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ハムスターまんまの成分

昔からある定番の餌で、おやつにか見えないので批判の対象になりやすい商品です。
逆に考えると、栄養のバランスに気をつければ、オヤツや介護食として与えられます。

投稿日時:
投稿者:ETC_USER

こんばんは、[USER_NAME]です。
「ハムスターのまんま」の成分表が送られて来たのでお知らせします。

メール有り難うございます。遅くなりましたが、成分表の結果が出ましたのでメールにて返答させて頂きます。

1.「成分表」記載について

成分表の記載については、所属する「日本ペットフード用品工業会」の表示に関するガイドラインに基づきますと、成分は使用原料と保証成分がありますが、保証成分のことを指摘されておられると思います。

保証成分は、小動物用フードに関して、従来より記載する申し合わせが無かったので記載しておりません。犬・猫用フードでは、「日本ペットフード工業会」でNRC(アメリカのアカデミーの下部組織の動物栄養委員会)がまとめた数値を基準に製造し表示されていますが、ハムスターに関しては特に基準が無いので単独での記載がされていないので、「本品」も記載していません。
ただし、保証成分を教えて欲しい方には下記成分の開示を行っております。
<保証成分>
粗蛋白質 10.0%以上
粗脂肪 9.0%以上
粗繊維 0.5%以下
粗灰分 1.2%以上
水分 10.0%以下
エネルギー 100gあたり400kcal以上

この保証成分で84日間飼育実験をし、実験動物用飼育と成長曲線上の比較を行い、問題が無かったので製品化しました。

2.ニオイ消しについて

ネズミ科の尿のニオイがきついので、尿臭緩和の目的でその作用のある防臭素材を添加混合しています。その防臭素材は「穀物発酵精製物」ですが、実際に尿消臭試験を行い、効果があったので採用し、主原料に表示しています。

3.穀物発酵精製物について

2.の質問のために採用しています。この成分は、穀物(米糠:胚芽を含む、とうもろこし)を培地に枯草菌(納豆菌)を植菌し発酵させ、発酵物をエキス化したもので、特に動物の尿消臭効果がある成分です。分析成分には多糖、ビタミン(イノシトール)、ミネラル(リンなど)が認められています。

4.主原料について

主原料とは、使用している原料成分のことを意味しています。小麦粉やトウウモロコシ、砂糖は炭水化物源として、鶏卵、カゼイン、魚肉抽出エキスは蛋白源として、植物性油脂は脂肪源として入れています。従って、三大栄養源をそれぞれ混合して固形飼料にして、発育実験の結果が成長面、健康面に良い結果が出ましたので、これらの原料でハムスター専用のフードとしました。
尚、メズミ用飼料として使用されています。また、本品の発育試験の供試動物はゴールデンハムスターを使用しました。


以上

平成9年9月20日

ハイペット株式会社
技術
顧問
[NAME]

やはり予想どおり繊維が少ないようですね。
みなさんはどう思われますか?

投稿日時:
投稿者:USER0014

[USER0014]

「ハムスターのまんま」の成分表が送られて来たのでお知らせします。
<保証成分>
 粗蛋白質 10.0%以上
 粗脂肪 9.0%以上
 粗繊維 0.5%以下
 粗灰分 1.2%以上

参考:手元にあるフードの箱表示
 ニッパイ    三晃商会    日清製粉
 粗蛋白質    19.1%    19.7%    24.0%以上
 粗脂肪      3.3%     3.8%     3.0%以上
 粗繊維      3.3%     3.1%     5.0%以下   
 粗灰分      6.2%     6.2%     7.0%以下

 ビスカル
 粗蛋白質    20.0%以上
 粗脂肪      3.0%以上
 粗繊維      4.5%以下     
 粗灰分      6.5%以下

まんま以外はにたりよったりのバランスなのにまんまだけは違いますね。
極端に言えば、蛋白質と脂肪を1:1で合わせただけの商品。
84日間飼育して異常がなかったから、大丈夫というメーカーの説明も考えようによっては、あまり説得力ないですよね。
だってひまわりの種だけあたえてもきっと80日くらいは少し太り過ぎになる程度で異常はあまり出ないと思う。

実際私がハムを飼い始めた頃はハムスターフードにたどりつくまで、120日くらいはひまわりの種のみの食事だったし・・・

フードの試験をするならハムの場合2年くらいはテストして成長チェックのみだけでなく、疾病などを引き起こす危険性がないかのチェックも必要なのではないのかな。
発売時にはチェックしてなくても
もう10年以上も販売続けてるのなら、その間に安全性の追加試験くらいするくらいの気持ちが欲しいな。

脂肪が多すぎるのも気になりますよね
少ないのなら補充すればいいのだけど、多い場合は、全体の栄養バランスがくずれないように他の全ての栄養素を補充してバランスをとらなくてはならないわけですよね。
脂肪量を考えて他の栄養を補充してバランスをとろうとするとまんまは餌全体量の50%以下にして、他の餌で栄養バランスをとらなくてはなりませんよね。
そうなると、餌全体のなかでのまんまの割合がすごくすくなくなるのでまんまを主食にして、他の餌で栄養バランスをとるというより他の餌にまんまをまぜるというあつかいになるんじゃないかな。
そうなるとまんまは主食じゃなくて、副食材のあつかいになってしまいますよね。

投稿日時:
投稿者:USER0015

[USER_NAME]です。

「ハムスターのまんま」の成分表が送られて来たのでお知らせします。

そうですね。
それよりも、他のフードと比べて粗蛋白質が約半分、粗脂肪が約2倍というのが気になります。

私もこの点が気になりました。
あと、84日間の飼育試験云々と有りましたが、一体どの時点での84日なのかと言うのも気になりました。
更に、84日で試験期間を終わってしまってその後の継続観察のような事はしていないのでしょうか?それで長期飼育用飼料として妥当という判断が付くのでしょうか?

まんま+野菜にすると脂肪の摂取割合を減少させられ、繊維質も補えるのでいいかもしれませんね。ただ、そうなるとさらにタンパク質の割合がさらに少なくなってしまうので、それも補充してあげた方がいいでしょうね。

しかし、野菜で脂肪の摂取割合を減らしたとして、ミルワームで蛋白質を補ったとして、箱書き通りに10gも食べてたらやっぱりカロリーオーバーになりそうです。
ニッパイと同じ量のMFを食べた子が太ったと言う話が有りましたが、それでもMFの脂肪は5%ぐらいだったはずです。
カロリーは大体100gあたり350Kcal前後のはずです。
成長期の子ならともかく、大人のハムには350Kcal/100gではカロリーがオーバーするのだと私は認識しています。

ということは、まんま+野菜+タンパク質(ミルワーム、ゆで卵、脂肪分の少ないチーズなど)というメニューになるのかな?

それも野菜はなるべくカロリーの少ないものを選んで与えないと...。
野菜が苦手という個体には向かない餌かもしれませんね。