もうオヤジとは言わせない!コレさえ読めばハムスターの達人に!

繁殖(産児数 後発情 育児放棄)

産児数

「産児数」とは一度に生まれる子供の数のことです。

  妊娠期間 産児数 平均産児数
ゴールデン 15±1日 1~15匹 平均7.8匹
ジャンガリアン 18±1日 1~7匹 平均3.2匹
キャンベル 18±1日 1~7匹 平均3.5匹
ロボロフスキー 18±1日 1~7匹 平均3.2匹
チャイニーズ 20±1日 1~7匹 平均4.0匹

表は、「宮崎医科大学附属動物実験施設で飼育中のハムスター類」からの引用です(現在はページがありません)。
性成熟などは、[ ハムスターの種類と特徴 ] で確認してください。

表は実験動物でのデータで、妊娠期間は「ハムスターML」などの飼い主からの情報と似ていますが、個人で飼うような飼育環境だと、1回の出産で平均産児数以上の子供を産みます。ちなみに我が家では、ゴールデンハムスターは12匹、ジャンガリアンハムスターは6匹でした。また、若すぎても少なく、1歳を超えると生まれてくる子供の数が徐々に減るようです。
表の平均産児数より、産まれた子供の数が少ないのなら、飼育環境や餌が悪くて子食いしていたり、出産に適していない月齢(年齢)だったなどの原因があり、実験動物より悪い飼い方(繁殖方法)かもしれないので、必ず飼育方法を見直しましょう。
初心者が確認するのは危険ですが、妊娠中は石でも入っているのかと思うほど、お腹がパンパン張ってに硬くなります。もし硬く感じないのなら、胎児が少ないのかもしれません。

産まれた子供の2匹しかいないなど、あきらかに子供の数が少ないと思うことがあります。これも、栄養状態が悪いなどの理由も考えられますが、子食いをしている可能性が高いです。成長不良を起こす可能性があるので、募集頭数の少ない里親募集は、与えている餌を確認した方が安心です。
ハムスターの場合は、母親が生まれた子供を食べて、他の子供のための栄養にしてしまうため、飼い主が奇形が生まれたことにすら気づかないこともあります。飼い主が、気づかない、知らないとしても、親が苦労してまで産んだ子供を、自分で殺さなければならない状態に追い込んでしまったと考え、飼育や繁殖方法を見直しましょう。

後発情とオスの育児

栄養状態によりますが、ハムスターは出産後、24時間以内に発情します。このことを、後発情(分娩後発情)といいますが、ハムスターは他のげっ歯類と違って、このとき交尾しても妊娠はしません。ハムスターの場合は、子供が離乳してから2~18日後に妊娠可能な発情が起こるそうです。ちなみに人間は出産後、4週間くらいで妊娠可能で、野生での生存率を考えると人間の方が多産な動物です。

ゴールデンハムスターとチャイニーズハムスターは、オスは育児を手伝いません。交尾が終わると、メスがオスを攻撃することがあるので、交尾が終わったらオスとメスは離して飼いましょう。

ジャンガリアンやロボロフスキーは、オスも子育てを手伝うので、妊娠後もオスとメスを同じケージで飼った方が本当は良いです。ロボロフスキーはジャンガリアンほど社会的ではないので、ジャンガリアンほど積極に子育てはしないそうです。
しかし、オスとメスの仲が良いと、どんどん子供が増えるだけでなく、連続出産や育児でメスが弱ったり、ケンカなどのトラブルもあるので、かわいそうですが、交尾や妊娠を確認したのなら、すぐにオスとメスは離した方が良いかもしれません。

ジャンガリアンは、オスとメスとで交代して、子供を暖めたり餌を採りに行くため、ペアで子育てすると生存率が倍くらい上がるそうです。逆に考えると、メスだけでは保温などが不十分だということなので、オスを離す場合には注意しましょう。また、メスから離されたオスは、元気がなくなったり、噛みつきやすくなるので注意が必要です。

育児放棄・人工飼育

飼育方法が悪いと親が育児放棄して、人工保育が必要になることもあります。

ハムスターの人工飼育は獣医でも難しく、個人では途中で亡くなることが多いようです。母ハムスターの体調不良も考えられるので、まずは獣医に任せることを考えましょう。
そもそも、親が育児放棄してしまうような飼い方をしている飼い主に、産まれたばかりの赤ちゃんを世話するのは無理です。

トイレですが、湿った脱脂綿で排尿、排便を促します。これはできそうです。
赤ちゃん(体毛が生えていない子供)は自分で体温調整ができないので、母親や一緒に産まれた子供同士が集まって体温調整をし、体毛が生えてくると徐々に自分で体温調整ができるようになるので、成長に合わせて、35度から20度くらいに温度を下げていく必要があります。これは、しっかりした保温器具があればできます。
問題は餌になるミルクですが、持っている資料を見ても違いがあって、正確な成分が分かりません。子猫用のミルクは成分が違うし、乳糖も入ってないですし、小動物用のミルクは全く成分が違います。ハムスターの場合は、乳首によって成分が違ったり、子供の成長によって成分も変わるので、答えもないし、親のウンチを離乳食として食べて腸内細菌を受け継いでいたり、人間が完全に育てようと思っても無理なんだと思います。

他には、同じ時期に子供を産んだハムスターに、育ててもらう方法もありますが、偶然、代理母になるハムスターを見つけても、無視されるだけでなく、里子、実子とも、子食いすることもあり、これも難しいようです。

自分で人工保育する場合は、[ ハムスターML > 繁殖 ] の記事や他のサイトの記事を参考にしてください。
私も聞いたことしかないので、よく分かりません。