もうオヤジとは言わせない!コレさえ読めばハムスターの達人に!

ハムスターの餌(変更・栄養要求量)

餌を変更するときの注意点

飼い主自身が間違ったエサを与えていたり、ペットショップで与えていたエサから、違うエサに代えなければならないことがあるかもしれません。

ハムスターはニオイで物を区別するので、突然全く違うエサを与えても、それが食べ物だと分かります。なので、飼い主のことを信頼していて、それが良いエサなら、突然入れ替えても食べてくれます。

すぐに食べてくれないのなら、時間をかけてエサを代えてゆく必要があります。
古いエサの中に、新しいエサを混ぜて、少しずつ新しいエサの量を増やしてゆきます。この場合、全く食べないことを考えて、いつも与えている量より多く入れる必要があります。新しいエサをトイレに捨てたり、エサ入れの周りにほったらかしているのなら、気に入らない証拠なので、より時間をかけてエサを代えるしかありません。
飼い始めは飼い主のニオイに警戒していることがあるので、エサに自分のニオイが付かないように、おたまなどを使って与えると、より早く切り替えられると思います。また、手でエサを掴むと傷みやすくなったり、病気になりやすくなるので、普段からおたまなどを使った方が安心です。

実験動物用のペレットは種類が多いので、どうしても食べてくれない場合は、長期飼育用ではなく、繁殖用のものを与えてから、長期飼育用に変えましょう。人間には味の差が分からないですが、ハムスターにはかなり違うようです。

栄養要求量

犬や猫のエサには、AAFCOという団体の給与試験に合格したペットフードがあり、比較的品質の高いエサが出回っています。しかし、ペットフードより問題になりやすい、人間用の食べ物でも危ない商品があるのと同じく、最低限の基準と表示方法の発表をしているだけで、AAFCOの給与試験に合格していても完全ではありません。
NRCという団体は、実験動物などの学術ベースで栄養要求量を決め、AAFCOはNRCデータを基に基準を作っています。
NRC(National Research Council) 米国科学アカデミーの米国学術研究会議
AAFCO(merican Association of Feed Control Officials) 米国飼料検査官協会

なぜ、ドッグフードやキャットフードがNRCのデータを、そのまま利用せず、AAFCOという団体があるのは、NRCのデータが実験動物のような限られた飼育方法を基に作られているため、個人で飼育するような幅の広い飼育方法だと、栄養が足りずに死んでしまうことがあるからです。たとえば、実験動物は一定の気温で飼われているのに対して、個人で飼う場合は、夏は夏らしく、冬は冬らしく飼われているといったことです。
ハムスターは実験動物なので、シリアンハムスター(ゴールデンハムスター)のみNRCのデータがありますが、AAFCOには基準がなく、ジャンガリアンやロボロフスキーのエサの基準はなく、かなり古いデータです。リスなどの実験動物ではないペットには、NRCのデータもないので、ハムスターはまだ恵まれているペットですが、実験動物は実験が目的であって、終身飼育が目的とされていないことも考える必要があります。
飼育経験がない業者や獣医は、NRCのデータしか根拠にする数値がないので、ペレットだけで育てることや、その数値に近づけることが絶対だと過信する人がいます。過去に発展途上国で、粉ミルクが母乳より優れているかのように宣伝したことで、乳児の死亡率が上がり、WHOとユニセフで国際基準が決まったという事例もあるので、少ないデータを過信するのは危ないことです。
進化、生態、文化(人間の場合)などは、最も確実な統計や試行錯誤の結果なので、否定することが間違いで、自然の物には勝てないということです。

そのため、ペレットと水だけで育てるのは危険です。人間が米やパンを主食にしておかずを変えるように、必ずエサに変化を加える必要があります。しかしその加減は、個体や飼育方法によって違い、逆効果になる場合もあるので、初心者はペレットを食べきれないくらい与えて、足りない栄養を多く食べることで補えるようにしましょう。そうすると太りますが、肥満が原因で病気になる前に、ハムスターの体質に合わせて栄養を調整したり、ハムスター自身が食べる物を調整できるように、飼育方法を改善できるようにしましょう。

  NRC 飼育用
MF
飼育用
高品質
CRF-1
長期
飼育用
CR-
LPF
繁殖用
NMF
特殊系
繁殖用
CMF
粗蛋白質 15.0% 23.6g 22.4g 16.8g 27.8g 29.0g
粗脂質 5.0% 5.3g 5.7g 4.2g 4.9g 8.5g
粗繊維   2.9g 4.5g 3.1g 4.4g 3.5g
粗灰分   6.1g 6.6g 6.1g 7.7g 6.5g
カルシウム 0.59% 1.12g 1.25g 1.04g 1.45g 1.11g
リン 0.30% 0.90g 0.90g 0.87g 1.16g 0.89g

NRCの栄養要求量(1978)。他は、オリエンタル酵母工業 標準飼料成分(1999-2001)を引用。
「%」と「g」と単位がありますが、100g中の成分なので数値のみ読んでも問題ないと思います。
NRCのデータには、食物繊維に関するデータはなく、ハムスターが草食性の強い動物だと、考えられるようになったのは最近です。表にある以外にもNRCのデータはありますが、実験動物用のペレットも含め、製品ごとにかなり違い、あまり参考にならないということだけは分かります。また、市販のペットフードの成分は保証成分なので、パッケージに書いてある数値どおりではありません。