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繁殖(近親交配 異系交配 隔世遺伝)

近親交配とカラーハムスター

本来なら生まれてこないはずの毛色をしたハムスターが生まれると、その色したハムスターが生まれる確率を上げるために、近親交配をすることがあります。
近親交配(インブリード)とは、血のつながりの強い兄弟や家族などで子供を作ることです。その反対に、血縁関係の薄い個体の繁殖は、異系交配(アウトブリード)と言います。

近親交配をすると、奇形が生まれやすくなるため、人間は法律でも結婚できなくなっています。また、本能的(無意識)に、自分家族は恋愛対象にならないようにもなっていて、奇形が生まれるリスクを回避できるようになっていたり、繁殖に最適なパートナーを探すためにコミュニケーション能力などが、発達するように進化しています。
しかしハムスターは、食べ物の乏しい土地で生活しているせいか、人間などに比べて近親交配しやすいので、注意が必要です。

近親交配をすると、奇形が生まれやすくなる反面、ごくわずかに特殊な個体が生まれたり、血のつながりが強いので、同じ特徴を持った子供が生まれやすくなります。
遺伝子を確実に残すためには多様性が必要なので、血縁関係の薄い相手をパートナーに選ぶのが普通ですが、もしかするとパートナーを選べないくらい環境が悪くなると、絶滅しないために特殊な個体(変種)を残そうとする、最後の手段なのかもしれません。

本来なら避けられている生命の仕組みを、お金や自分の都合のために利用しているのが、悪いブリーダーで、その原因を作っているのが無知な飼い主です。
たとえば、奇形として特殊な毛色を持ったハムスターが生まれると、珍しがられたり、欲しがったりする人がいるので、同じような毛色のハムスターや近親で交配を繰り返し、その個体だけなら毛色が違っただけなのに、本来なら発病しない病気まで固定してしまったりするわけです。犬に、この犬種は○○病になりやすいなどの話があるのは、そんな理由があるからで、ハムスターにも毛色ごとになりやすい病気があります。

ペット業者の人に、毛色ごとになりやすい病気について聞かれたことがあります。私はハムスターという生き物が好きで飼っているので、飼うハムスターは特徴の強い野生色ばかりで、聞いた話程度しか知らないですし、知っていることも教えませんでした。知っていることを教えてあげれば、病気になるハムスターも減ると思うかもしれませんが、そうではありません。
たとえば、血統的に関節の弱い毛色のハムスターがいたとします。そうすると業者は、安易にカルシウムが多い餌などを作って売ろうとするわけですが、元々なりやすい尿路結石になったり、本来ならならない過長歯になってケージなどを噛む原因を作ったりと、怪しげなビジネスの泥沼にはまってゆくわけです。そんなビジネスにはまって、損をしたり病気になるのは、人間なら本人の責任ですが、ペットは自分で選択できないので、ハムスターを守ろうと持っている知識で、結果的にハムスターたちを苦しめてしまいます。
そもそも、インブリードやカラーブリードをせずに、自然な形で異系交配をしていれば、そんな病気の話や知識も必要ないわけです。また、ブリードをする飼い主は売ることが目的で、終身飼育や死因の特定までしておらず、大量に飼っているため過密飼育で、本来なら起こらない行動や病気になったりしているので、病気だけではなく飼い方も怪しいと考えるくらいで、いいと思います。

異系交配とメリット

ここでいう雑種とは、犬での話です。犬は全て「Canis familiaris」という同じ学名を持つ同一種で、犬の雑種とハムスターの雑種やハイブリッドとは違うので、誤解のないようにしましょう。

私が飼っていた犬は19歳まで生きました。そのこともあって、「雑種は強い」ということをいろんな獣医さんに言われました。実際には、「無茶な繁殖をした個体は弱く、自然にペアになった親から生まれる個体は弱点が少ない」です。強いわけではありません。ちなみに長生きの秘訣は、本能や習性を満たしてあげることです。そうすると、天敵や餌に苦労しないペットは、心も体も健康になります。
人間の寿命が長くなっているのは、もしかしたら医学の発展以上に自由な恋愛があるからかもしれません。

人間がペットの繁殖相手を探すのなら、近親交配にならないように、6世代ほど血統をさかのぼって、血縁が近くないかを調べて繁殖をするのが良いのですが、それが分かる個体はペットショップでは、ほとんど見つけられず、ハムスターなら聞くだけ無駄だと思います。
犬なら良いブリーダーを探せますが、ハムスターの場合はそこまで調べるのが無理だと思うので、健康なハムスターを産ませたいのなら、野生色以外の同じ色のハムスター同士で繁殖させるのは、特に危険なことだと考えましょう。
また、違うペットショップで購入しても、兄弟の可能性もあり、近親交配になる可能性もあるので、国内繁殖個体と輸入個体にしたり、里子に迎えた個体や、親が分かっている相手でお見合い相手を探すなど、わずかな努力でハムスターだけでなく飼い主も幸せに暮らせるので、基本的なことは怠らないようにしましょう。

ハムスターの飼い方も飼育用品も、昔に比べて良くなっているのに、ハムスターが昔ほど長生きできなくなっているのは、このように人間の都合で子供を産ませているからです。ハムスターたちだけでなく、まじめに飼っている人には、カラーブリードは迷惑なだけなので、よく分からず繁殖するのも、珍しい色のハムスターを欲しがるのもやめて、悪くなる原因を自分が作っていることを理解しましょう。

隔世遺伝と親の特徴

おじいちゃんの特長が、親に現れず、孫に現れるなど、世代を飛ばして特徴が現れることを、隔世遺伝(かくせいいでん)といいます。

具体的には、ジャンガリアンのパールホワイトの両親から、ノーマルやブルーサファイヤの子供が生まれたりすることですが、子供の毛色はノーマルなのに、パールホワイトの欠点だけ引き継いでいる可能性もあります。
親ハムスターが計画的な繁殖で生まれていないかもしれないので、できるだけ親になるハムスターの親が分かる方が、安全に繁殖できるのですが、ペットショップで売っている個体のハムスターは親が分かることはまずないので、気になるのなら、飼い主から里子に迎えたハムスターを親に繁殖をしましょう。
そうすると、遺伝しやすい病気の情報も共有できるので、いろいろと安心です。