もうオヤジとは言わせない!コレさえ読めばハムスターの達人に!

ハムスターの餌(動物性タンパク質・ミネラル・飲み水)

動物性タンパク質

蛋白質(たんぱくしつ)が足りないと、脱毛、成長不良、共食いの原因になります。特に、発情期や繁殖期、成長期には多めに与える必要があります。
ペレットに含まれている動物性タンパク質は良い物ではないので、過信せずに、少しくらい過剰になっても、別に与えることをオススメします。
ハムスターは雑食動物なので、タンパク質というと動物性タンパク質の話がほとんどです。

タンパク質は大きく分けて、植物性タンパク質と動物性タンパク質に分かれます。タンパク質を構成しているアミノ酸の違いで、動物性タンパク質の方が筋肉や血液の材料として優れています。体に近い食べ物は、体になりやすいということですが、熱を加えるとタンパク質は変化を起こしやすいので、ペレット団子などの介護食を作るときは注意しましょう。
人間の子供が肉を好きなのは、成長の為に吸収率の高い食事を好むからで、さらにハムスターは人間より体が小さいので、効率よく吸収できる動物性タンパク質の方が効果的で、病気のときにも心強く、喜んで食べてくれます。
その反対に、良質なタンパク質を与えていないと栄養不足になり、タンパク質を食べようと人間に噛みついたり共食いをすることがあります。

野生のハムスターは、生きた昆虫を食べてタンパク質を補給しているので、ミルワームのような昆虫を生きたまま与えることが、微量栄養素や体質だけでなく習性にも適しているので、できるだけミルワームを与えることを考えましょう。生きたミルワームが新鮮で良質なタンパク質なのは当然ですが、ミルワームはハムスターと同じ物を食べるので、ミルワームの体内にある消化中の食べ物は、ハムスターにとっては吸収率が高くおなかに優しい栄養にもなります。
ハムスター用に売られているタンパク質として、チーズや煮干し(にぼし)などがありますが、酸化防止剤が入っていたり、購入時にすでに酸化し悪い脂が出ていることがあるので、ペット用に売られている物は利用しない方が良いです。そもそも、マウスでもチーズが好きではないですし、野生のハムスターは魚を食べていません。
ペレットには、フィッシュミールやチキンミールなど動物性タンパク質が入っている物が多いですが、腐りやすい動物性の物が何らかの加工をされて入っているので、良い物だとは思わないようにしましょう。また、ペレットだけでなく煮干しなどに関しても、人間用としては使えない、古くなったなどの理由で、ペット用として利用されているだけでなく、人間の食品のよう丁寧に扱われず、賞味期限が長いということも、信頼できない理由になります。
そんな理由もあり、アルミパッケージなど、酸化しにくい状態で売られていても、1ヶ月以内に使い切ることを目標に、購入と保存をしましょう。

ゆでたささみや、ゆで卵の白身など、人間用の食材を利用する方法もありますが、続けるのが難しいので、子猫用のキャットフードを利用する方法もあります。犬は少し雑食で、猫は肉食で混ぜ物に敏感という理由でキャットフード、子猫用ならさらに良いだろうという理由で子猫用です。半生タイプの物は、乾燥を防ぐためにグリセリンなどを入れているので、利用しないようにしましょう。

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ミネラル

ミネラルとは、カルシウムやリンなどの鉱物や無機質と言われる栄養です。糖質(炭水化物)、脂質、蛋白質、ビタミン、ミネラルを5大栄養素といい、ミネラルも大切な栄養です。

ミネラルは、ペレットやヒマワリの種にも含まれていますが、不足した場合にどうやってハムスターがミネラルを補給しているのかが、昔から疑問でした。
塩土を与えても、つぶしてしまうだけで食べず、ボレー粉(貝のカキの殻の粉末)を与えると書いてある飼育書もありますが、野生のハムスターの生息地にカキがいる訳もありません。ボレー粉は、ほお袋を傷つけてしまうので、間違っても与えないようにしましょう。また、重さをごまかすためにボレー粉を入れていることがあるので、安いミックスフードは買わないようにしましょう。

ハムスターは、昆虫を食べると同時に、昆虫に付いた花粉からミネラルの補給しているというのが、有力な説のようです。実際に、花粉を与えるとよく食べます。花粉を個人で採取するのは難しいので、花粉を与える場合は市販されている物を与えましょう。

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飲み水

ハムスターは乾燥地帯の生き物なので、少ない水分でも生きられるような体質ですが、水分が必要ないということではありません。給水器にいつも新鮮な水が入っている状態にしましょう。
野生のハムスターは、ほとんどが野草や昆虫から水分を摂っていますが、植物の葉に付いた夜露を飲んだりもするそうです。

野菜は水分が多いので、新鮮な野菜を毎日与えていると、全く水を飲まないこともありますが、給水器にはいつでも水が入っていて、そこからも水分を補給できるということを、意識させることが大切です。水を飲んでいないと思い給水器を外したり、めんどくさくなって水を交換しないと、給水器の水は飲めないと覚えてしまい、本当に必要なときに水を飲まないことになります。
たとえば、腎臓の機能が低下したり、結石ができやすい状態になると、ハムスターは自分から水を多く飲んで、体質を改善しようとします。そのときに、必要な水分が摂れない状態だと、病気になってしまったり、飼い主が病気の兆候に気づけずに、苦しめてしまう可能性もあります。

私は家庭用浄水器の水を使っていましたが、水道水をそのまま利用した方が良いようです。
水道水には少量の塩素が入っていますが、その方が水が傷みにくく、ボトルが汚れにくいので、新鮮な状態を長く維持できます。その結果、水を飲まないということも減ります。備え付けの浄水器が家に付いていることもあるので、その場合は水の交換を早めにするか、給水器を洗う回数を増やしましょう。
ペット用の水も売ってますが、人間用の水を売っている会社が増えすぎ、ペット市場に参入してきただけなので、特に与える必要もないです。また、ミネラルウォーターは結石などが怖いので、与えない方がよいです。