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ならしかた 4

合図を決めてならす

名前でも、英語でも、念仏でも、ケージを開ける音でもかまいません。エサやおやつを与える時に音で合図を送り、手から直接与えるようにしましょう。毎日何回かやっていると、ロボロフスキー以外のハムスターは1週間もあれば、声と臭いを覚えてくれます。後は飼育書のとおり、手のひらにオヤツを乗せて呼んでいれば、手の上に乗ってくれるようになります。個体差はありますが、1ヶ月もあれば確実に手乗りハムスターになってしまいます。また複数飼育している場合などは、食べることの競争率が高いので、かなり早いスピードでなれてくれます。

犬くらい頭がよく、人に対する警戒心がなければ、簡単になれてしまうのですが、ハムスターは、犬ほど頭がよい動物ではありません。しかし、ペットショップで買ってきたハムスターでさえ人工繁殖ですし、ハムスターは家畜になってしまった動物なので、短期間でならすことができるのです。

実際にはハムスターと、声でコミュニケーションをとるのは難しいことなのです。ハムスターは単独で生活することが多く、仲間同士でも人間が発生する声の帯域で、コミュニケーションをとっていないからです。そんな訳なので名前を覚えてくれることが、ほどんどありません。飼い主の声を覚えて反応しているだけなのです。しかし飼い主を確実に見分ける方法を、ハムスターは知っています。飼い主の臭いと、足音です。臭いはいつも部屋に充満しているので、あまり役に立ちませんが、足音は飼い主との距離なども聞き分けることができます。動物は天敵から身を守るための手段として、足音などの小さな物音を聞き分けられるのです。実際には耳から聞こえる足音だけではなく、ヒゲなどを使って地面の微妙な振動なども読み取っているようです。地震の時にハムスターが地面に潜ろうとする行為は、地震を探知しているわけではなく、地震が原因で発生する音と振動で逃げようとしているだけだと、私は思っています。

赤ちゃんのときに

生後2〜3週間の頃に人間と正しく接すると、人間を全く怖がらなくなります。逆にその時期に怖い思いをさせると、噛むハムスターになってしまうことがあります。正しく接することで、人間が近くにいることが当たり前の存在になるのですが、怖い思いをさせると、理由は分からないけど、人間はすごく怖い生き物だと覚えてしまうので、反対の性格になってしまいます。トラウマになってしまうのです。人間なら説得もできるし、催眠術やカウンセリングで、そのトラウマを無くしてしまうこともできるのですが、ハムスターにはその方法は無理なので、時間をかけて恐怖心を取り除いてあげないとダメです。

特に母親がよくなついていると、子ハムも全く人間を怖がらないので、あえて生後2〜3週間の頃に接する必要はないと思います。私が以前、繁殖させたジャンガリアンハムスターは、その時期に接していなかったのですが、母親がなついていたので、全く人を怖がらないハムスターでした。しかも、そのハムスターに、よくちょっかいをかけられました。
脱走中に寝ている私のすね毛は抜くし、指を噛んで起こすし、それを自分があきるまで延々と繰り返すんです。おかげで寝不足になったんですけどね。
これも昔ですが、子ハムが3匹脱走したこともあるのです。1匹はその日にタンスの横で、薄目を開けながら寝ているところを捕まえました。もう1匹は、翌日偶然泊まりに来ていた弟の枕元で、キラキラした瞳で見つめていたのを弟が捕まえました。最後の1匹は2日後に、扉をガリガリする音が聞こえたので、扉を開けてみると空腹のあまりげっそりした状態で立ってました。どの子も逃げずに簡単に捕まえられましたよ。なついてしまえば、ハムスターってこんな感じです。
最近は脱走されないようなケージでハムスターを飼っているので、こんなことにはなりませんが、楽しい思い出です。

また、忘れがちなのが、ペットショップで売られているベビーサイズのハムスターは、独り立ちして間もない頃だということです。野生でも親元を離れ、1匹で巣穴を作ったり、見たこともない天敵や土地におびえ、一生の内、最も死にやすい時期で、最も周りに警戒をしている時期です。飼育環境では、この時期に、人間という天敵の恐怖を覚えるのか、ケージの中の心地よさを覚えるのかは、飼い主が無理に接するのか、接しないのかに、大きく影響されます。

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