オススメのエサや用品を使って、よりよいハムスターライフを。

保温電球(ひよこ電球)

ケージの取り付ける「こたつ」のような物で、赤外線を使った太陽光に近い仕組みで上から暖める暖房器具です。

保温球のスポットランプとムーンライトの比較
ムーンライトはスポットランプの16倍の感度で撮影。

全く光らないセラミックヒーターや、月明かりに近い光を出して、ハムスターに負担をかけず深夜でも健康状態を確認しやすいタイプなど、いろいろな電球があります。
分かりやすくするため長時間露光で撮影していますが、実際の明るさは豆電球程度です。

パネルヒーターとは違い、空気を広く暖めることが得意なヒーターなので、巣箱を暖めると巣箱は25℃、近辺は20℃、ケージの端は15℃のように温度勾配を作れ、病気の時には特に心強いです。
保温球だけで暖めるのなら消費電力の大きいタイプ、パネルヒーターとの併用なら消費電力の小さいタイプを選びましょう。
暖める力が強いため、ヒーターの表面が200℃、巣箱が50℃を超えることもあるため、必ずサーモスタットを利用し、設置する距離で調整しましょう。
電気ストーブやオーブンと同じで、短時間で電球がものすごく熱くなりますが、隅々まで温まるのに時間がかかるのも同じです。

100Wの保温球をつけっぱなしにした場合、1kWhあたり26円で計算すると1ヶ月で1900円くらいです。
飼育環境に影響しますが、ヒーターを正しく設置すれば、1ヶ月の電気代は500円以下になります。
メーカーの公称データだと、電源をつけっぱなしで、保温球は半年、セラミックヒーターは5年が寿命ですが、突然壊れることがあります。
セラミックヒーターは光らず、壊れていても分かりづらいので、必ず警告ランプ付きのサーモスタットと併用しましょう。

カバー付きの保温球は、カバーにソケットとクリップが付いていますが、上下移動するインコなどの小鳥用で、金網タイプのケージにしか取り付けられません。
ケージの中に置いたり取り付けると、ハムスターがカバーを使ってよじ登ったり爪を引っかけて危険です。
電球しかないものは、ケージの取り付けるためのソケットが必要になります。

マルカン セラミックヒーター 100W

マルカン セラミックヒーター 100Wの保温球と設置例
かなり大きいので、高さ30cmのケージでもゴールデンハムスターなら背が届いてしまう。

円錐状のセラミックヒーターで、電球のようには光りません。
サーモスタットを利用する場合は、まずは出力の高い保温球を選びましょう。
セラミックヒーターの中でも170gと重く大きいため、しっかりしたソケットを選ばないと重みで角度か変わってしまうことがあります。
15℃の室内で巣箱の中を40度くらいまで上げられました。

マルカン セラミックヒーター 100W (カバー付き)

カバーにソケットが付いています。
カバーに付いているクリップは金網用で、水槽や爬虫類用ケージには取り付けられず、ハムスターの飼育には不向きです。

ジェックス エキゾテラ ヒートグロー 赤外線照射 スポットランプ 50W

ジェックス エキゾテラ ヒートグロー 赤外線照射 スポットランプ 50Wの保温球と設置例
レフ球なので、巣箱以外の場所を暖めたいときに便利。

電球の内部に反射鏡加工しているレフ球です。光と熱が一方向に集中するため、温度勾配を作りやすいです。
照らされたところだけ温かくなるわけではなく、空気も暖まるため風が無い室内に置かれたケージだと、反対側の角にもゆっくり熱は広がります。
ケージが広い場合や、空気を逃がせば部分的に暖めやすいので、焼き芋を温かいまま食べて欲しいとか、フリーズドライのオヤツを湿らせたくないといった使い方もできるかもしれません。

写真では分かりにくいですが、50Wでもシーリングライト(蛍光灯)の常夜灯(豆電球)くらいの明るさがあります。
赤外線だけでなく赤い光も出しています。
赤い光は、動物には負担がかかりにくく、見えづらいらしいですが、結構明るいので注意しましょう。多分気にしていないだけで光は見えています。
50Wの他に、75W、100W、150Wあり。
15度の室内で、50Wだと巣箱を33度くらいまで上げられました。

ジェックス エキゾテラ ナイトグロー ムーンライトランプ 50W

ジェックス エキゾテラ ナイトグロー ムーンライトランプ 50Wの保温球と設置例
長時間露光で撮影した写真で、実際にはかなり暗いです。

月明かり程度の光を放つ、保温球です。
かなり暗く、ぼんやり見えている程度で、しっかり観察するには不向きですが、飼い主の睡眠にも邪魔にもならない明るさです。
サーモと併用すると設定温度になると自動で電源が切れて、ランプが切れていても分からないこともあるので、ランプ切れが気になる、冬は巣箱に籠もりがちのゴールデンハムスターや病気のハムスターの様子を、負担をかけずに時々観察したい飼い主向けです。

欠点は、雰囲気が出すぎて格好良くなることです。
テラリウムを作りたくなるなど妄想が膨らんでしまいますが、真っ暗にしても、ハムスターは音や臭いで飼い主の位置が分かり、見られる環境を嫌がる動物なので、止めた方がいいです。
50Wの他に、75Wもあり。
15度の室内で、50Wだと巣箱を26度くらいまで上げられました。

マルカン 保温電球 40W

光りますが、巣箱で寝ているハムスターにはあまり影響がありません。
表面はガラスなので温まっているときに、水で濡れると割れる可能性があります。

マルカン 保温電球 20W

出力が低いため、暖房が効いた部屋や、電球を2つ利用して温度勾配を作るなどに利用しましょう。