歯周病(ししゅうびょう)・歯肉炎(しにくえん)
症状
- 歯ぐきからの出血。
- 口からにおいがする。
- 目が飛び出ている。
- よだれをたれる。
- 食欲の低下。
原因
- ケージなどをかじって、歯ぐきに傷ができ、細菌感染する。
- 不潔な環境による細菌感染。
- 虫歯菌。
- あまいお菓子などを与えた。
- 過長歯(歯が伸びすぎ)。
治療
- 軽傷なら抗生剤で治療する。
- 重傷なら手術で切開して膿(ウミ)を出すか、抜歯する。
- 重度の場合は眼球を摘出し、眼球の奥にあるウミを出す必要がありますが、ジャンガリアンは眼球摘出が困難。
予防
- ケージを囓らせない。
- 糖分の多い食べ物は与えない。
- 人間や別の個体が口にした物を与えない。
- 手を洗ってから世話をする。手を使って餌を与えない。
アドバイス
歯周病とは字のとおり、歯の周りの病気です。歯茎の怪我だけでなく、虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏も含みます。
口の中なので、かなり進行しないと見つけられないですが、飼育方法で防げる症状ばかりです。
ケージを噛むことで、歯茎を傷つけることが多い様です。
切歯破折や過長歯の原因になるため、広いケージを使ってのんびり過ごせるように飼いましょう。
ハムスターの切歯の歯根は目の近くまであり、歯根まで感染すると、内耳炎、中耳炎、外耳炎、頭部や目の炎症、歯肉炎、口内炎、歯随炎を併発させる可能性があります。
最悪の場合は脳まで達成し、死亡することもあります。
また、歯周病からアゴに腫瘍を作る場合があり、治療が難しく死亡する場合もあります。
炎症が広がると、骨まで炎症が起こすこともあります。
ハムスターも人間も、生まれたときは虫歯の原因になる細菌を持っていません。
ペットショップで購入したハムスターが、虫歯の細菌を保有していることもまずありません。
誰かに細菌をうつされることで虫歯になるため、人間が口にした絶対に物を与えないこと。
ハムスターは囓るだけで歯が削れるため、歯がもろく虫歯が進行しやすい動物です。
虫歯だけでなく、細菌はウェットテイルや食中毒の原因になるため、世話の間には必ず手を洗い、できればピンセットやおたまを使って餌を与えましょう。
病気になるとスポーツドリンクを与える飼い主も多いと思います。
スポーツドリンクは酸性度や糖度が高く、歯や骨にはよくありません。
病気の時や、歯周病の疑いがあるときには注意して与えましょう。
症状が分かるハムスターの写真や病気の事例を募集中です!
たった1枚の写真で、同じ苦しみから他のハムスターを守れるかもしれません。
相談がある場合は「フォーラム > 病気のこと」に投稿してください。
写真を提供したい場合は「お問い合わせ」から管理者に連絡してください。
フォーラムへの投稿は会員登録(無料)が必要です。お問い合わせでは相談はしていません。