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麻酔の安全性(3/12)

投稿日時:
投稿者:USER0180

[USER_NAME]です。

できれば麻酔方法(吸入か注射かなど)、麻酔薬、麻酔時間なども教えていただけるともっと嬉しいかもです。

お教えしましょう(笑)。
吸入麻酔薬使用の場合、ハロタン(halothane)を使っていました。
あと必要に応じて笑気(亜酸化窒素)。
30分くらいの短時間の麻酔はマスクでラットに吸入麻酔薬と酸素をかがせるだけでした。
それ以上の場合、気管内挿管したあと人工呼吸器で麻酔維持を行いました。
麻酔時間、最長5時間くらいかな?
後者の場合は動脈圧モニターを必ず行いました。
これさえあれば、心電図は必要ありません。

保定は、ペントバルビタールを腹腔内に注射するためのもので、雑巾プラス軍手という重装備でした(^^ゞ
背中全体と頭頸部をしっかり保持しないと、爪でひっかかれるやら、首を後ろに回して噛まれるやら、要注意でした。
保定自体の時間は1分以内でしたので、死亡例がなかったのは、それが原因でしょう。

異常な呼吸になったり、仮に停止しても、すぐに処置すれば死なせることも少ないらしいです。

ただし、当然のことながら、純酸素投与ができないと、蘇生は難しいです。両側方から胸郭を「もんで」あげれば何とか…。

私の知ってるとこではイソフルレンを使用してました。
比較的ハムにも安全に使えてよい薬なのだそうですが、値段が高いのが難点だそうです。

イソフルラン(isoflurane)は、「安全」に関しては、うーん、難しいですね。
すぐに麻酔にかかってくれる点では優れています。
しかし、呼吸抑制性が強く、充分麻酔かかかる前に息がとまってしまう場合がよくあります。
この点で、呼吸パターンの変化を特に注意しないといけません。
イソフルランを試したこともありますが、自分は得意ではありませんでした。

その点、ハロタンは安全かつ安価です。
ただし問題なのは、
1. 麻酔がかかりにくく醒めにくい。
2. 術者(オトナのニンゲン)が何度かこのハロタンを誤って嗅ぐと、肝炎にかかる場合がある。
ということです。マスク麻酔では、麻酔ガスが周りに漏れますからね。
特に2.の点で獣医さんは嫌がるでしょう。
個人差はあるものの、自分の同僚は、めでたくハロタン肝炎になりました(約1ヶ月の療養で退院)。
自分は全然かからず、「ニブイ奴」と言われてしまった…。
両者の「いいとこどり」をしたセボフルラン(sevoflurane)もありますが、これはメチャ高価です。そのうち出回るかな?

短時間の処置の時の麻酔はそれほど危険だとは言われませんでした。

伸びた前歯を処置する際、当然、マスクから外して処置するのでしょう。
この処置のあいだは、麻酔ガスも純酸素も嗅げませんから、さっさと処置しないと、痛がって血圧が上がるやら、血中酸素濃度が下がるやら、大変そうですね。
充分、酸素と麻酔薬を吸入させたあとで処置すれば問題ありませんが。(獣医さんに言うべきか…)

長時間にわたる手術では死亡例もあるそうです。

ラットのようにシッポが長ければ、これを使って血圧測定可能です。
ハムは…。
後足の動脈にカテーテルを入れて直接血圧を測る方法もありますが、測定後は動脈がパーになりますから、術後、後足は麻痺してしまいます。
ハムの長時間手術で、血圧モニターなしでは、出血死も無理ないですね。
輸血したくても、静脈確保せねばならないし。

もし、自分がハムの手術・麻酔を任されたらどうするかな…。
特に腹腔内の手術だと、体液バランスが術後ぼろぼろになります。
ええい、予防、予防…。