音楽やTVの音声は聞こえているの?

ハムスターとクラシック
投稿日時:
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- Anniversary
ハムスターは「音」をどのように捉えているのでしょうか。
よくPC等でクラシックを聞くのですが
ハムはただの雑音だと思っているのでしょうか?
それとも心地よい音なのでしょうか?
詳しくご存知の方はご教授お願いいたします。

ゲームマニア
投稿日時:
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- 管理者
私は、パソコンで銃撃戦のゲームをしてます。当然、音楽も聴くことがあります。
音源ボードやスピーカーなども、高い物を使って、大音量でゲームをしてますが、ハムスターは無反応ですね。
また、マシンガンや車の音、かみなりや雨の音など、いろんな音がしますが、どれにも反応せず、部屋を歩き回っていますね。しかし、ゲームをしているときに、イスが動いたときに出る音や、キーボードを打つ音には反応します。
CDもそうですが、デジタル音源は、人間に聞こえる音しか入ってないので、ハムスターには音として聞こえてないのだと思いますよ。
それとは反対に、低音が出すぎるスピーカーや、安物のアンプなどは、ハムスターにしか聞こえない音が出ている可能性があるので、そこそこ高い物を使った方がいいと思いますね。キーボードは安物の方が、音は出ないと思いますけど。

ありがとうございます。
投稿日時:
- 名前
- Anniversary
そうですか〜
ある意味残念です〜
予測はしていましたが(笑)
こんなことの為にお時間割いていただいて
ありがとうございました〜^^

雷鳴
投稿日時:
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- ともや
「管理者」さんの引用:
また、マシンガンや車の音、かみなりや雨の音など、いろんな音がしますが、どれにも反応せず、部屋を歩き回っていますね。
うちの子はゲームの音だけでなく、実際の雷鳴にも無反応です。
ハムスターにとってはそれほど驚くような音ではないってことなんですかね?

雨の日は!
投稿日時:
- 名前
- Toshi
うちのジャンガリアンは雨が降ると少し挙動不審になります。
小屋の下に潜ろうとガサゴソ掘り返す事が多いです。
雨音のせいかな?と思ってたんですが・・・
湿度とかの関係かな!?
冷蔵庫の脇にハムスターの入った衣装ケースを置いているんですが
モーターの音とかはあまり気にしてないようです。

Re: ハムスターとクラシック
投稿日時:
- 名前
- Papined1951
「Anniversary」さんの引用:
ハムスターは「音」をどのように捉えているのでしょうか。
よくPC等でクラシックを聞くのですが
ハムはただの雑音だと思っているのでしょうか?
それとも心地よい音なのでしょうか?詳しくご存知の方はご教授お願いいたします。
とても興味深いご質問ですね!
ハムスターの聴覚は人間とはかなり違っていて、人間には聞こえない高周波音(最大で約46kHz)まで聞こえると言われています。一方で、低音にはあまり敏感ではありません。クラシック音楽のようなやさしいメロディは、ストレスを与えるというよりも、むしろ安心感を与えることがあるようです。もちろん個体差もありますが、静かに流してあげる分には問題ないと思います。
ただし、スピーカーの近くで大音量を流すのはNGです。ハムスターにとっては不快で、ストレスの原因になるかもしれません。人間の「心地よい音」が、ハムにとってもそうとは限らないので、音量には注意を。
ちなみに僕自身も、夜にクラシックを流しながらゲームするのが好きなんですが、最近は cs2 スキンサイトでCSスキンのケース開封をしながら、音とビジュアルの演出を楽しむのにハマってます。ちょっとした運試しができて、しかもお気に入りのスキンが手に入ることもあるのでテンション上がります。もちろん、ハムのいる部屋ではヘッドホンで静かに楽しんでます(笑)
ハムスターの健康第一に、でも自分の趣味も大切にしたいですね!

Re: ハムスターとクラシック
投稿日時:
- 名前
- 山登魚
Anniversary様、初めまして。
「Anniversary」さんの引用:
詳しくご存知の方はご教授お願いいたします。
詳しくないので調べてみました。
引用:
R S .ヘフナー、G.コアイ、H E.ヘフナー「5種の齧歯類の聴力図:聴覚と音程知覚の進化への影響」聴覚研究 第157巻 第1・2号、2001年7月、p.138から~152
上記によれば、ゴールデンハムスターは拡張低周波数域聴力を持つグループに分類され、100Hz以下の音が聴こえます。通常96Hzから46.5kHzまでと、範囲が広く、優れた聴力を有しているようです。
引用:
クリスチャン・D・ハーディング、ケリー・MM・ウォーカー、ヴラディスラフ・V・ヴィアゾフスキー「超音波発声率は冬型ジャンガリアンハムスター (Phodopus sungorus)の活動の日周パターンを追跡する」比較生理学ジャーナルB 第194巻 2024年5月 p.383-401
上記によれば、ジャンガリアンハムスターは、57kHzのピーク周波数を持つ超音波発声(USV)を発するそうです。
周波数(Hz)とは1秒間に何回振動するかを表す単位です。
数値が大きいほど高い音、小さいほど低い音となります。
人間の可聴範囲は一般的に20Hz〜20kHz程度とされていて、20kHz以上の人間が聞き取れない音のことを超音波と呼びます。
ゴールデンハムスターは、人間よりも低い音が聞き取れず、人間以上に高い音(超音波)を聞き取り、発しているようです。
一般的に男性の声は85〜180Hz、女性の声は165〜255Hzの範囲にあり、男声の低い声はハムスターに聞こえていない可能性があります。
で、まず、テレビの音はハムスターにとって有害かどうかについて、既に管理者様がお答えになっていますが、一応、過去トピックのリンクを貼付します。
ハムスターに聞こえる音テレビや音とケージまでの距離テレビの音や工事の振動を恐がって懐きにくくなる?次に、クラシック音楽は有益かどうかについて、これもリンクを貼付します。物理学に馴染みのある方はどうぞ。
武者 利光「1/f ゆらぎ」日本音響学会誌 第38巻 第4号 1982 年 p.226〜229ざっくりいうと、「1/f(f 分の1)ゆらぎ」とは、強度と周波数が逆比例の関係にあり、強力な低周波によって不規則に揺らぐ信号のことで、「f」とはfrequency(振動)またはfluctuation(揺れ)の略です。
身近なところでは心拍、自然界では風や雨、波の音、鳥や虫の声や焚き火等に含まれていて、リラックス効果があるそうです。
モーツァルトなどを代表とするクラシック音楽にも含まれていて、クラシックを聞かせて育てると、動植物の成長に良い影響が出るとも言われています。
デジタル音をどこまで聞き取れているかは分かりませんが、個人的には、大音量でなければ、クラシック音楽はいいのではないかなと思いました。

Re: ハムスターとクラシック
投稿日時:
- 名前
- 山登魚
トピックの内容を最後まで読まずに、うっかり書き込んでしまいました。
直近に書き込みをされたのはPapined1951様だったのですね。
しかも内容も被ってしまって、お恥ずかしい限りです。

Re: ハムスターとクラシック
投稿日時:
- 名前
- 山登魚
ただ大音量と書くだけでは目安が分からないと思いますので、補足します。
引用:
ヘンリー E.ヘフナー、ギムソン・コアイ「大きな音にさらされたハムスター (Mesocricetus auratus) の耳鳴りと難聴」行動神経科学 第119巻 第3号 2005年6月 p.734〜742
上記の論文は、ヒトにおける音誘発性耳鳴りや難聴が動物にも起こるかどうかを検証した実験の報告です。動物実験よりも先に、研究者自ら(+大学生)が実験台となり、ヒトの耳鳴りについての研究報告が複数あることに、彼らの探究心の凄まじさを感じます。
さて、実験は、前面に3本の給水ボトル型チューブを取り付け、左右にスピーカーを配置したケージで行われました。
訓練及び実験期間中、ゴールデンハムスターはペレットと、時折のリンゴの欠片のみで飼育され、その給水器以外からは十分な水分を取ることができないため、水は音刺激試験の報酬となります。
ケージでは、ハムスターが中央のチューブを舐めた後、左右どちらかノイズ(またはトーン信号)音が出力された方のチューブを舐めると、ケージ中央のチューブの下にある小さな給水ボウルの底から水が湧いてきて飲むことができ、間違えるとチューブとケージ床に軽い電気ショックが走り、無音では何も起こらないという仕組みで一定期間訓練しました。
次に、左耳を大きな音に曝露させた後、同様のシステムでどのような行動をとるか、検証がなされました。
音はデジタル式、スピーカーの高さはハムスターの耳の真上、高さ12cmに設置されました。
大きな音を聞いた後、無音であってもハムスターが左側のチューブを舐めたので、そちら側の耳での耳鳴りが示唆され、同時に左側に音を提示した際の音刺激試験における誤りが一時的に大幅に増加したことから、突発性難聴の兆候も示されたということです。
この実験では、80、110、125dBで4時間、10kHzに曝露された場合の影響が検証されたのですが、110及び125dB群の場合、最高スコアはほぼ常に曝露後1日目に得られ、80dB曝露群のハムスター(7匹)は1日目に1匹、2〜4日目に2匹、7日目に3匹が陽性反応(耳鳴りが起こる)を示しました。80dB曝露群のハムスターは低レベルの耳鳴りを呈し、時折それに反応したのではないかと考察されています。
また、麻酔下で片耳に2kHz、120dBの音に6〜30分曝露させると、30分間曝露されたハムスターのみ陽性反応を示しました。1週間後に45〜60分再曝露したところ、全例で陽性反応を示しました。
同じく、麻酔下で片耳に10kHz、120dBの音に3、6、10分曝露させると、6分と10分で陽性反応が示され、耳鳴りは長期間にわたりました。
なお、dB(デシペル)とは、人間の聴感特性に合わせた音量の単位のことで、人間が聞き取れる最小の音量が0dB、人間が聞くに耐えられる最大の音量が120dBです。
これらの結果から、ハムスターは、ヒトの研究で明らかになっているのと同じ曝露時間で一時的な耳鳴りを起こすことが分かりました。
では、飼育者の生活環境の中で生じる音は、どれくらい大きいのでしょうか。
東京都環境局ホームページによると、掃除機の音は60〜75dB、ステレオは70〜86dB、テレビは、57〜72dBです。
引用:
ローレン K.ディラード他「ビデオゲームやeスポーツへの曝露による音響誘発性難聴のリスク」BMJ(British Medical Journal)公衆衛生学 第2巻 第1号 2024年1月
さらに、上記によれば、シューティングゲームの平均音量は85.6〜91.2dB、レーシングゲームは85.6dBです。
つまり、日常生活を送る中で発生する音がハムスターに与える影響は特に気にする必要はなく、音楽やゲームの音量は、人間の耳に耐えられる限界でも、長期間かつ持続的でなければ大丈夫ではないかと思います。
因みに、ハムスターが一時的な耳鳴りや突発性難聴を起こした音量は、どのようなものか、YAMAHAやDenon等のホームページを見てみると、片耳の近くで赤ちゃんが泣くとか女性が悲鳴を上げるといったもの(2kHz)や、ロックコンサートの会場や近くに落雷があった場合等(10kHz)、人間でも耳にダメージを受けるレベルです。