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繁殖(出産に適した年齢 発情周期)

出産に適した年齢

1歳より若いと、子食いしたり産まれる子供が少なかったり育児放棄したりなどのトラブルが増え、1歳を超えると徐々に発情しにくくなったり、若いときと同じようなトラブルが増えます。そのため、ハムスターは1歳くらいが、繁殖(出産)に最も適した年齢になります。
春に生まれた子供は、次の春には1歳になり、育児や栄養も適した季節になるので、成長は自然のサイクルに密接に関係していることも分かります。

ハムスターのメスには、人間のように生理がないので、何歳まで出産可能なのか分かりませんが、どのハムスターも2歳を超えると病気になりやすくなるので、1才6ヶ月を超えると難しく、2歳を超えると出産は危険だという考え方が一般的です。母体だけの事を考えると6ヶ月〜1年が良いそうですが、2歳での出産事例もあるようです。
ヒトのメスは閉経を迎えると子供を作れなくなりますが、ヒトのオスは精子を作る量が減るだけで、一生子供を作ることができます。しかし、ハムスターがどうであるのかというのは分からないので、オスも2歳を超えると繁殖には適さないと考えましょう。

発情周期

日照時間(正しくは日の出から日の入りまでの時間)は12~14時間で、気温が20~22度になると、発情しやすくなります。
日本では、春になると条件が揃い、子育ての頃になるとさらに温度が上がり、子育てにも適した温度になるので、季節を無視した飼い方をしていなければ、特に難しく考えることありません。しかし、昼と夜の温度差の激しい季節なので、親になるハムスターが温度管理を自分でできるように、ケージには十分な量の床材(巣材)を用意する必要があります。

どのハムスターのメスも発情周期(周期的に排卵する)は4~5日で、ほとんどの場合が4日周期です。ゴールデンの発情時間は12~20時間だそうですが、どのハムスターも同じくらいだと思います。この間でしか、交尾も妊娠もしません。発情時間は、ハムスターが起きている時間より長いので、春で4日おきと覚えておくと楽です。

飼育環境では、人口の光やヒーターを使って条件を揃えれば、一年中、妊娠や出産が可能ですが、野生では繁殖期は4~9月(チャイニーズは2~10月)の間だけです。野生のハムスターの巣は地中にあるので、寝床は夏でも涼しいですが、夏には繁殖能力が衰えます。冬は子育てに適さないので、できるだけ春にしましょう。
しかし、突然条件をそろえても発情しません。気温や栄養状態だけでなく、ハムスターの精神状態も影響するので、普段の飼育をしっかりしましょう。

ハムスターの繁殖が簡単だと言われるのは、日本は春になるとハムスターの発情条件が勝手に揃い、ハムスターが子育てが上手いから飼い主が手伝うことがないからです。

野生のお見合い方法

野生では臭い付けしてパートナーを探しますが、繁殖初心者は、突然メスのケージにオスを入れたり近づけたりと、「テリトリー(縄張り・居住空間)」に不法侵入させてしまい、トラブルが起きやすい状態にしがちです。
巣箱やケージが、人間でいう自分の家だとすると、たとえ理想的な相手でも、突然自分の家に入ってくると不審者で敵です。

ゴールデンハムスターのメスは、発情期になると生殖器官から出た分泌物を、縄張りに強くマーキング(自分の臭いを付ける)します。分泌液は、糸を引く半透明(黄白色)の粘液で、ハムスターが力む(りきむ)と多めに出てくるので、散歩に出そうとハムスターを掴んだときに、見ることができたり、手に付いたりするので、飼い主でも確認できます。また、発情期のメスのマーキングは臭腺からの臭いも熱心に付けるので、散歩を習慣化させているのなら、歩いている姿や散歩に出たがる姿で発情しているのが分かると思います。ジャンガリアンのメスも、発情期になれば生殖器から粘液が出ます。
分泌液は、発情と関係しているので、4日ごとに出ます。毎日出ているようなら、子宮蓄膿症などの病気で、膿が出ている可能性があります。

ゴールデンハムスターのオスも発情期は、マーキングを熱心に行います。オスは臭腺から分泌液をマーキングに利用しますが、分泌液の量が普段より多く出るため、臭腺の周りが濡れたようになります。
そのため、オスは臭腺の濡れ具合で、発情期が分かります。

メスの臭いを見つけたオスは、メスを探し近づき、オスはメスのおしりの臭いを嗅ぎます。このときに、相性が良ければ互いの臭いを嗅ぎ、健康状態を確認した後、ゴールデンハムスターのメスはロードシス(脊柱前彎:せきちゅうぜんわん)といって交尾が可能な体勢(のけぞり、しっぽをピーンと立てて、おしりを突き上げてじっとする)になり、交尾が始まります。
発情中のゴールデンハムスターのメスなら、人間が触ってもロードシスになることがありますが、体調を崩すきっかけを作るかもしれないのでやめましょう。メスだけ飼っているのなら、発情期に触ってもロードシス体勢にならず、ジャンガリアンはロードシスがないらしいです。

オスが近づいてきたとき、発情期でないメスは軽くマーキングし、オスは発情期ではないと分かるのでオスは諦めます。繁殖だけの問題なら、普通はオスとメスでケンカにはならないということです。しかし、オスを縄張りを荒らす敵だと思ったり、オスが強引だと、メスがオスを攻撃することがあります。

人間は、学校や職場、繁華街など、家の外でパートナーと出会って、相手が気に入れば結婚するという流れが、自然だと思います。それは、ハムスターなどの「縄張り」を持つ生き物も同じで、人間でいうところの家の近所のような、「ホームレンジ(行動圏)」を持っています。ホームレンジとは、餌を採りに行ったり、パートナーと出会う範囲のことで、この領域では天敵に遭う(あう)ようなことがない限り、トラブルになることは普通ならありません。これも人間にたとえると、近所のスーパーや商店街のようなもので、そこで知らない人がいるのは当たり前で、初対面でケンカになることもないと思います。
ハムスターも、縄張りに臭いを付けますが、散歩を習慣づけるなど、しっかり飼っていれば、「テリトリー(縄張り・居住空間)」と「ホームレンジ(行動圏)」との区別ができるので、トラブルになるようなことはありません。しかし、ホームレンジは天敵に襲われるかもしれない空間なので、お見合いのために突然散歩を初めても、手遅れかもしれません。