小動物の手術に使用する麻酔と方法
手術のときに使用する麻酔の記事です。
実験動物が由来のペットは実績が多いため、安全性も高く方法もいろいろあります。
投稿日時:
投稿者:USER0496
[USER_NAME]宅から♀のメールを借りてます.
小動物の手術は、昔実験でやったみたいにエーテル麻酔なのでしょうか?
ケタラールやネンブタールを筋注するのかな?(以前猿では、そうしてました)
それとも極細の気管内チューブで送管するのかな?
ちょっと興味があったので教えてください。
麻酔が専門ではありませんし,自宅なので投与量等正確なことが書けませんが,ネズミの仲間の全身麻酔に限定しますと,簡単な方法としては,
1.マウスやラット
(1)注射麻酔
・ネンブタールを腹腔内投与
・ケタラール/セラクタール混合液を腹腔内投与
・チオペンタールを静脈内投与
(2)吸入麻酔
・ジエチルエーテル麻酔
・フローセン,フォーレン,セボフレン等を気化器(キャリアーは酸素)を使って直接吸入
2.モルモット
気道確保のため硫酸アトロピンを麻酔を行う前に皮下注射.
麻酔法に関しては長くなるので省略いたします.
3.ハムスター
(1)注射麻酔
・ケタラール/セラクタール混合液を腹腔内投与
(2)吸入麻酔
・フローセン,フォーレン,セボフレン等を気化器(キャリアーは酸素)を
使って吸入
ゴールデンハムスターの場合,ペントバルビタール系麻酔薬やエチルエーテルに対する感受性に系統差があるそうです.他の種のハムに関しても差(種間の差)が当然あるということになります.よって上記の方法の方がより安全とのことです.
以上,ジエチルエーテルをのぞいて商品名で書いています.
また,他にもいろいろな手法があるようです.
それとも極細の気管内チューブで送管するのかな?
ラットの例は本で読んだことがありますが,私は経験がありません.
それでは失礼します.