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ハムスターの肥満遺伝子

投稿日時:
投稿者:USER0053

お久しぶりです。[USER0053]です。
最近は忙しくてほとんどメールも読めません。
たまたま読んだところで私の専門の話がありましたので少し。
#興味のない方は読み飛ばしてください。

ただ以前TVで見たのですが、肥満遺伝子を持ったハムスターの場合は栄養バランスのとれたハムスターフードでも与えすぎは危険です。
TVの実験では、肥満遺伝子をもったラットに餌(ハムスターフードと同等の実験用飼料)を食べ放題にしておいたら、1ヶ月後には普通のラットの2倍以上の体格の巨大ラットになってました。
肥満遺伝子を持たないラットは、食べ放題状態でも巨大化しなかったのですが、肥満遺伝子を持ったラットは、満腹感を感じないのか、ずっと食べ続けてました。

肥満遺伝子は1994年に遺伝性肥満マウスから発見されたものです。この肥満遺伝子の産物である肥満蛋白質(レプチン)が摂食調節に関与しているといるということでした。このレプチンが発現していない、あるいはこの蛋白質の受容体が壊れているような場合に摂食が抑制されず過食の状態となり、肥満になります。つまり、正常の場合ではご飯を食べると脂肪細胞から血中にレプチンが放出され、これが脳にあるレプチンの受容体に結合すると摂食をストップさせます。ところがある種の遺伝性肥満マウス(obマウス)では遺伝子が変異していて、このレプチンが産生されません。よって摂食抑制が起こらず過食となり、肥満になるのです。このマウスにレプチンを投与すると摂食は正常になり体重も減少するようです。(このことから、米国の大手製薬メーカーが肥満の特効薬として莫大な研究費を使って研究中です)
現在、ペットとして飼われているハムスターやマウスに遺伝性肥満のものはいないと思います。
ただし高栄養の餌を過食させればどんな動物でも肥満しますのでお気を付けください。
最近ではダイエットブームのせいか、肥満遺伝子がテレビの話題になったりするんですね・・・