと、年中発情中のヒトという動物は、普段から動物的な判断を無意識にして、繁殖相手を探している訳です。その反対に、ハムスターのように繁殖期がある動物は、繁殖期以外にオスとメスが出会っても、なわばりを荒らす敵だと考えることもあります。

カブトムシの角(つの)はオス同士が優劣を決めるために生えていて、角の大きいカブトムシの方が良い餌場を確保できるので、より繁殖に適したメスと交尾できます。当然、オス同士の戦いに負けたり、そのことで亡くなったりすると、繁殖できなくなり、角の小さいカブトムシの遺伝子は引き継がれない(性淘汰・自然淘汰)はずなのですが、野生でも明らかに角の小さいカブトムシもいます。
まず、性別が2種類ある生き物は、オスとメスが同じ数生まれますが、繁殖以外にも縄張りなどの争いや、目立つ色や形をしているため、オスは亡くなりやすいので、オスの方が少なくなります。そして、繁殖相手に適したメスに複数のオスが迫って争うため、誰にも相手にされないメスが出てきます。角が小さいオスは、勝負にもならないので、勝負をすることもせず、繁殖に適さない余ったメスを繁殖相手に選ぶので、体や角の小さいカブトムシが生まれるわけです。

分からないことが多いので、他の動物の話ばかりになりましたが、人間にはわかりにくいだけで、相性があるということは、ハムスターも似たような判断をしているはずです。
たとえば、ハムスターの特徴の餌を溜める行動だと、質の良い餌を与えていれば、それが体臭や体格に出てくるので、相手は良い餌場を知っていて、子供も安全に大きく育てられ、自分の遺伝子の生存確率が上がり、繁殖相手に適した相手だと判断しているのかもしれません。また、飼い主の作った飼育環境や温度管理が悪いと、毛並みに表れるなど、巣穴の管理もできない相手で、産まれた子供は健康に育たないだろうと、判断する可能性もあります。

メスがオスを選ぶようなことを言う人がいますが、正しくはオスがメスを選んで、メスがそのオスを気に入るかです。そのため、ヒトもメスの方が自分磨きに熱心です。
実験施設では、6~7匹のメスを用意して、1匹のオスを順番にメスとお見合いさせて、ペアを作ったりもするそうです。ロボロフスキーは、ハーレム(オス1匹に複数のメス)が良いという話があったりするので、相性が悪いのならメスを複数用意すると確立は上がるようです。
飼育環境では、よく食べて、よく走って、よく毛繕いして(清潔に保つ)、よく眠るといった、健康的で魅力的になることをハムスターは自主的にするので、無茶な飼い方をしなければ、繁殖に適した個体に育つはずです。
このような差が、相性が悪くて繁殖が難しいという飼い主と、生まれすぎて困るという飼い主の差なのかもしれません。