飼い主とハムスターたちの知識の図書館。

腫瘍の種類・遺伝と繁殖の問題

腫瘍は傷くらい広い言葉で、知らないと会話も成り立ちません。
途中で昔より弱い個体が増えた話がありますが、現在も進行形です。

投稿日時:
投稿者:ETC_USER

[USER_NAME]です。

でもみなさんからのメールを読んで、腫瘍がこんなに多いとは知りませんでした。
腫瘍というのは、やっぱり原因不明なのでしょうか?

今一度整理のために書いておくと、ひとくちに「腫瘍」といってもいろんな種類があります。その発生原因も様々なら、目に見える症状も様々で、悪性のものもあれば良性のモノもあります。
で、モノによってはその原因がいまだによくわからないモノもありますし、結果から推測するしかないものもあります。すべての腫瘍が原因不明と言うわけでもありません。

何か予防策さえあれば・・・と悔しいです。

たとえば「脂肪腫」なんかは食事内容に問題があることもありますので、与える食事をちゃんとしてあげることである程度予防はできると思います。
また「膿腫(膿瘍?)」の場合、その膿の原因となるなんらかの怪我があることが多いので、飼育環境などを見直すことでこれもある程度までは予防できると思います。

ただ、そもそも生き物すべてにおいて「ガン」になりうる可能性は持っているので、遺伝的に発現しやすい系統なんかだと、かなりの確率でガンになったりすることもあるようです。

まだ1才4ヶ月なのに、寿命とは思いたくない!!
長生きしてほしいです。

そうですね、少しでも長生きして欲しいです。
ただ、みなさんの話の中に2〜3年が寿命というのがあり、これまでは確かにそれが定説で、それより短い場合は環境等になんらかの問題があるという見方もあるのですが、私個人的には最近はそうも言ってられないのではと言う気がします。
というのはお店で売られている個体は、2〜3年前にくらべてかなり「生物的」に弱くなっているような気がするからです。特に新しい毛色として出てくるモノにそれは顕著なような気がします。ブラックキャンベルがその典型かな?うちで見てきた例でしかありませんが、骨や歯が非常にもろく、また老化も非常に早いです。
おそらくは過剰な品種改良や大量生産の弊害ではないかと思うのですが....

みなさんはいかがお考えでしょうか?

投稿日時:
投稿者:USER0016

[USER0016]です

というのはお店で売られている個体は、2〜3年前にくらべてかなり「生物的」に弱くなっているような気がするからです。

おそらくは過剰な品種改良や大量生産の弊害ではないかと思うのですが....

たしかに徐々に弱い個体が増えている傾向はあるかもしれませんね。
大量生産ブリーディングにおいては近親交配的な状況もあるかもしれません。
品種改良などでもブリーダーが望む毛色を発生させるためにどうしても近親交配が行われる率も高くなります。
特に毛色を固定させるための作業は徹底的な近親交配によって行われますからね。
こういった近親交配による弊害かもしれませんね。

もうひとつみなさんに考えてもらいたいのは飼育者みずからがハムを弱くしている可能性もあるということです。

投稿日時:
投稿者:USER0017

こんにちは、[USER0017]です。
[USER_NAME]さんが書かれているので、ついでに私も。

今一度整理のために書いておくと、ひとくちに「腫瘍」といってもいろんな種類があります。その発生原因も様々なら、目に見える症状も様々で、悪性のものもあれば良性のモノもあります。
で、モノによってはその原因がいまだによくわからないモノもありますし、結果から推測するしかないものもあります。すべての腫瘍が原因不明と言うわけでもありません。

ハムスターの場合、実験動物としての特性の中に頬袋の内側に腫瘍細胞を移植継代しやすいという話があって、腫瘍にとっては都合の良い生物というイメージがあります。
この辺りのところから、ハムスターには腫瘍が多いということになっているようです。成書によく記載されているのはそういう理由からではないかと推測しています。
でも、犬猫においても腫瘍は多いですよ。犬では人間の5倍くらいの発生率になります。特にハムスターだけが多いわけではありません。ハムスターの場合は腫瘍でないものも腫瘍にされているせいもありそうです。

そして、「腫瘍」は新生物であり、「膿瘍」は炎症です。「嚢腫」は組織の発生異常になるかな。
「脂肪腫」は単なる脂肪細胞や結合組織における脂肪の取り込みと蓄積です。
これらをすべて「腫瘍」としてしまうと話は際限がないですし、混乱するだけです。
診察された獣医師から飼い主さんへキチンと説明がされていないのか、「腫瘍」という言葉へ獣医師も飼い主も逃げているのか、本当のところがわかりません。
でも、治療方針はまったく異なるのですから、今のままで良いとは私には思えないのですが・・・・。

というのはお店で売られている個体は、2〜3年前にくらべてかなり「生物的」に弱くなっているような気がするからです。特に新しい毛色として出てくるモノにそれは顕著なような気がします。ブラックキャンベルがその典型かな?うちで見てきた例でしかありませんが、骨や歯が非常にもろく、また老化も非常に早いです。
おそらくは過剰な品種改良や大量生産の弊害ではないかと思うのですが....

私のところの「ちびすけ」も1才7ケ月ですが、この春頃からひじょうに老化が進んでいます。
ついでと言ってはなんですが、「腫瘍」もできています。
実際のところ、[USER_NAME]さんがおっしゃられていることは考えられることかもしれませんね。
パープルのキャンベルで歯の異常という話が以前出ていましたっけ?