「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
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- sarry007
いつも勉強させていただき、有難うございます。
良いタイトルが思い浮かばず、小難しい表題になってしまい申し訳ありません。
こちらでいつも様々な記事を拝見していて思うのが、健全な飼育に大切なことは、当たり前のことですが「ハムスターにきちんと生活を送ってもらうこと」だと感じています。そのためには「巣穴」と「外」、この違いはハムスターにとってとても大切なのではないかと思いました。
そう考えると、一体うちのハムスターは、どこまでが巣穴で、どこからが外だと思っているのだろうか…、と非常に疑問でなりません。うちのジャンガリアン1匹は昼間でも、巣箱から一番遠く明るい所でペレットを齧っていたりして、私から見るとそこが一番「外」だと感じる為、「それって自然界では危ないんじゃないの?」と思うのです。それとも、その場所も巣穴だと思っているということなのでしょうか(ケージ床面積は69×33センチです)。こればかりは本人(本ハム?)に聞かなければ分からない話なのですが、飼育歴の長い方であればハムスターの行動などである程度見当がつくものなのかもしれないと思い、質問させていただいた次第です。
どこまでが巣穴でどこからが外か、という見当が大まかにでもつけば、お世話の時のかかるストレスを少しでも減らせたり、逆に「外」だと思っている部分で良い刺激を与えることができるのではとも考えました。
個人的に思うのは、まずケージが広くないと巣穴と外の区別はむりだろうなということなのですが、ジャンガリアン飼育の場合の最低床面積は60×30センチですよね?それが、逆に言うと「巣穴と外の概念をハムスターが作れる最低の広さ」ということなのでしょうか?
また、ゴールデンなどはお散歩するということで、部屋が「外」、ケージ内はすべて「巣穴」と感じているのでしょうか。
自分でも考えがまとまっていないため、分かりずらい文章になっているかと思います。申し訳ありません。
よろしければ皆様のお考えをお聞かせください。
Re: 「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
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- 管理者
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「sarry007」さんの引用:
こればかりは本人(本ハム?)に聞かなければ分からない話なのですが、飼育歴の長い方であればハムスターの行動などである程度見当がつくものなのかもしれないと思い、質問させていただいた次第です。
巣穴に持って帰って食べるのが、ハムスターにとってのベストな食事の場所なんだろうけど、ハムスターの体に対して大きすぎる物に関しては、その場、もしくは安全だと思える場所で、食べるようです。
たとえば、岩陰とか草むらとか、そういったところは、巣穴には負けるけど、比較的安全な場所だと考えるんだと思います。
「sarry007」さんの引用:
どこまでが巣穴でどこからが外か、という見当が大まかにでもつけば、お世話の時のかかるストレスを少しでも減らせたり、逆に「外」だと思っている部分で良い刺激を与えることができるのではとも考えました。
人間の五感の他に、ハムスターにはヒゲを合わせた六感目があるので、その中のいくつかが候補にあって、それに飼い主からのストレスなんかが影響しているんだと思います。
たとえば、太陽光はハムスターにとっては不快な物なんだろうけど、そこが適度に狭いとすると、良い感じで狭くて、良い感じで暖かくて、ハムスターのニオイが揮発しやすくて、よりハムスターを引きつける場所になったりして、いろいろ条件が揃ったりするから、もう一つの巣穴だったり、敵に襲われにくい位置だと思って利用するんだと思います。
他には、お腹が減りすぎて我慢できずに、巣穴ではなく、岩陰やその場で食べることもあるだろうから、飼育環境のいろんな物や事が影響して、単に巣穴の外、巣穴の中だけで区別をするのは無理だと思います。
ちなみに、トイレとして利用してないトイレでエサを食べるのは、岩陰なんだと思いますが、トイレでなくても、仕方なくそうしていることもあるだろうから、飼い主が満足しないことが大切かと思います。
「sarry007」さんの引用:
個人的に思うのは、まずケージが広くないと巣穴と外の区別はむりだろうなということなのですが、ジャンガリアン飼育の場合の最低床面積は60×30センチですよね?それが、逆に言うと「巣穴と外の概念をハムスターが作れる最低の広さ」ということなのでしょうか?
野生のハムスターの巣穴や、なわばりなどを考えると、人間が飼うには再現できない広さですが、それくらいのサイズのケージがあれば、簡単な飼育環境の改善で、巣穴と巣の外との区別して利用してくれ、ハムスターは心身ともに健康的に、飼い主にも無駄なトラブルが起こりにくい最低限のサイズだと、自分の飼育環境や、他人の相談などなどの結果で、そう思いますね。
こういったことは、基本的な行動学と、ハムスターの観察、それに自分が知らない間に持っている偏見をなくせば、ハムスターも考えて行動するので、巣穴を延長したりと、テリトリー(なわばり)、ホームレンジ(行動圏)だけでなく、逃走距離、臨界距離も飼い主がコントロールできるようになります。
人間みたいに、自分から情報を仕入れず自分で偏見を作らないので、ハムスター以外のペットでも、意外と簡単にできますよ。
「sarry007」さんの引用:
また、ゴールデンなどはお散歩するということで、部屋が「外」、ケージ内はすべて「巣穴」と感じているのでしょうか。
うちの歴代のゴールデンハムスターは、ちゃんと分かってますよ。
散歩(なわばりの巡回)が終わったら、ケージの中に入れてもらうために、飼い主を呼びに来たりしますし、用がないとケージの扉が開けっ放しでも出ていかないですし。
他の、ジャンガリアン、ロボロフスキー、チャイニーズなどは、ケージが広いとケージの外に出ることを、怖がったり、嫌がったりしますね。
Re: 「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
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- sarry007
管理者様、返答ありがとうございました。
引用:
人間の五感の他に、ハムスターにはヒゲを合わせた六感目があるので、その中のいくつかが候補にあって、それに飼い主からのストレスなんかが影響しているんだと思います。
引用:
太陽光はハムスターにとっては不快な物なんだろうけど、そこが適度に狭いとすると、良い感じで狭くて、良い感じで暖かくて、ハムスターのニオイが揮発しやすくて、よりハムスターを引きつける場所になったりして、いろいろ条件が揃ったりするから、もう一つの巣穴だったり、敵に襲われにくい位置だと思って利用するんだと思います。
様々な要因が複合して、安全・危険、巣穴・外、などの判断をしているんですね。私がイメージしていた「こっからここが巣穴で、ここから外」というように、簡単に線を引けるものではないんだということが分かりました。
引用:
野生のハムスターの巣穴や、なわばりなどを考えると、人間が飼うには再現できない広さですが、それくらいのサイズのケージがあれば、簡単な飼育環境の改善で、巣穴と巣の外との区別して利用してくれ、ハムスターは心身ともに健康的に、飼い主にも無駄なトラブルが起こりにくい最低限のサイズだと、自分の飼育環境や、他人の相談などなどの結果で、そう思いますね。
この「野生下での暮らし」を、野生を経験したことがないハムスターが、長方形・平面という水槽暮らしの中で、どう認識しているのか、まだまだ不思議でなりません。その疑問から派生して、「野生では巣穴で暮らしている。平面ではいけないのではないか」と思った方が、地下型巣箱なんかを作ったんでしょうかね^^;
引用:
ハムスターも考えて行動するので
人間が「やってあげてる」「このほうがいいだろう」って勝手に思ってやってはいけないってことですよね。彼らの様子を見ていると、環境に順応する能力なんかもすごく高そうだって思います。とくに私のような初心者なんかは、いろいろいじっても良いことにならないから、とりあえず初めに大きなケージだけは用意しときなさいという感じですかね。
引用:
逃走距離、臨界距離も飼い主がコントロールできるようになります。
引用:
うちの歴代のゴールデンハムスターは、ちゃんと分かってますよ。
引用:
他の、ジャンガリアン、ロボロフスキー、チャイニーズなどは、ケージが広いとケージの外に出ることを、怖がったり、嫌がったりしますね。
逃走距離・臨界距離なども、ハムスターの種類によって異なってきますよね。そのなかでまた個体差もあるでしょうし、もっと突っ込んだ質問ができるようになるには私自身もっと観察・勉強が必要みたいです。
いろんな種類をたくさん飼っておられる方は、単純にすごいなあと思います。
Re: 「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
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- 管理者
「sarry007」さんの引用:
私がイメージしていた「こっからここが巣穴で、ここから外」というように、簡単に線を引けるものではないんだということが分かりました。
個体差レベルの認識を無視すれば、そうなるような飼い方をしていれば、そんな切り分けもできますし、巣穴が最も安全に思えるようにすべきだと思うので、目標にする必要はあると思います。
ちなみに、私が飼っていたジリスはほぼ放し飼いだったので、なわばりがペットを飼っている部屋で、行動圏が隣にある私の部屋だったので、相手をしてほしくなると、部屋と部屋の敷居の前で、泣きそうな顔で立っていたりしましたね。モモンガは、ケージがなわばりだったので、ケージを開けっ放しでも用がないと出て行かず、何か気になることがあると、ケージから出ていくけど、おいしいエサを私が持っているとケージの中に自分から戻ってアピールしたりと、なかなかおもしろかったです。けど、モモンガの場合は発情期になると、その境目がなくなるようでした。
「sarry007」さんの引用:
その疑問から派生して、「野生では巣穴で暮らしている。平面ではいけないのではないか」と思った方が、地下型巣箱なんかを作ったんでしょうかね^^;
子供がいるから、家の中の物を子供サイズに作るのかといった発想ですよね。体が大きくなったり、使用方法も変わるから、理想であっても現実的ではなかったりします。
「sarry007」さんの引用:
人間が「やってあげてる」「このほうがいいだろう」って勝手に思ってやってはいけないってことですよね。彼らの様子を見ていると、環境に順応する能力なんかもすごく高そうだって思います。
凄いスピードで家畜化した動物なので、かなり頭が良い生き物なんだと思いますよ。
「sarry007」さんの引用:
とくに私のような初心者なんかは、いろいろいじっても良いことにならないから、とりあえず初めに大きなケージだけは用意しときなさいという感じですかね。
飼い主が初心者じゃなくても、飼うハムスターが毎回初心者になるので、そういうことになります。
「sarry007」さんの引用:
逃走距離・臨界距離なども、ハムスターの種類によって異なってきますよね。そのなかでまた個体差もあるでしょうし、もっと突っ込んだ質問ができるようになるには私自身もっと観察・勉強が必要みたいです。
同じ間取りのマンションでも、住んでいる人によって使い方は違うし、状態によっても使い方が変わりますしね。そういう意味では、応用できないデザイナーズマンションが安物のケージに思えたりします。
Re: 「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
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- 名前
- sarry007
引用:
個体差レベルの認識を無視すれば、そうなるような飼い方をしていれば、そんな切り分けもできますし、巣穴が最も安全に思えるようにすべきだと思うので、目標にする必要はあると思います。
ありがとうございます。引き続き観察しながら努力してみます。
引用:
私が飼っていたジリスはほぼ放し飼いだったので、なわばりがペットを飼っている部屋で、行動圏が隣にある私の部屋だったので、相手をしてほしくなると、部屋と部屋の敷居の前で、泣きそうな顔で立っていたりしましたね。
うちの近所のペットショップには今ジリスが4匹いて、それぞれが給水機と闘ったり回し車をぶんまわしたり、ひっくり返って寝たりと個性的で見ていて面白いです。ですが放し飼いにするには、なかなか考えられない状況に見えました。それぞれの動物の性質を良くご存じだからこそできる技ですね。
引用:
理想であっても現実的ではなかったりします。
ハムスターの飼育では特に、よく考えないと一緒くたにして間違ってしまいそうですね。
引用:
飼い主が初心者じゃなくても、飼うハムスターが毎回初心者になるので、そういうことになります。
目からウロコでした。ハムスターも初心者…。確かにその通りですね!そのお言葉、ハムスターを飼い続ける限り忘れないようにします。また相談することもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
Re: 「巣穴」と「外」の概念が構築される要因とは?
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「sarry007」さんの引用:
うちの近所のペットショップには今ジリスが4匹いて、それぞれが給水機と闘ったり回し車をぶんまわしたり、ひっくり返って寝たりと個性的で見ていて面白いです。ですが放し飼いにするには、なかなか考えられない状況に見えました。それぞれの動物の性質を良くご存じだからこそできる技ですね。
多分、うちと同じリチャードソン・ジリスだと思いますが、仰向けに寝るのはうちのジリスもたまにしていて、私が昼寝していると、私の横で私と同じように仰向けに布団から顔だけ出して寝たりすることもあって、もう少し動物らしくしてほしいと思ったりもしてました。
その他のことに関しては、問題行動だったり、転位行動だったりするし、頭の良い動物なので理解して自分からしていることもあるので、解決するのも簡単だし、解決してあげれば、今の環境の方が良いとも思ってくれるので、そういった行動をしているペットの方が、楽で楽しかったりしますね。
そういえば、専門家の人が、ロボロフスキーが一番わかりやすいと言ってたのを思い出しました。
ロボロフスキーは直感的に行動するから、個性や飼い主の熟練度に関係なく、行動から考えが分かるからだと言ってましたね。けど、あくまでも反応してから読み取るといった専門家らしい発想で、行動していなくても考えが読める、ゴールデンの方が飼い主としては分かりやすいですが。