皮下膿瘍(ひかのうよう)
症状
- はれ物ができる。
- シコリ。
原因
- 細菌感染。
治療
- 手術で切開して膿(ウミ)を出す。
- 抗生剤の投薬。
予防
- ケージの中を清潔にする。
- 外傷を作らせない。
アドバイス
膿瘍(のうよう)とは皮膚(ヒフ)の下に膿(ウミ)がたまり、プヨプヨしたはれ物ができることです。
膿は、白血球、病原性微生物が液状になったものです。
シコリにならず体内に溜まる症状の膿瘍とは、ページを分けています。
両ページとも参考にしてください。
皮膚にできた物は皮膚型リンパ腫と間違いやすいです。
人間なら自然につぶれてしまう膿瘍でも、ハムスターは皮膚に余裕があるため大きくなりやすく、油断していると近くの器官にも影響したり、大きくなりすぎた膿瘍で歩くこともできなくなります。
膿の菌が全身に回ってしまったり、心臓に細菌が到達すると、人間でも死ぬことがあります。
腫瘍が原因の膿瘍に、粉瘤(ふんりゅう。別名:アテローム)があります。
皮膚にできた袋状の良性の腫瘍で、その中に垢が溜まったり細菌が入り化膿して膿瘍になります。
粉瘤に原因になる腫瘍は老化に伴い増えますが、ハムスターは毛繕いを頻繁に行う清潔な動物なので、飼い主が発見できるサイズまで大きくなることは少ないです。
大きくなった場合は、腫瘍を切除するか、細菌が繁殖しやすい原因を見つけないと何度も再発します。
直接的な死因になることは少ないですが、ハムスターにとってはかなり不快なようです。
膿瘍を自分で噛みちぎってしまい、できた傷を自咬症だと勘違いしたり、傷が原因で細菌性皮膚炎になることもあります。
口や足が届かない場所にできると毛繕いもできなくなり、他の病気を併発することがあります。
飼い主が発見できる膿瘍は、ハムスター自身で解決できなくなっている証拠です。
悪くなる一方なので、早めに治療しましょう。
塗り薬が効果的ですが、毛繕いを頻繁に行い、異物が体に付くことを嫌うため、軟膏が使いづらいため、飲み薬を使うことが多い様です。
飲む抗生物質では効果があまり期待できず、抗生物質の副作用で弱ってしまうため、元気なうちに手術で摘出する方法が無難です。
ハムスターの余裕のある皮膚の隙間に不要な物が溜まっているだけなので、処置の難易度は低く完治することも多いです。
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