広葉樹・ユーカリのウッドチップで痒がる
安全なはずの広葉樹の床材でアレルギー?
パッケージに書いてある効果が無かったり、違った問題が出る商品が多いのもペット用品の特徴です。
自分で体感できないため、根拠のない情報を過信している飼い主も多いので注意しましょう。
こんばんは。
埼玉の[USER_NAME]です。
ジャンガリアン(オス・生後4ヶ月)のことで相談があります。
飼い始めて2ヶ月位たちましたが、頻繁に身体を掻いています。
特に寝起きがすごくて、見ていてかわいそうな位です。
脱毛はありません。
ケージで飼育しており、床材はアラタの『ユーカリベット』(広葉樹)、
えさはニッパイの『プチ ハムスターフード ミックスタイプ』を使用しています。
小屋、えさ入れは陶器製のものを使っています。
床材が良くないのかと思い、一時1週間ほどアラタの『若草一番 ハーブ入り』(牧
草)を使いましたが、
少し目を傷めたようなので使用を中止しました。
原因が分からず困っています。
アドバイスをよろしくお願いいたします。
こんにちわ、[USER0459]です。
飼い始めて2ヶ月位たちましたが、頻繁に身体を掻いています。
特に寝起きがすごくて、見ていてかわいそうな位です。
脱毛はありません。
寝起きに体を梳ることは、自然な行為ですので、それだけでは問題となりませんが、その程度が度を越しているということになるのでしょうか?
ケージで飼育しており、床材はアラタの『ユーカリベット』(広葉樹)、えさはニッパイの『プチ ハムスターフード ミックスタイプ』を使用しています。
小屋、えさ入れは陶器製のものを使っています。
ここで使用されている「ユーカリベット」というのは、同じくアラタから販売されている「ユーカリソフトチップ」と同じような商品になるのでしょうか?
ユーカリは広葉樹ということになりますが、私はまったくお勧めしていません。この植物は環境にも動物にも決してやさしいものではないからです。
ユーカリは、その葉の表面からオイルにあたる樹脂を出していますが、このオイルは非常に殺菌力が強く、生命の連鎖を断つのに有効です。
私が知人のオーストラリア土産に貰ったユーカリオイルは、お風呂に滴下して楽しむものなのですが、髑髏のマークがついており、子供や肌の弱い人には不可となっています。
「5年の学習」に「マジンジラ」という漫画が連載されていますが、これは地球環境において進行している環境破壊を扱った漫画です。
この中では、タイのバンコクでユーカリが「悪魔の木」と呼ばれているとが紹介されています。
何故、悪魔の木と言うのかと言えば、先程述べた生命の繋がりを断つということになります。ユーカリからの揮発成分で、鳥や虫達がユーカリの森にやって来ない。雨で地表に落ちたオイルが地面で生活する生き物や土壌細菌まで殺してしまう。そして、成長が早い分、多くの栄養を土壌から吸い上げてしまい、成長して伐採した後には他の植物が育たない、砂漠化が進行するという説明でした。
このユーカリがなぜバンコクで植樹されているかと言えば、これは日本向けのパルプ原料なのだそうです。古紙を再生するのよりも安くバージンパルプが作ることが可能だからなのだそうです。
むろん、子供むけの漫画ですから、ある程度は話を差し引いて受けとって下さって結構ですが、私達がコアラの食べ物ということで抱いているイメージとは異なる実態があるということになります。
コアラの食べ物ということではなく、コアラしか食べることができない植物というのが本当の姿と言えるのかもしれません。
そして、このユーカリのオイルは揮発性があり、樹木全体に程度の差はあっても分布しています。アラタでは殺菌力や呼吸器に良いと宣伝しているようですが、私はオーストラリア土産についていた髑髏マークが忘れられません。
私がハムスターなら、24時間、ユーカリチップの中で暮らしたくはないと思います。シダーのチップを敬遠する意見があるのなら、こちらのチップも控えても良いように考えます。
このML自体が、個々の商品の駄目だしをする場でもないし、具体的な会社の特定の商品を対象に話をしてしまっても営業妨害になってもと考えて、先には口出しを控えていましたが、[USER_NAME]さんのところのような情況であれば、これは1つの意見としてなら許されるのではないかと思うに至りました。
一度、中止されたのですから、別のもので様子をみてもよいように思います。
逆に、私としても床材が原因ではないかと考えた具体的な理由がなんであったか参考までにお聞きしたいのですが?
[USER_NAME]です。
どなたかアラタの『ユーカリベット』(広葉樹)を使用している方がいらっしゃいましたら、参考にどんな感じか教えてくださると助かります。
寝起きに体を梳ることは、自然な行為ですので、それだけでは問題となりませんが、その程度が度を越しているということになるのでしょうか?
かなり頻繁に掻いています。
(寝起き、食事の前後、回し車で遊んだ後など)
しかも全身なので心配です。
ここで使用されている「ユーカリベット」というのは、同じくアラタから販売されている「ユーカリソフトチップ」と同じような商品になるのでしょうか?
形状は普通のパインチップと同じような感じです。
ユーカリは広葉樹ということになりますが、私はまったくお勧めしていません。この植物は環境にも動物にも決してやさしいものではないからです。
ユーカリは、その葉の表面からオイルにあたる樹脂を出していますが、このオイルは非常に殺菌力が強く、生命の連鎖を断つのに有効です。
そんなに恐ろしい物とは知りませんでした。
とりあえず、牧草に変えて様子を見る事にします。
逆に、私としても床材が原因ではないかと考えた具体的な理由がなんであったか参考までにお聞きしたいのですが?
よく床材がアレルギーの原因になると聞きますので、そうなのではと思いました。
こんにちわ、[USER0462]です。
かなり頻繁に掻いています。
(寝起き、食事の前後、回し車で遊んだ後など)
しかも全身なので心配です。
ひっきりなしに掻いているのであれば、やはり気にした方が良いと思います。
何分、程度の問題があるので実際にどなたかに見て確認してもらうようにすると良いと思います。
形状は普通のパインチップと同じような感じです。
同じ商品かもしれませんね。
そんなに恐ろしい物とは知りませんでした。
とりあえず、牧草に変えて様子を見る事にします。
いえいえ、そんなに驚かなくても大丈夫ですよ! ユーカリオイルにしてもごく微量であれば、健康にも良いしリラクゼーションにも適応しています。
メーカーにしても殺菌力と呼吸器や皮膚病に良いと言っている以上は、その作用については承知しているはずです。ハムスターに対してどの程度の安全性確認を実施しているかということになると思います。
私の個人的な意見として、ユーカリの木をただチップに加工してあるだけなら強すぎるように考えているだけです。何らかの安全策としての加工処置が施されていることが望ましいのですが。
よく床材がアレルギーの原因になると聞きますので、そうなのではと思いました。
なるほど、でもこれも飼育書に記載されている程の心配はいらないと思います。私のところではパインチップを使用していますが、まったく問題は発生していません。
私のところでは、チップを開封して空気に曝してから使っています。大きな箱に容れて1月ほど曝しておけば、だいたいの揮発成分は飛んでしまいます。
緊急の場合は、私もペーパー系の敷料が適していると思います。今回のような事例ではペーパー系に変更されてみてはいかがかでしょうか?
およそ、5〜7日くらい経過すれば体内に入ってしまっているアレルゲンも排泄されると考えられますので、そのくらいの期間が経過した後に痒みが急速に薄らいでいくようなら、床材との関連を疑っても良いのではないでしょうか。
[USER0464]です。
え〜っと、私もちゃんと勉強したわけじゃないのですが、ちょっと情報を整理しつつやりましょうか。
ユーカリチップの件ですが、アラタのユーカリベットかどうかは分かりませんが、あるユーカリチップを使ってみた方のお話しを聞くと、結構細かい塵が多くて、ハムちゃんの目に入ったりしそうだし、くしゃみ(人間)が出たりで、あまり、使いやすい物ではなかったとのことでした。
まず「ユーカリチップ」の特性を考える時、二つにわけて考える必要があるように思います。
一つ目はいわゆる他の木材のチップと同様の「なんらかの木材を細かくしたもの」という形状ならびに製法からくる特性。
もうひとつは素材であるユーカリそのもののもつ作用からくる特性。
前者はおそらくその素材にかかわらず、どうしても微粉がでますので、その結果として目に入ったり、呼吸器を痛めたり、さらには皮膚炎のような症状を起こしたりということが考えられます。
で、今回の発端となっているご質問の件はどちらかというとこちらの問題ではないかと思います。
後者はそのチップから揮発する(はずの)成分による作用で(これが製品のうたい文句でもあるのですが)殺菌作用などの特性があります。
今回の元のご質問自体は上に書いたとおり、チップというモノの形態からくる影響ではないかと思うのですが、その後一連の話題になっているのはこの後者の方の特性に関してだと思われます。
私が気になったことは、ユーカリの事です。
蓮が病気になってから、蓮の体の免疫力を高める為に、免疫療法として、ユーカリの香りでアロマテラピーをしています。
ここなのですが、一般にユーカリ(正式にはユーカリプタス)のエッセンシャルオイルの効能としては呼吸器系感染症や、神経系の回復、抗菌・消毒作用があると言われています。
#実際私自身の鼻づまりの時とか、スナネズミの呼吸器系疾患では効果がありました。
なので免疫療法として用いるのはちょっと?な気がします。
確かにユーカリとおなじフトモモ科のティートリーは、免疫反応を刺激すると言うことから免疫療法に用いられることもあるようです。
もちろんこれらの効能は人間に対するものとして言われているモノで、そのまま動物に当てはまるかどうかはまだすべて明らかにはなっていないとは思いますし、私の勉強不足なのかもしれません。
#一応「動物のためのアロマテラピー」なる本も参照してみましたが、特にそのような効能は記載されていないようです。
もしかするとユーカリだけでなく、他のエッセンシャルオイルとのブレンドオイルなのかもしれませんね。
続いて[USER_NAME]さんのメールをちょっと拝借しますが....
メーカーにしても殺菌力と呼吸器や皮膚病に良いと言っている以上は、その作用については承知しているはずです。ハムスターに対してどの程度の安全性確認を実施しているかということになると思います。
ここがちょっと気になるところですよね。
ただ、製品のうたい文句もちょっと微妙でして「殺菌・抗菌作用」についてはまあ良いとして「アレルギー対策素材」などと書かれているモノがあるようなのです。
上で述べたようにユーカリ自体にはアレルギーに対しての効果は期待できません。むしろ外用刺激は少ないとはいうものの、微粉などとの相乗作用でアレルギー様の症状になってしまうことがあるのではないかと思ってます。
私の個人的な意見として、ユーカリの木をただチップに加工してあるだけなら強すぎるように考えているだけです。何らかの安全策としての加工処置が施されていることが望ましいのですが。
このあたりも判断が難しいところですね。
ユーカリのオイルはそもそも葉や小枝なんかから水蒸気蒸留という方法で抽出されたいわば高濃度のモノです。
なので、少々チップにふれたところでどうなるものではないと言う気もしますし、精製されていない分、不純物が混じっていてそれが予想外の影響を与えることもあるのかな....?と。
ちょっと長くなりましたが、まずは気になったことなどを書いてみました。
他の皆さんのご意見や情報なども是非伺ってみたいですね。
[USER_NAME]です。
ただ、製品のうたい文句もちょっと微妙でして「殺菌・抗菌作用」についてはまあ良いとして「アレルギー対策素材」などと書かれているモノがあるようなのです。
上で述べたようにユーカリ自体にはアレルギーに対しての効果は期待できません。むしろ外用刺激は少ないとはいうものの、微粉などとの相乗作用でアレルギー様の症状になってしまうことがあるのではないかと思ってます。
私も「アレルギー対策素材」と大きくうたってるのは?ですね。
たぶんこれは、パインチップよりは広葉樹であるユーカリの方がアレルギーを起こしにくいからそううたってるのだと思いますが、アスペンに比べると粉塵がとても多いがちょっと気になります。
これって、木そのものというよりも、加工の仕方が悪いんだと思いますけど。販売されてるパインチップやユーカリチップより「アスペンの大地」の方が柔らかく使用感がとても良いし、ティッシュペーパーとの相性も良い(巣材として)ので、私はこれが気に入ってます。
[USER0471]です。話が思わぬ展開を見せて来ましたが、流通量が少ないときには、まあ許されるかな?
このアロマテープならびにティートリーオイルによる治療は、近年注目されている獣医療の分野のひとつで、獣医師さん向けのセミナーなども行われているようですね。
おそらく[USER_NAME]さんのところの先生もこのセミナー等を通してご利用になられているのではないでしょうか。
アロマテープは、私のところへも試供品が送られてきたことがありますね!
ユーカリチップが免疫効果を謳っているのには、これも恐らく関係あると思います。
猫の免疫不全症候群(FIV)に対して、とにかくストレスをかけないことが大事ということで、このアロマテープが効果があるという宣伝がされていた時期がありました。その当時はそこそこの売り上げがあったのではないかな。今でも猫関係のホームページに行くとアロマテープが、かなり推奨されていると思います。
当時、このアロマテープを推奨していた高名な先生も大学を辞められてからはあまり言及していません。
まあ、私も直接の免疫増強効果は期待していませんが、リラクゼーション効果によってストレスが軽減されるのなら、意味はあるかもしれません。
「風が吹けば、桶屋が」の類いかもしれませんが、藁にもすがりたい飼い主さんの気持ちもありますので、一概にどちらとも言い切ってしまわない方が良いと考えています。
アラタのユーカリチップの場合は、これらのことも念頭においているように思いますし、殺菌効果によって悪い細菌を駆逐してしまうので、免疫にも良いはずだと考えているのではないでしょうか?
私の意見としては、広葉樹だからハムスターに良いとは限らず、今回のような宣伝文句が程度の問題として、逆にマイナスに働く場合も考えうることを言っています。
実際の検証は、やはり時間をかけてじっくり見て行く事が必要ですし、またそれなりの実例も集めなくてはなりません。
この点でいくと、シダーやパインのチップとて、巷間で言われる程問題があるとは考えていません。多くの場合物理的な性状に由来している例の方が多いように思えます。
今回の[USER_NAME]さんのお宅の例のように ユーカリチップが気になるということであれば、ユーカリの特性を考慮すれば、これを変更してみるというのは1つの検証になるように思います。
アロマテープで言えば、当時はこれでFIVが治るかもしれないとまでの発言も耳にしたことがありますが、私は手ごたえを感じませんでした。
今は、漢方薬に手を出している先生が多いのではないかな?
私のところでは、貧血と口内炎対策で2年10ヶ月を経過している猫がいます。それ以前は発病後6ヶ月くらいの経過が多かったですね。免疫増強効果を謳ったある健康食品が使用できた猫が約2年程生きた例が今までの記録でした。
今、生存記録を更新中の猫は、実は漢方薬を2ヶ月程使っていました。
これらに比べると、アロマテープは数段落ちますね。
ただ、これも使い方次第で、まだ初期のうちに体力のあるうちに使用するのであれば有用といえるかもしれません。
相手は生き物であって機械ではありませんので、その都度情況に応じた選択があって良いと思います。