ジャンガリアンハムスターの飼い方(選び方・性格・習性)
選び方
初心者は、ジャンガリアンハムスターを、飼うべきではありません。
運動量が多いので、体が小さいといっても、小さいケージで飼えません。
ペットショップで買う場合は、ハムスターに飼い慣れた人と行って選びましょう。
買いに行く時間
ハムスターを選ぶ場合は、夕方以降にペットショップに行くのが鉄則ですが、ジャンガリアンの場合は、昼間でも起きている個体がいます。単に人間が好きなジャンガリアンもいますが、周りの音が気になってイライラしているだけのジャンガリアンもいます。手を近づけて、臭いにくる仕草などで、何を考えているのかを判断できることもありますが、噛まれる可能性もあるので、ペットショップでは手を近づけないでください。
また、昼間に起きているということは、人間の生活に影響されやすいということなので、不規則な生活をしている人が飼うと、病気になりやすいハムスターだといえます。しかも、昼間に誰もいなくなる家で飼っている場合は、ハムスターが退屈して悪さをする可能性もあります。
ペットショップのジャンガリアン全員が、昼間に起きていることはないので、私も2回に1回くらいしかイイ性格のハムスターを見みつけることができないので、何度もペットショップに通うことをおすすめします。
性格の差
ジャンガリアンの性格は目に見えて多彩で、何をしても噛まない個体もいます。ハムスターに限らず子供は接し方で性格が変わることも多いですが、ジャンガリアンは他のハムスターより、顔に表情があるので、ある程度飼い慣れた人なら、顔つきや動作で性格を見抜けることがあります。しかし、初心者が1人で判断できることでもないので、ハムスターに飼いなれた人に、選んでもらった方がいいです。
ペットショップでも、人間に寄ってくるジャンガリアンがいます。人間を怖がっていない証拠ですが、それゆえに人間を噛む可能性も高いので、初心者はその個体を避けるべきです。逆に、なつきそうもない個体を買ってきて、期間をかけてならした方が噛む可能性は低いです。
カラー
人気のあるハムスターなので、野生色以外のカラーが今後も増えると思います。それゆえに、無理な掛け合わせで繁殖させて、病気になる確率も高くなります。
また、ノーマルと書かれて売られていることもありますが、ノーマルは野生色ではなく、カラーハムスターが生んだ野生色のハムスターも多く、ノーマル同士を掛け合わせても、必ず野生色が生まれるわけではありません。
性格
個体差が激しいのですが、おっとりした性格の子が多く、飼ったその日に手乗りになってしまうジャンガリアンもいます。また、飼育書を見ると、よくなれるハムスターだと書いてありますが、よく人を噛むハムスターなのです。なぜ、人を噛むハムスターが、飼いやすいのでしょうか?
それは、人間をあまり怖がらないという特徴があるからです。怖がらないことが、イイことだと思うのは大間違いで、生き物は怖いと思うから、それを克服するために考えるのです。だから、人間を怖がらないということは、人間の怖さも分からないということですから、ビックリさせたり怖い思いをさせると、後先考えずに人間を噛みます。しかも、学習をうまくしてくれないので、また同じような状況に合うと噛みます。
他のハムスターなら人間を怖がるので、怖がると逃げて噛みついたりしないのですが、ジャンガリアンハムスターは人間を怖がらないので、噛みついてその後どうなるかということが分からないのです。
飼いなれている人は、ハムスターの扱い方をよく知っているので、ジャンガリアンが相手でも、ビックリさせたりすることはありません。だから、ジャンガリアンでも飼いやすいのです。しかし、飼いなれていない人は、ハムスターのことをよく知らないので、怒らせてしまったりして、ジャンガリアンに噛まれてしまうのです。
だから、初めて飼う人は、ジャンガリアンに噛まれる可能性が高いです。しかし、噛むということは、ハムスターからの不満を表すメッセージでもあります。噛まれることが怖くないのなら、他のハムスターより要求がわかりやすいので、飼いやすいと思うことはあります。
人間を怖がらない習性をうまく利用できなければ、噛むハムスターになってしまいますが、うまく飼えば、ものすごくなれてしまいます。また、噛んだり暴れたりと、要求がわかりやすいだけに、うまく対応できる飼い主は、比較的簡単にならすことができますが、初心者には難しいと思います。
相性
オス同士、メス同士でも相性がいいのなら、一緒に飼うことができます。しかし自己主張の強い個体がいたり、相性の悪い個体もいるので、同性同士で飼うことはおすすめしません。
ゴールデンハムスターより社会性があり、仲の良いペアで飼うと長生きします。その時には、メスの方がオスよりも若い方がいいようです。多夫多妻制で生活し、相性がいいのなら、オスメスの集団でなかよく暮らすそうです。オスとメスの絆が強いので、一度ペアになった場合、無理に引き離してしまうと、オスの性格や体質が変わることがあって、人間でいう、うつ病のようになります。
キャンベルハムスターのように、妊娠期間から付き合うことはないようですが、子育てはジャンガリアンの父親も手伝います。父ハムから愛情を学んでいる可能性があるので、仔ハムの性格の形成に影響していることも考えられます。よく噛むジャンガリアンは、もしかして父親の愛情を受け取ってないのかもしれません。だから、仔ハムが大きくなるまでは、ペアから仔ハムを離さないようにしましょう。
オス同士より、メス同士の方がケンカになりやすく、メスがオスを攻撃することが多いです。
野生
生息地は、短い草の多く生え、放牧ができる草原がある、ステップ気候に住んでいます。乾期になると、バッタなどの昆虫を食べて水分を摂り、ゴールデンより雑食性が強いです。冬になっても冬眠せずに、体毛が白くなります。野生では、9月半ばから11月半ばにかけて、白く換毛するようです。
野生のジャンガリアンハムスターは、日内休眠(ひないきゅうみん)をしますが、飼育環境ではさせるべきではありません。
生活パターン
夜行性ですが、毎日同じ時間に起きて行動するハムスターではありません。飼い主の生活パターンに合わせる、ジャンガリアンもいるので、飼い主が不規則な生活をすると、ジャンガリアンが体調を崩す場合もあります。
なれてくると、飼い主の生活にあわせて昼間でも、うろうろするようになります。餌がもらえるポジションで待っていたり、眠っていたり、猛ダッシュで駆け寄ってくるようにもなります。また、飼い主の掃除方法を覚えると、トイレの上で待機すればケージから出られることが理解できる、知能も持っています。
散歩
運動量の多いハムスターですが、ケージが広く回し車があるのなら、散歩はさせなくても大丈夫です。ケージの外に出すクセを付けなければ、自分から出て行くことはありません。しかし脱走されやすいケージだと、ケージを壊したり開けたりして、好奇心で出て行ったりします。一度出ることに楽しさを覚えてしまうと、ケージの外に出たがります。
一般に、ハムスター用として売られているケージでは、ジャンガリアンでも小さすぎるので、ケージが小さいのなら定期的な散歩が必要になります。
回し車を全く走らない子や、寝てばかりの子など性格も体質も様々です。必要な運動量も個体によって違うようで、全く運動をしないのに全く太らない子などさまざまなので、飼い方が間違っていないのなら、あまり神経質になる必要もありません。