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汗をかかない?汗腺癌が転移・腹水症・卵巣がん

皮脂腺(臭腺)や乳腺癌ではなく、汗腺癌が転移した事例です。
腹水を投薬だけで治療しようとする獣医師や飼い主は多いですが、循環が間に合わなくなったことが原因で水が溜まっているので、薬だけで治りにくいようです。

投稿日時:
投稿者:USER0454

[USER0454]@国分寺です。

よかったですぅ。無事に退院されました?
食欲があれば、体力の回復も早いかも知れませんね。

報告が遅くなりましたが、“うさっち”(キャンベルハムスター、アルビノ♀)は8/25に無事退院でき、今ではほとんどの縫合糸も自然に(?)抜けています。

[USER0454]さんのメールって妙に緊迫感があって、思わず手に汗を握ってしまいますぅ。

どうもすみません、無用な緊張感を強いてしまっているようで(^^;)。
さて昨日、病理検査に出していた“うさっち”の腫瘍の検査報告書をもらいましたので、全文をそのまま紹介します。

病理診断:汗腺癌
所見  :汗腺上皮のかなり分化した腺管状ないし乳頭状増殖からなる腫瘍で、アポクリン分泌を示す部分、拡張した嚢胞を形成する部分もみられる。筋上皮細胞の増生を伴う部位も少なくない。
コメント:かなり分化したタイプの汗腺癌です。組織学的に乳腺癌との区別は必ずしも容易ではありません。再発や転移の可能性が十分考えられます。ハムスターの皮膚腫瘍の中では、汗腺の腫瘍が少なくないようです。

この検査報告書を読んで、キャンベルハムスターに汗腺が存在することを初めて知ってしまいました(^^;)。ハムスターには皮脂腺(臭腺)はあっても汗腺は全く無いものと思っていたもので。
担当の先生に伺ったら、キャンベルハムスターでは四肢の付け根付近に汗腺があるそうです。もっともヒトと比べたらその数はずっと少ないそうですが。

「再発や転移の可能性」と書かれていましたが、摘出した腫瘍以外にもたくさんの腫瘍があるのでこの事自体はそれほど気になりませんでした。が、はっきり「癌」と診断されたことはちょっとショックでした(^^;)。

取りあえず、現時点では他の腫瘍に関して免疫抑制剤又はダイヤライフ(乳酸球菌製剤)、もしくはその併用による投薬治療する予定でいます。

投稿日時:
投稿者:USER0390

[USER0390]@国分寺です。

今年の1月下旬から腫瘍の治療を続けているキャンベルハムスター・アルビノ♀“うさっち”の経過報告です。

8/22に腫瘍(汗腺癌)の一つを摘出した後、しばらくは経過良好でした。しかし、9月中旬くらいから徐々にお腹が膨れてきました。それにつれて体重も増加し10/3には58gに(手術直後は44g)。

10/3に動物病院へ行った際、X線撮影と超音波エコーで腹部を調べて貰ったのですが、X線写真で見たお腹は真っ白でした(^^;)。
超音波エコーの像には臓器以外の固まりは見つからなかったので、腹部の腫れは「腹水でしょう」という診断でした。

それから1週間、腫瘍の薬以外に腹水を抜く利尿剤も飲ませていたのですがあまり効果が現れず、10/9には体重が60gになってました。
その日また診察してもらい、獣医師と相談の上で注射器で少し腹水を抜いて貰うことにしました。なにしろお腹がパンパンに張っていて危険だったもので。

一度に大量に腹水を抜くのは血圧が下がって危険ということで、取りあえず2.5ml抜いて貰いました。溜まっていた腹水は薄い赤色でした。その後、注射針の穴がなかなか塞がらずじわじわと腹水が滲み出して来て慌てましたが、1時間くらいで何とか止まりました。

この後、先週貰ったものより効き目を強くした利尿剤を貰って飲ませたのですが、今度は非常に強く作用してしまい怖いくらいにオシッコをしてました。そのためその日の深夜には体重が47gまで減りました。

# オシッコの回数も量も多くて尻尾が乾く暇が無く、まるで「ウエット・テイル」状態でした(^^;)。

12時間ほどで体重が13g減ったのですが、脱水症状も無く食欲もあり、身軽になった分かえって“うさっち”は絶好調で走り回ってました(^_^)。ただ、そのまま効き目の強い利尿剤を飲ませるのは心配だったので、今日、担当獣医師と電話で相談した結果、前の利尿剤に戻す事にしました。

なかなか世話のかかるハムですが、なんとか長生きしてもらいたいものです。

投稿日時:
投稿者:USER0395

[USER0395]@国分寺です。

手術後、 けっこう元気になっていたハナコでした。<

今日帰ってきてみるとまた お尻がぐっしょりで 弱っているせいか 耳をぺったり寝かせたままで。
しかも下半身がぼってり不自然に太いんです。

耳も寝ていて、 その形はまるで西洋梨そのもの。 おなかに水がたまっているんでしょうか。

8/22に右後肢付け根の腫瘤(摘出後の病理検査で汗腺癌と判明)を摘出手術したうちの“うさっち”(キャンベルハムスター、アルビノ♀)も手術1か月後くらいから腹水が溜まるようになってきました。
で、腹水が溜まり続けるとやはり洋梨のような体型になります。

# 現在も洋梨体型で、さらに右後肢付け根の皮膚近くに腫瘤が出来ています。

腹水が溜まりはじめてから現在までずっと利尿剤を1日2回服用していますが、どうしても徐々に腹水が増えてきます。

# 内服の薬は利尿剤だけでは無く、腫瘍用の免疫抑制剤などを併せると現在は6種類の薬を服用してます。他に目薬も(^^;)

ですので、腹水による腹部の張り、糞の大きさ、呼吸のしやすさ等を目安にぎりぎりまで“うさっち”に我慢してもらって、限界と判断した時点で注射器による腹水の除去を行って貰ってます。ただし、腹水を一度に多量に抜くと危険と言う事なので、大体3mlくらいの腹水を抜いてもらってます。
一応この状態で3か月以上経過しましたが、うさっち自身は無茶苦茶元気です。まあ体型のせいでちょっと歩きづらそうですが。

このあいだ手術をしたのはムダだったのか・・・・ また 病院に連れていくつもりですが 心配です。

“うさっち”のような例もありますので、[USER_NAME]さんも諦めずにハナコちゃん共々頑張ってくださいね。

投稿日時:
投稿者:USER0192

[USER0192]@国分寺です。

ちょっと前の事ですが、かねてから腫瘍&腹水の治療中だった“うさっち”(キャンベルハムスター、アルビノ♀、約23月齢)が1月1日に亡くなりました。

去年の大晦日の日中から、大好きだったエサも口にせずだるそうに寝続けていて、かつ糞も出ていないことから限界だと判断しました。
なので敢えて病院へは連れて行きませんでした。

それでも深夜まではがんばっていて、TVの1999年へのカウントダウンを、手の平の上に乗せた状態で一緒に見てました。その後、ペットヒーター脇のいつもの寝床へ返してやりましたが、1/1未明に息を引き取りました。

去年の秋、動物病院でうさっちの診察後、担当獣医師から「もしもよろしかったら、その時が来た際にうさっちのお腹(の中)を見せていただけませんでしょうか?」というお願いがありました。私としてもそういうつもりでしたのですぐ了解しました。

で、去年最後の診察の際に私から「これから病院が年末年始休診になりますし、もし深夜にうさっちが逝った場合にはどのようにしておいたらいいでしょうか?」と尋ねたら、「タオル等でくるんで保冷材の上に寝かして、玄関等の温かくない所へ置いてください」と言う事で、保冷材を貰いました。

なのですぐそのような処置をして、1/1の午前中に病院へ電話した後、うさっちを連れて行きました。
前から分かっていたことなのですが、うさっちの担当の先生は1/1はお休みで、別の先生に託して来ました。

翌日迎えに行ったらうさっちはすっかり腹水も抜けて、洋梨体型からハムスターらしい体型になってました。一応摘出した臓器(ほとんど全て)のホルマリン漬けを見せて貰い、その後病理検査へ出して貰いました。以下が病理検査報告です。

病理診断:
卵巣腺癌(肺転移を伴う)

所見  :
一側卵巣のウズラ卵大嚢胞壁には大小の腺癌があり、立方状上皮の腺管様、乳頭状増殖を示す。左右腎臓間の腫瘤も同様である。肺には、小さな癌巣が多数散在し、肺門部のリンパ節も癌で置換されている。膀胱壁は菲薄で、一部にリンパ球浸潤がある。

コメント:
高分化型の乳頭状管腺癌ですが、卵巣の被膜上皮由来と思われます。腎臓間の大動脈周囲リンパ節、肺リンパ節、および肺に転移がみられます。一般には、播種性に腹腔内に転移することが多く、リンパ行性、血行性転移も起こします。
汗腺癌との組織学的な鑑別は必ずしも容易ではありませんが、巣癌の転移とみるのが自然かと思われます。

# うさっちを大変可愛がっていただき、50回以上も触診していただいた担当の先生にお腹の中を見て貰えなかったことが心残りです。