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病院選びと通い方 6

抗生物質と薬の飲ませ方

抗生物質はカビなどの細菌から作られた薬です。最近は人の手で作られるようですが、抗生物質を投与しても、必ず効果があるとは限りません。体質や体調によって、あまり効かない時があるからです。
同じ病気をしているハムスターに、同じ抗生物質を与えても、1匹だけによく効くってこともありえます。またそのハムスターが同じ病気になって、同じ抗生物質を与えたからといって、同じように治るとも限りません。
動物用の薬はあまり種類がないと思いますが、先生によって好みの薬があったり、その病院では入手できないルートの薬があるので、あまり効果が現れないような時は、先生に相談してみてください。
与えられた抗生物質が効かなかったからといって、先生がヤブ医者だという訳でもありません。ホントにヤブ医者かもしれませんが、単に運が悪かっただけかもしれません。人間用の風邪薬も、同じメーカの物でもいろいろありますからね。ちなみに抗生物質は、バイ菌をやっつける薬ですが、種類もいろいろあります。

ペット用の薬は味付けしているので、甘くておいしいものが多いです。私もためしに液体の抗生物質をなめてみましたが、ほのかに甘くおいしかったです。私は香りの方は、よく分かりませんでしたが、イイ香りがするようです。
ハムスターは普段から甘い物を食べていないので、甘い香りや味のする薬なら簡単に飲めるようです。飼育書などに載っているような、保定しなくても簡単に投薬できるということが、写真でよく分かると思います。当然、薬によっても香りや味が違うと思いますが、飼い主が自分で舐めてみて、甘く感じないようならハチミツなどを加えて味付けすれば、飲んでくれると思うので、自分でも味見してください。逆に保定して飲ませようとすると、保定の恐怖感と薬の香りが、ハムスターの記憶の中で結びついてしまうので、飲まなくなるのでしょう。そもそも保定して薬を飲ませるのは、獣医が仕方なく無理矢理投薬する方法で、飼い主がするべき行動ではないですよね。

抗生物質を飲む、ロボロフスキーハムスター
薬もごほうびに使えます。

普段、オヤツを与えるように薬を与えた方が、ハムスターも安心して飲んでくれると思います。「また、おいしい物を食べさせてくれるのかな?」っと思ってくれるはずですよ。また、スポイトなどで薬を与えると、スポイトは変な臭いがするし、よく分からない物を口元に持ってこられて、ハムスターは必ずとまどいます。無理矢理、口に物を入られるのはワニでも嫌がりますから。

しかし、困ったこともあります。ハムスターはほ乳類なので、乳首を吸うように薬をチュウチュウと吸ってしまう可能性があり、飲み過ぎるようなら適量をスプーンに乗せて与えてください。他には、薬がおいしいオヤツと覚えてしまったときに、自分から薬を奪い取ろうとします。投薬が必要な時は、容器を見せるだけで走ってくるので投薬が楽なのですが、散歩中に見つけてしまうと、勝手に飲んでいる可能性があります。
また、直接容器から与える薬は、ハムスターが口を付けるので、除菌用のエタノール入りウェットティシュなどで、よく拭いた方が雑菌がわかないので清潔です。しかしエタノールの臭いは鼻にツーンとくるので、ハムスターは嫌がると思います。そのためにも、普段からエサ入れを掃除するときに、除菌用のエタノール入りウェットティシュで拭いたりして、エタノールの臭いとエサのイメージを結びつけておくのもいいかもしれません。

投薬をうらやましがる、リチャードソンジリス
ハムスターへの投薬を、うらやましそうに見るジリス。「え〜なぁ〜」

試しに他のペットにも薬を与えてみました。モモンガは、さすがに美味しい味を知っている樹上性動物ということもあり、甘い香りや味だけではだまされないようで飲んでくれませんでした。モモンガの投薬には、保定しないとダメだと思いますが、同じように薬を飲んでくれないハムスターは、普段から甘い食べ物を与えすぎているのかもしれませんね。
ちなみに私が飼っているジリスは、ほぼ草食動物ということもあり、薬の容器を口から離そうとしたら怒ってしまうくらい、薬に吸い付きました。

私がもらった薬は化膿止めといって、ケガをした時など、飼い主が簡単に投薬していい薬なのか判断できる薬なので、こんな薬をもらった場合は、効能や使用量、使用期限、保存方法を聞いて使うことができます。ほとんどの薬は体重に対して投薬量が決まるので、飼い主でも投薬量を簡単に計算できます。しかし抗ガン剤など、投薬の基準が難しい薬もいっぱいあるので、なんでも使い回せばいいわけでもないです。

基本的に獣医は薬をやたらに投薬しません。小動物に薬を使うことがリスクが大きいという分かっているからですが、獣医が薬を出してきたということは、小動物の診察がキッチリとできる準備がある病院ともいえます。薬を使うか使わないかは、獣医でも判断に困る時があるようで、「どうしますか?」と聞かれることもあると思います。人間なら自分の体調で、薬の使うか使わないか判断できるのですが、ハムスターの場合は難しいと思います。

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