疑似冬眠(ぎじとうみん)・低体温症(ていたいおんしょう)

症状

  • 眠ったまま起きない。
  • 呼吸、心拍、体温が極端に低下する。

原因

  • 気温の低下。
  • 気温の急激な低下。
  • 部屋が暗すぎる。

治療

  • 暖かい部屋に移したり、人の手の暖かさを利用し、時間をかけてゆっくりハムスターの体温を上げる。

予防

  • 快適な飼育環境。

アドバイス

一般的に、ゴールデンハムスターは気温10℃以下で疑似冬眠(シマリス型冬眠)、ジャンガリアンハムスターは気温5℃以下で日内休眠になります。
気温、栄養、日照、ストレス(自律神経の不調)などの影響があり、単に気温が下がると冬眠する訳ではありません。
日照時間が2時間以下になると、疑似冬眠してしまうという話もあります。

疑似冬眠から起こすときは、いきなりヒーターやストーブで暖めず、人間の手の上に乗せて体温を使ってゆっくり暖めましょう。
目覚めるのに時間がかかるため、ドライヤーを使って急激に暖めると逃げられず火傷をします。
体調を崩していることもあるため、目覚めた後は砂糖を溶かしたぬるま湯などを用意して、体力の回復をうながしましょう。無理に飲ませる必要はありません。
健康で快適な環境で飼われていると疑似冬眠は起こらず、凍死しそうになったことは忘れずに、問題点を見つけて必ず改善しましょう。

ハムスターは寒い地域に住み、その寒さから身を守る方法を知っているので、飼い主が我慢できないくらい寒い部屋でなければ、疑似冬眠をすることはありません。
そのため、体力の少ない病気や老化した個体、飼い主が留守中、ストーブを消した深夜に、起こりやすくなります。
中には老化や寿命に逃げる飼い主もいますが、実際には寒さで低体温症を起こし凍死していることが多いです。

球体がもっとも表面積と体積の割合を一番小さくできる形で、寒くなると丸まり、暑くなるとビロ〜ンと広がります。
疑似冬眠をする場合は、表面積と体積の割合を変えるために、体を丸くして消費エネルギーを最小限にします。
ゴールデンハムスターの疑似冬眠の場合、餌を食べるために最長でも6〜7日で目を覚まします。
また、死んでいるわけではないので、脈拍は1分に6回ほど、呼吸は1分に2回ほどあり、死後硬直のように体は硬くなりません。
ジャンガリアンハムスターは日内休眠といって、行動時間ではない夜明けから代謝を低下させ、夕方になると元に戻ります。
野生での過酷な環境に耐えるためで、あくまでも最後の手段です。
失敗して亡くなることがあるため、飼育環境で起こるような飼い方をすべきではありません。

冬眠を確実に防ぎたいのなら、ペット用のヒーターを使用します。
季節に合わせて換毛し、体調や行動も変化するため、ケージではなく巣箱を適温にしましょう。
ヒーターの熱量が足りず意味がなかったり、ヒーターが暑すぎて冬に脱水症状や熱射病になるなど、とどめをさす飼い主もいるため、サーモスタットを使って適温にすると安全です。
他の飼い主の保温方法を参考にする時は、ハムスターの種類や体質、家の立地条件が違い、そのまま実行すると危険なこともあるため、温度をしっかり管理した方が良いです。

低体温症の症状:
単に、寒くて死にかかる症状です。
凍死の一歩手前の状態で、死亡率が高い。
大まかに分けて3段階あり、体温が低くなると、番号の大きい症状になります。

  1. 血管の収縮と震え。
  2. 震えがなくなり、筋肉が硬直する。心拍数や血圧が低下する。精神活動の停止。
  3. 死んだように冷たくなり、呼吸もわずか。神経活動の停止(仮死状態)。

ここまで追いつめてしまう飼い主が、気づくのは(3)だと思います。

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