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ウサギやモルモットと一緒に飼える? 気をつける病気

一緒に飼っても問題が起こりにくいため、ウサギとモルモットの感染症の記事になっています。
どれも被害を受けやすいペットなので、まずは飼い主からの感染に気をつけましょう。

投稿日時:
投稿者:USER0270

こんにちわ、[USER0270]です。

ハムMLでウサギとモルモットの病気の話ってのもなんですが、私も興味ある話題なのでちょっとだけ。

それなら、ちょっと触れても良いのかな?

調べたところ「気管支敗血症菌(Bordetella bronchseptica)」はラット、モルモット、ウサギ、フェレット、イヌ、ネコ、ブタ、サルなどでよく見つかるそうです。
なかでもウサギの保菌率が一番高いとのこと。

気管支敗血症菌という名称には、あまりこだわらない方がよいように考えます。
この名称であれば、私ならボルデテーラよりも、パスツレラ菌の方が先に頭に浮かびますし、実際にも そちらの方が重篤な問題を引き起こします。
分布自体も「日和見感染」に近い細菌ですので、特定の動物に由来するというように考えてもしょうがないですし、いるから即病気ということでもありませんので。
ウサギには、スナッフル病がありますので、そちらからの関係で気にされる場面があるということになるのでしょう。

一般にこの菌による発症はウサギさんなどではあまり高くなく、発症しても呼吸音が大きくなったりする程度で、テトラサイクリンなどで治療できるようです。

はい、確かに発症率はさほど問題とならないはずです。

ボルデテーラについては、豚の「萎縮性鼻炎」の原因菌とされていて、くしゃみ、鼻水、鼻血そして鼻口蓋や櫛骨(文字が正しくありませんが、ちょっと正確な櫛を捜していられませんので)の融解があり、鼻が曲がってしまうという、とんでもない病気が存在します。
この病気ゆえに、ボルデテーラは有名であって、かつワクチンも存在することになります。この病気以外であれば、上部気道炎や気管支炎の二次感染菌くらいの位置付けであって、一部海外でケンネルコフのワクチンに対象として加えられるくらいのことでしょう。
また、実際に豚の「萎縮性鼻炎」においても 国内のボルデテーラワクチンでは、いまひとつ効果に乏しく、海外ではパスツレラこそが重篤な結果をもたらしているのではないかということで、パスツレラとの混合ワクチンとなっていたりします。

ただ、ここで大事なのは、どちらの細菌も健康な動物においても感染保菌されていることです。
つまり、健康な動物であれば、これらの細菌が感染していても直ちに発病することはない。発病に至る原因というか、誘因は他にあるということになります。
細菌を保菌しているとか、分離されるということ自体は、飼い主が承知していればよいことであって、やみくもに恐れる必要はないということになります。

テトラサイクリンについては、残念ながら、製品のほとんどが製造中止になってしまっています。
薬屋さんに言わせれば、昨今もっと効果のある抗製物質がありますので、わざわざ製造を続けるメリットがないというところなのでしょう。
でも、ウサギやハムスター、モルモットというような殺菌性抗生物質の使用を躊躇うような相手であれば、製造を続けていて欲しかったところです。
ま、こちらは致し方ありませんので、親戚筋のお薬が使用することにしましょう。

ところがこの菌はモルモットに感染すると重症となり高い死亡率となるそうです。

と、言いますか、モルモットがそういう動物ということになりますね。

モルモットには変なところがあって、他の動物では局所感染症で済むくらいのことが全身性になってしまうことがあります。
例をあげると「連鎖球菌感染」です。他の動物なら発熱と局所のリンパ節炎でおわるのが、全身のリンパ節が腫れて化膿してしまうというようなことがあります。モルモット特有のようなことと説明されていたりします。
ハッキリとした原因の説明は私も目にしたことがありませんが、私的にビタミンCとのかかわりを疑っています。
モルモットが感染に弱いことは、昔から承知されていまして、病気の診断に利用されたりしました。
「気腫疽」と「悪性水腫」等の鑑別です。患者から分離された細菌をモルモットとマウスに接種して、両方とも死ぬか、あるいはマウスは死なないで、モルモットのみ死ぬかというような判断です。

つまり、モルモットの方が細菌に対して、感受性が高いということになります。

でもふれあい動物園とか、ペットショップでは当たり前のように同じ場所で展示・飼育されていますよね。
実際の発症率はどんなもんなんでしょうね??

動物園であれば、いっしょにする前に検疫期間を設けていたりします。新たに持ち込む動物が健康であることを確認して、細菌が増える可能性がないようにしているということになります。
また、用心のためにあらかじめ抗製物質を投与してしまって、保菌量を減少させてしまっておくということもあると思います。
ペットショップの場合は、そこまで考えている店は少ないかもしれませんね。
過度のストレスをかけないかぎり、あまり現実的な問題とはならないということなのでしょう。

これは、空気感染すると言う事でしょうか?同じ部屋の中での飼育になりますので教えてください

上記文献を見る限り、感染経路については記述がありませんでした。

空気感染というと、相当に質量の軽いウイルスがということになっちやいます
ね。重たい細菌ですから、接触感染が主体でしょうし、せいぜい飛沫感染というところでしょう。

我が家でも今はモルモットがいて、出来たらウサギさんも飼いたいな〜と思っていたんですが、この情報をみるとちょっとためらってしまいますね。

事前に受入れ準備をとれば、大丈夫ですよ! ただ、[USER_NAME]さんのところのモルモットは確か闘病中でしたっけ? その後の情況はどうなのでしょう。
モルモットの情況によっては、先送りされた方が無難かも。
また、ウサギ自身も社会性に乏しく孤独を好む動物ですから、賑やかなところよりは、静かな環境の方がストレスがかからないと思います。
# 相手が同じウサギでなければ、気にする程のことでもないかもしれません。

投稿日時:
投稿者:USER0272

こんにちわ、[USER0272]です。本日はちょっと空模様が怪しいようです。
九州方面の天気も気掛かりです。

モルが感染に弱い事は初めて知りました
今、ハムと同じ空間におりますが、やはりウサギ同様なものなのでしょうか

別々に飼育することができれば、その方がよろしいのでしょうが、スペース的に不可能であれば、これは致し方ないでしょう。
また、先のメールで申しましたように、飼い主さんが承知してさえいれば、それで良いことのように考えます。
何も知らないまま無頓着でいるよりも、折に触れて注意しているということではないかと思いますよ。
気密室で飼育されている無菌動物でもないかぎり、どのような生物であろうと、細菌やウイルス、原虫等と無関係でいられるわけではありません。
人間の動物も、さまざまな病原体が存在する世界で生きて行くように造られていますので、多少のことであれば、病原体にも負けません。

先週、モルが自分の体に傷を3カ所も付けてしまい、とりあえず床材交換の折りケージ(イショウケース)の洗浄と殺菌(強アルカリと強酸性水)しましたらあまり傷の所は気にしなくなり今瘡蓋が出来ておりますが床材(牧草)交換は3〜4日に一度の割合です
これは、単にケージ内の不潔さが原因なのか、先のハムによる何らかの菌による感染でしょうか、

こちらにつきましては、私が判断することではないようですが、おそらくハムスターとは無関係ではないでしょうか。

とりあえずウサギさんのお迎えは考え直した方がよさそうですね

大事をとることは、良い事なのですが、あまり神経質になるほどの事でもありません?
モルモットに そのような特徴があるとしても、モルモットという生き物が滅びてしまう程弱いということではありません。彼等も地球の一員として存続してきましたし、これからもそうあるでしょう。
病気になる、ならないは必ずしも予測できることではありませんし、飼い主が特性を承知していれば良いというレベルでのお話です。

なお、これはウサギを迎え入れなさいということ意味ではありません。
ウサギの迎入れは、あくまでも[USER_NAME]さんのお気持ちのままでよいのですよ。
私は、ウサギにボルデテーラ菌がいるからといって、差程問題にはならないのではないか、たぶん大丈夫だろうという考えから発言しただけです。

知って断念する方もいれば、承知で迎え入れる方もいるでしょうし、それは各人の考え方次第です。その点については、各人の考えが尊重されるべきでしょう。