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敷材・床材・巣材(針葉樹チップとアレルギー)

アレルギーの仕組み

針葉樹のチップのアレルギーに、必要以上に不安がる人たちがいるので、不安がらせないための説明の前置きです。

アレルギーの仕組みを簡単に説明すると、未知のタンパク質が体内に入ったときに、敵だと勘違いして体の外に出そうとする誤作動のことです。
そのため、涙や鼻水、くしゃみを使って、体の外に異物を出そうとしますが、咳だけとか、くしゃみだけではなく、症状が2つ以上出るので、症状が1つだけの場合はアレルギーではないことが多いです。食物アレルギーは飲み込んでしまうので、これらの症状が出にくいです。
アナフィラキシーはアレルギーの強い反応で、呼吸困難になったり熱が出たりします。その仕組みを利用したのが、ヘビなどの毒で、その物質に対して、抗体を持っていたり、抗体を作れる動物なら、なんともなかったり、少し腫れたりする程度で済みます。
ちなみに、人間以外の動物は体が強いと誤解する人がいるのは、そういった環境に合わせた抗体を持った動物がいるからで、持ってない場合は体の大きい人間の方が毒には強いです。また、蚊に刺されて腫れたり、かゆくなるのもアレルギー反応で、人間が蚊に刺されてもかゆいだけで済むのも、ハムスター(ネズミ)が原因でアレルギーになりにくいのも、人間にとって身近な存在だからです。
ウイルスも免疫機構(めんえききこう)が働くので、アレルギーはウイルスが体に入ったときに反応といろいろ似ていますが、よく接する相手と共存し、手に負えない相手なら排除しようとする、体の中で起こる人付き合いみたいな機能が免疫機構です。
煙や粉塵のような粉を大量に吸い込むと、むせることがありますが、息苦しくなって吐き出そうとする、当たり前の反応なので、これはアレルギーではありません。

ヘビのような毒性の強い動物が、身近な動物は少ないですが、アレルギーの原因になりそうな、アレルゲン(抗原:こうげん)が体内に入ると、体が抗体(こうたい)を作り無害にする仕組みがあるので、健康なら簡単には起こらない症状だとは理解できたと思います。

ダニとかスギ花粉だとか、自然界に存在する物がアレルギーの原因にされることがありますが、それらが根本的な原因なら野生動物のほとんどがアレルギー持ちで、鼻水を垂らしたクマやタヌキのために、愛護団体の人が山でティッシュを配っているといった、変な想像ができてしまいます。
清潔な先進国の人や都会の人に多い症状がアレルギーで、人間界では、極端に衛生的にして抗体を作るきっかけを失ったり、人間が自然界にない物を作り出し、それに体が対処できないのが、根本的な原因です。また、食べ物などにも共通しますが、アレルギーの危険性をゼロにしたければ、タンパク質を抜いた人工物にしてしまえば良いということですが、そうすると食べ物ではなくなるので、アレルギーになりやすい体質や、発ガン性物質などの、原因の分かりにくい問題が起こってしまい、悪い循環が起こります。

ハムスターには関係ないですが、アレルギーの血液検査は調べるたびに結果が違い、検査をするときは症状の原因が過労やストレスでも、抵抗力が弱っているときなので、健康な人でも反応が出やすいということと、思いこむと無意識に起こせる症状ばかりなので、アレルギーではないのにアレルギーと判断されることがあります。
病気ではないので薬は効かず、不安からさらに悪循環を起こすので、逆に自分はアレルギーではないと自己暗示をかけるくらいの方が、いいかもしれません。また、心配をして言ったことでも、他人を不安がらせないことも大切です。
ハムスターのこともふまえ、免疫関係の症状は、心や環境が影響しやすいので要注意です。また、極端に衛生的にせず、適度に掃除したり換気するなどの、当たり前のことで防げることも忘れずに。

床材とアレルギー

針葉樹のチップが原因で、アレルギーになりやすいことは知られていますが、タンパク質を含んでいる物質なら、何でもアレルギー反応を起こす可能性があって、飼育のうまい人だと、「針葉樹のチップはアレルギーになりやすいらしいね」程度の話です。不安だから広葉樹のチップにしている程度なら良いのですが、別の問題を持った床材を使って、ハムスターの生態に合わないような飼育方法で、病気のきっかけを作っている飼い主もいるので、注意しましょう。

まず、ブリーダーやペットショップでも、針葉樹のチップが使われているので、針葉樹に対してアレルギーを持っているのなら、迎える前に症状が出ていたり、他の病気の可能性もあるのでショップには並ばないという理由があります。また、先祖代々、生まれたときから常に接している物なので、アレルギーになりにくいこともあります。
さらに、ウッドチップは効率や安全性が求められる実験動物で使われていたので、ペット用として普及したのもあって、安全性も実証されていたりします。

なのになぜ、アレルギーの話をよく見るのかといえば、飼い主の接し方や環境が悪くストレスが原因なのに、アレルギーの責任にしているのが、ほとんどの理由です。
獣医も数分話しただけで、飼い主がどんな接し方をしているかまでは分からないので、可能性が少しある針葉樹の話をすることや、ハムスターに対して有効な検査もないので、ホントにアレルギーだと思って、薬を処方してしまうことがあります。ストレスが原因で抵抗力が落ちたり、怖がっているハムスターに、さらにストレスを加えて、飼い主は自分ではよくやっているつもりなのに、分かっている人から見ると虐待しているようにしか思えないこともあります。
病院に行くことも大切ですが、病院に行く前に自分の飼育方法が間違っていないか、しっかり考えましょう。そうしないと、ハムスターに詳しい獣医でも原因は分からないし、初対面の相手に、「おまえが悪い」と言ってくれる勇気のある獣医も少ないです。

フォーラムでも、アレルギーの話はよくあって、飼い主がいろいろ気にしすぎ、頻繁に掃除をしたりレイアウトを変えて、ケージの中の臭いをリセットしたり、せっかく集めた餌を捨ててしまうことで、ハムスターがストレスを抱え問題になっていることが多いです。迎えたばかりのハムスターを人間の子供に例えると、訳も分からないまま、他人の家を毎日たらい回しにされて、心細い状態が続いているのと似た状態です。特に、頻繁に床材を入れ替えていると、舞い上がりやすい粉塵を常に補給している状態になるので、なおさら悪化することもあります。人間用の家でも新築の方が、アレルギー物質やダニが多いことも忘れずに。
飼い始めたばかりのゴールデンやジャンガリアンが、トイレを完全に覚えてないのと、アレルギーの話がセットなら、飼い主が嫌われているのが原因なので、分かりづらいアレルギーの責任にして逃げずに、まずは自分自身を改善することを考えましょう。

床材を牧草に変えると治ったという話もあります。治った理由の1つめに、牧草がウッドチップより大きいので、バサッと袋を逆さまにしてケージに入れないから、粉末になった牧草がケージに入りにくく、粉塵(ふんじん)でアレルギーのような症状が出にくいことです。もう1つは、牧草の臭いが強いのが理由で、牧草の臭いで飼い主の臭いがケージに入っても分かりづらく、飼い主の存在が理由のストレスが軽減されるからです。
もし、アレルギーと勘違いするほど症状が、牧草で改善されたなら、飼い主からのストレスが一番の原因なので、飼育環境を改善したり、接し方を見直すべきです。また、飼育のうまい人がそんな話を聞くと、ハムスターに嫌われていることを自分で証明したという証拠にもなります。

どの床材も乾燥すると粉塵が出やすく、乾燥している方がハムスターには適していますが、ウッドチップを敷き詰めると、ハムスターが歩いたときに出るわずかな振動や重み、回し車の振動で、粉塵がウッドチップの隙間に落ちていくので、ウッドチップから出る粉塵は意外と散りません。また、ハムスターのケージは日陰に置く物なので、ウッドチップが乾燥し過ぎず、無駄に空気の対流も起こりにくいので、さらに粉塵が舞いにくいです。
粉塵が気になるのなら、一度新聞に広げたり、ザルやストッキングでこしたりしましょう。

アレルギーのような症状

飼い主が見つけやすい症状に脱毛(ハゲ)があり、人間でいう円形脱毛症なら免疫機構が関係しますが、ほとんどの場合は、飼い主からのストレスで、イライラして体を掻きむしって毛が抜けてしまうのが原因の脱毛です。そのため、前足の付け根、脇腹、耳の後ろなど、後ろ足で掻きやすい部分の毛が抜けてしまいます。
左右対称に脱毛することがありますが、若い個体の場合は、飼育環境が悪くて、ホルモンバランスを崩しているだけです。
また、直接触れることで(接触皮膚炎)、かぶれるなら、毛のない鼻とか耳の中、肛門や生殖器、よく触れる足や腹に、脱毛や炎症が現れますが、症状は出ていないと思います。
他には、イライラして自分を噛んでしまう、自咬症(じこうしょう)も毛が抜けたり皮膚が赤くなったりし、涙目やくしゃみなどは、ほとんどが粉塵が原因です。
このようなアレルギーのような症状は、間違いを起こしやすい初心者の環境で、ジャンガリアンによく出る症状です。ゴールデンはハゲたりせずに、ストレス性の下痢で亡くなることがあります。

自分が起こしている問題は分かりにくく、体質の責任にすると問題をすり替えやすいので、なんでもアレルギーの責任にしないようにしましょう。