もうオヤジとは言わせない!コレさえ読めばハムスターの達人に!

ストレス行動2(逃げる・隠れる・顔を洗う・もらす)

ストレスを感じているときの行動2

オシッコやウンチをもらす

ハムスターは体が小さく、もらす量が少ないので分かりにくいですが、驚くと人間と同じように「おもらし」をすることがあります。ハムスターも、子供の方がおもらしをしやすいようです。もらさずに、ひっくり返って転けることもあります。
噛んだり、フリーズすることする余裕がないくらい驚かせたときに、見てしまう行動で、瞬間的に最も強いストレスを感じている可能性があります。

ストレスを感じると腸が動き、消化吸収の妨げになって下痢をしたり、体調を崩すしてしまうため、初心者がハムスターを早死にさせてしまう原因の1つです。
[ 飼い方 > 下痢・軟便 ]

ほお袋から入れた物を出す

ハムスターは、物が少ない土地で、食べ物などを持ち帰るために、ほお袋を進化したさせた動物なので、持ち帰ることには、かなり執着する生き物です。
そのため、ハムスターがほお袋の中身を持ち帰らずに、入れた物を出すことは、人間に例えると、せっかく貯めたお金の入った鞄を捨ててまで、逃げなければならないと考える状態です。
しかし、ほお袋の中の物を出すには、鞄を捨てるように簡単にはできないので、これから強いストレスを感じると思う前に、準備をする行動で、初心者が見てしまいやすい行動です。たとえば、必要以上にハムスターを接したり、餌の与え方を間違っていたりすると、すぐに帰りたいので目の前の餌を持って帰ろうと、ほお袋に急いで餌を詰め込むけど、飼い主から逃げるためにやっぱり出してしまうという感じです。
この場合は、飼い主の次の行動を読めずに、ハムスターが不本意な行動をしているので、どのくらい強いストレスなのかは分かりにくいです。

顔を洗う

ハムスターが顔を洗ったり体を掃除する行動は、清潔にする以外にも、自分の臭いを付けることと、情報収集器官のメンテナンスする行動が含まれています。
初心者が飼うハムスターがよく顔を洗うのは、自分に臭いを付けて、縄張りを確保しようとする行動と、情報収集器官を最大限利用できるようにして、危険を回避しようとする行動があるからで、ハムスターが争いに対して弱く、ストレスをためやすい性格だからです。

そのため、飼い主が顔を洗う姿を見てしまうのは、飼い主に対して警戒しなければならないと、ハムスターが考えているからです。顔を洗う姿を見たのなら、まだ環境に慣れていないので、ストレスを溜めやすい状態だとか、飼い主の行動がストレスになっているのかもしれないと考えましょう。
また、ほとんどの動物は、人間のように顔や体から汗が出ないので、顔や体の掃除は、寝起きに巣箱の中で少しするくらいです。人間に例えると、学校や会社に行ってから顔を洗ったり風呂に入ったりしないのと同じで、ハムスターが飼い主のことをよく知っていると、飼い主に会う前に身支度を終えていて、飼育になれている飼い主なら、顔を洗っている姿を一生見ないこともあります。

砂浴びをする・体を掃除する

ストレスを感じた後や、これからストレスを感じると思うと、体を綺麗にして、他の臭いを取り除こうとします。
顔を洗うことと似ていますが、ストレスは、その前に感じていて、その後も感じている可能性があることが違いますが、顔を洗うことと一緒にしたりするので、区別しにくいかもしれません。

主に体に付いた臭いを取ることで、飼い主がハムスターを触ったり、飼い主の臭いの付いた物を触った後だったり、なついていないハムスターを散歩に出したりするときに、よく見る行動だと思います。
ツバメが人家の近くで子育てをするのと同じように、人間の近くにいれば天敵に襲われにくいと考えたり、人間が自分を守ってくれると考えるようになると、砂浴びはしなくなるので、この行動も飼育になれている飼い主なら、見なくなる行動です。

飼育が上手な飼い主なら、最初から砂浴び場はなくても大丈夫ですが、ハムスターがストレスを緩和する方法なので、初心者は砂浴び場を必ず設置してあげましょう。そうしないと、爪や口を使って体を必要以上に掃除するので、引っ掻きすぎて毛が抜けたり、余計な物を飲み込んで病気になったりします。

逃げる

心のストレスは小さいですが、体にかかるストレスは大きいです。
逃げることで回避できるので持続的にストレスがかからないですが、逃げるときに血流を増大させるため、体にかかるストレスは大きく、健康ならさほど問題にならないのに、体が弱っていると直接的な死因になることもあります。
他の行動と同じで、危なくないと思うと逃げなくなるどころか、警戒心も薄れるので、ハムスターを触りたいのなら、ハムスターが自分から近づくようになってからです。

人間の知能が高いのは、考えることでストレスを回避するために進化させた防御機能だとも言えますが、人間の場合は体を大きくすることでも敵を減らした動物です。そのため、ほとんどの動物は人間が怖い動物だと思っています。

隠れる

逃げた後に隠れ、相手との距離にも影響しますが、フリーズと逃げるの間くらいで、巣箱に隠れたとしても鼻だけ巣箱から出ていたりと、情報収集をしていることもあります。
逃げはしますが、観察するということは、その相手に興味を持っていて、好奇心の方が大きいことがあるので、快ストレスになっていることもあります。