ハムスターの総合サイト「ハムエッグ」

敷材・床材・巣材(土・砂・コーン)

土を利用して飼育することは、理想であって現実的ではないので、試すこともやめましょう。
実際に、ハムスターの飼育になれている人でも、腸内細菌バランスを突然崩し、下痢をさせて死なせてしまう事故も起こっていて、綿に続いて使用することに反対する人が多い素材です。そもそも、部屋の中で細菌を飼っている状態になり、ダニなども増えやすくなります。

商品のうたい文句では、バイオや微生物など言葉を濁していますが、実際ところピートモス(ミズゴケ類など)を使って、細菌類(バクテリアなど)や菌類(カビなど)とハムスターを共生させることが、土を使って飼育することです。細菌自体は、悪い存在ではないのですが、個人で作る環境ではどんな方法を使っても、細菌の繁殖をコントロールできないところに問題があります。
毛並みが良くなるという話もありますが、ハムスターの毛は適度に油があり、他の素材でも潜れば綺麗になるので、土だからというメリットもありません。

自然で細菌が問題なく繁殖し、循環が起こっているのは、人間以外の生き物が自然の仕組みに従って生きているからです。飼育環境では、ハムスターがその循環の中で最強の存在になりますが、循環させるには、細菌だけでなく太陽光や風、植物、昆虫などの力を借りる必要があります。しかし、ハムスターは暑さにも太陽光にも弱い動物なので、日の当たる場所にケージを置けません。また、太陽の光を必要とする植物と昆虫と共存できず、太陽光が細菌を増えすぎること防げません。さらに、ハムスターは巣に固執する習性があるため、必要以上に掃除ができずに細菌の繁殖を抑えにくいといった問題もあります。
細菌の繁殖は天候などの影響を受けるうえ、繁殖力も強いため、条件が揃うと異常繁殖してしまいます。なので、天気が悪かったので細菌が異常繁殖し、それが原因でハムスターが突然死んでしまうといったことも、起こってしまう訳です。飼育のうまい人たちでも、天候を左右することはできないので、昨日までは大丈夫だったという経験も役に立ちません。
細菌だけでなく、全ての生き物は適正な数がいてバランスが保てるので、ハムスターにとって良い働きをする細菌であっても、増えすぎると悪い働きをすることがあります。また、ハムスターにとって悪い働きをする細菌であっても、ハムスター以外には良い働きをしたりするため、バランスが大切です。
環境を作ることでさえ難しいのに、目に見えない細菌が相手ならさらに難しく、個人で人工生態系が作れるくらい簡単なことなら、宇宙で暮らすのも簡単なことです。

他には、いくらキレイに掃除をしても無菌状態にできるのは、特別な装置のある研究施設くらいだという理由があります。
まず、ハムスターにとっての自然環境に、必要な細菌が入っているのかというと、それぞれのハムスターの生息地からハムスターが住んでいる巣穴の土を、取り寄せないと無理で、それに植物や昆虫なども関係します。さらに、ペット用の土を製造しているメーカーは実際には植木屋で、特別な施設でその製品だけを作っているはずもなく、他の土に混ざった細菌も入っているはずです。それに、個人宅や販売店などの環境を考えると、土の中に何が入っているのか全く分からない状態です。

ハムスターは体が小さいのに草食に近い動物で、体内の細菌のバランスを崩すと下痢で簡単に死んでしまううえ、餌を拾って食べたり、食糞をしたり、口で体の掃除をするので、細菌の影響を受けやすい動物です。そもそも、ハムスターはネズミの仲間なのに、乾燥した清潔な環境でしか生きられないため、交通手段は発達してから見つかった生き物で、家から逃げたとしても野生化できない、都会のような細菌の少ない清潔な環境に適した弱い生き物なので、細菌と共生させようと思うこと自体が無茶なことなのです。
実は私も一度、土を使ったことがあるのですが、餌が汚れてしまい、絶対に防げないということが分かったので、すぐに元に戻しました。他には湿度が上がってしまうので、カビが生えるなどの話もあります。何より、ハムスターが土に潜ってしまい人と関わらなくなると、健康管理ができないばかりか、ペットではなくなります。

ここでいう砂は、テラリウム用の人工砂などの、粘り気がなく清潔で粗い砂のことです。
カキの殻などで作られた人工砂は粒が粗いので、砂の下にも空気が通り、温度を下げやすい素材なので、夏場限定で巣材を別に用意できるのなら、床材として利用しても問題が出にくい素材です。また、自然にある砂だと、土と同じ問題がありますが、人工砂は洗剤を使って洗ったり、電子レンジで殺菌したりと、細菌を死滅させやすい素材なので、土と性質がかなり違ってきます。
砂浴び用に売られている焼砂(やきすな)も、熱加工されているので清潔で、粘り気がない粗い砂ですが、人工砂と比べると粒が小さく、粉末に近くなるほど、再利用しにくく、ホコリっぽくなるなど、他の問題も出てくるので、使うならテラリウム用の人工砂の方が、いろいろと便利です。

当然、欠点もいろいろあります。砂をケージに直接敷くと、研磨剤を広げているのと同じようなことになるので、ケージに傷が入りやすくなったり、割れやすくなります。実際に、割れることはないと思いますが、新聞紙を敷いてから砂を敷くなどしておいた方が安心です。
ちなみに浴び砂は、ガラスの原料や研磨剤に使う「珪砂(けいしゃ)」が多いです。
他には、トイレ砂や砂浴びの砂と同じくホコリ問題もありますが、粒が粗いために飛散したり餌に付くことも少なく、牧草ほど高さが無いため、目に付いて結膜炎になることは、他の砂より少ないはずです。しかし、バナナのような粘り気のあるハムスターが本能的に知らない食べ物を入れてしまうと、砂ごと食べてしまう可能性もあるので注意してください。
当然、寝床も作れず、温度も下げやすいので、空中サーモスタットなどを使わない限り、保温には向かない素材です。安全に体温を下げるのなら、危険性が少ないストーンベッドの方が楽です。

それと、格好良くなりすぎるという、飼い主的な問題もあります。爬虫類用のケージにテラリウム用の砂を入れてしまうと、それだけでも、ケージの中が別世界に見えてしまい、無意味に色の付いた夜用保温球を使って演出してみたり、ロボロフスキーのケージにロボットのオモチャを入れたりと、テラリウムがジオラマにしてしまいそうになります。
実際に、私はやってしまいそうになったので、今は砂を使わないようにしていますが、そっち系の趣味がある人は注意しましょう。そっち系の趣味がない人は、ゴールデンやロボロフスキーの体毛の色が、砂と相性の良い迷彩になっていることを想像してみてください。そう思ってしまう気持ちが、少し分かるかもしれません。
90cm規格のケージとロボロフスキーなら、テラリウム化と両立できそうですが、掃除が面倒になるし、ペットなので飼い主が楽しむことも大切ですが、ハムスターが快適に暮らせることはもっと大切ですからね。

コーンチップ

コーンチップの床材
砂利状なので、もぐるのも大変です。

床材用のトウモロコシの粒や芯(コーンコブ)で、評判も良くなく、値段も高いので、あまり売ってないと思います。
食べても安全ということがありますが、実際には食用に使えないトウモロコシで、それでいて食べ物なので、腐ったりカビが生えたりと、土と似たような問題もあります。また、粒が大きすぎるために、ハムスターには歩きにくいという問題もあります。
砂ぐらい熱を逃がしてくれれば、夏専用でも使えるのですが、腐りやすいので微妙なところです。