飼い主とハムスターたちの知識の図書館。

腹水・腎臓・卵巣嚢腫の死亡事例と麻酔の事故

訃報を3つ集めた記事です。
3件目が特殊で、獣医師が自分で飼っているハムスターの手術で、麻酔の事故を起こし死亡させた事例です。
積極的に飼い主と交流をしている獣医師でも、処置しないと苦しむ、失敗すると死ぬ、葛藤と後悔があります。

投稿日時:
投稿者:USER0058

こんにちわ、[USER0058]です。
本日は訃報のお知らせです。

我が家で飼育していました「ぐら」が昨日亡くなりました。
昨年の夏頃から少しずつ痩せてきておりましたので、老化が始まったと判断していました。

「でぶりん番付98」の頃には60グラムありましたので、参加しておけばよかったなと思っていましたが、その後少しずつ痩せ37〜38グラムくらいにまで落ちました。
背中が丸まり、お腹がポテッとしてきていましたので、また腎臓由来で腹水が貯留してきているように考えておりました。

昨日、亡くなった際の体重は41グラムでした。ただ、驚かされたのは右の腎臓の大きさでした。
なんと、30x25x24mmの巨大さで、重さも15グラムありました。正常な腎臓でしたら、1グラムにもはるかに満たないので、よくこれで普通に生活してこれたなと驚くばかりです。
(ぐらは、ジャンガリーの雄で3月で2歳です。)

ぐらは他のハム達が軽快にそしてうるさく回し車を回すのに対して3〜4回転すると息がつづかないようでした。
ぐらは元気な頃から2女がギュッと捕まえても咬むということがなく、彼女からは「世界一やさしいハムスター」という評価を受けておりました。

家族4人に見守られて、「ぐり」のところへ旅だって行きました。
何がしてやれたわけではありませんし、むしろ私が寿命を縮めたかもしれませんが、よく頑張ってくれたと思います。
「ぐら」の冥福を祈りたいと思います。

投稿日時:
投稿者:USER0164

こんにちは、[USER0164]です。
タイトルは「訃報」です。

かねてより闘病中の「ちびすけ」が本日未明に亡くなりました。
寿命というのには早すぎるのですが、春頃から衰えが著しく、最近は右目が目脂に開かなくなる状態が続いていました。

食事の量が減っていたのですが、ここ2〜3日は軟らかいものなら結構食べてくれ、ケージをよじ登って雲底をしたりしていましたが、昨日の甲府は36度の気温でさすがにこたえたようです。
腎機能も衰えていたようで、アミロイドーシスもあったかもしれません。
我が家に来て1年半、ご苦労様でした。あとはハムスターランドでのんびりとして下さい。
# 子供達には季節がら茄子馬に乗って行くのかと聞かれました。
まあ、それも悪くはないかなと考えています。

投稿日時:
投稿者:USER0046

[USER0046]です。残念ながら、訃報のお知らせです。
長くて、暗い話になってしまいましたので、先にお断りしておきます。

我が家の「ぐーご」キャンベル(ブラック雌)が昨日亡くなりました。
正確に言うと私が死なせてしまったというか、殺してしまったというべきか。

12月10日の朝、陰部からの出血に気がつき、血を拭き取って観察していたとろ、翌11日に再度出血が確認されました。

生殖系からの出血なら手術が必要だし、泌尿器系なら止血剤と抗生剤の投与がです。でも、薬はどうせ術後にも必要だから開腹して確認した方が早いし確実だからと[USER0046](雌)と長女を説得して12日に手術に踏み切りました。

結果は左卵巣の「卵巣嚢腫」でした。大きさも12x14mmととてつもなく大きなものでした。子宮角にも血液が充満して腫大していました。
右側の卵巣にも血腫が存在し、子宮体部にも白色の結節と血腫が形成されていました。
これはお腹を開いて正解だったなと思ったとたんに心室粗動から心停止にいたりました。回復処置も施したのですが、犬猫に比べれば何もしていないに等しかったです。

出血もほとんどさせていないし、ある程度確立された麻酔としてその危険性も危惧してはいませんでした。
体力のあるうちにと考えて実施した手術で、かえって「ぐーご」の寿命を縮めてしまいました。
家族は誰も私を責めませんが、長女は「結花ちゃんのハムスターだから、次に飼うハムスターには結花ちゃんに名前を付けさせてあげなよ」と言いました。
で、肝心の次女は手術にずっと立ち会っていたのですが、「ぐーご、かわいそう」とだけ言いました。

昨夜、暗くなってから「ぐーご」を埋めてあげたのですが、線香の小さな灯が風で瞬いて、お星様のようだと子供達はいいました。
ブラックキャンベルは子供にかこつけてはいましたが、誰よりも私が飼育したいと望んでいたハムスターであり、それなりに可愛がってきたつもりでした。
それが、私が自らの手にかけてしまうような結果に終わってしまいました。「お父さんは、ぐーごを助けてたかったんだ。でも、死なせてしまった。 ごめんね」と謝りました。次女は「うん」と言ってくれたので、分かってくれっているようです。

他人様のハムスターを助けることができても、何故自分のハムスターを助けることができないのでしょうか?
当分 ハムスターの診療はしないつもりです。

投稿日時:
投稿者:USER0055

[USER0055]@つくばからです

他人様のハムスターを助けることができても、何故自分のハムスターを助けることができないのでしょうか?
当分 ハムスターの診療はしないつもりです。

おねがいですから、そのようなことは言わないでください。

ぐーごちゃんは大変お気の毒でした。

ついこの間までハムスターの病気とつき合っていました。ハムスターは検査すらおぼつかない、医療の対象としてはとても厄介な動物だと言うことを思い知りいました。得られる情報が少ない分、試行錯誤にならざるを得ないようです。
今後、症例や治療例が増えてゆき、新しい検査方法が開発されてゆき、そして治療法が確立してゆくのでしょう。[USER_NAME]さんも、その過程の中にあるのではないでしょうか。

手術に踏み切られたのは、ご自身の知識と経験に基づいてのことだと思います。
しかしながら残念な結果になってしまいました。でも、ぐーごちゃんの死は無駄になっていないと思います。これから[USER_NAME]さんが診察するハムスターの治療のための貴重な経験になりますから。同じような症状のハムが一匹でも多く助けられるなら、ぐーごちゃんは天国で喜ぶのではないかと思います。
そしてきっと、奥さんも娘さんもわかっていらっしゃるのではないかと思います。

ですから、そのようなことはもう言わないでください。ハムスターのことをよく考えてくださる獣医師の先生に居なくなっては欲しくありません。
しばらくは辛いと思いますが、落ち着いたらまたハムスターの医療のためにひと頑張りしていただけませんでしょうか。

投稿日時:
投稿者:USER0089

こんにちわ、[USER0089]です。

[USER_NAME]さん、[USER_NAME]さん、[USER_NAME]さん、メールありがとうございました。
とくに [USER_NAME]さんとは先日とは立場が入れ替わってしまいましたね。

「ぐり」「ぐら」「ちびすけ」と心の準備ができてから、死を迎えることができたハム達とくらべて、「くろちー」「ぐーご」は突然でした。
2人ともブラックキャンベルで私とは相性が良くなかったのかもしれません。
職業柄、疾病に気づいてからその経過・転帰の全てに向かい合うことになり、割にあわないなと感じることがあるのも理屈の上では納得ができるのですが、感情の方が駄々をこねています。

獣医師として手術に踏み切る判断は正しかったと思っています。
でも、結果は違っていました。何かが誤っていたのです。
皆さんから、寄せられた気持ちはありがたく受け取りましたが、この何かを抱き続けていないと「ぐーご」に済まないと思うのです。
その整理がつかないうちは、診療してはいけないように私は考えているのです。かってを言って済みません。