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敷材・床材・巣材(新聞紙・綿・布・牧草)

新聞紙

紙の中で、唯一ハムスターの飼育に使えると思う素材で、吸水性、衝撃吸収など、床材に使うには適しています。ちなみに、新聞紙を何かに利用する場合は、インクや紙が乾燥した古新聞のことを指すことが多いです。

新聞紙は、人が毎日手にする物で、包み紙の代わりに利用したり、海外では食器として利用したりと、意外と安全に作られています。新聞を読みながら朝食を食べるお父さんたちが、新聞が原因で亡くなったという話は聞かないと思います。文化的にも世界的にも、日常的に使われている人工物で、使用率がハムスターの飼育用品と比べものにならないので、最も安全性が実証されている素材ともいえます。
新聞紙は再生することを考え、水に溶けて(離解:繊維がほぐれやすい)繊維に戻ってしまうように作られ、大豆などで作ったインクが使われていることが多いので比較的安全なのですが、刷り立てはインクが付くのでインクが乾燥した古新聞を使いましょう。しかしあくまでも、ハムスターには誤飲しにくく、人間が使用しても問題が起こりにくいので、人工物の中では安全だという話です。
使用、未使用に限らず、コピー用紙やプリンター用紙、雑誌などは、インクや紙に発色を良くするためにいろんな薬品が使われているので、間違っても使わないように。

新聞紙をハムスターの飼育に使う場合は、ケージの底に新聞紙を敷いて、上にウッドチップを数センチ敷き、ウッドチップで新聞紙を隠してしまうのが良いようです。新聞紙はケージのサイズに合わせて折り曲げるだけで、切ったりしないようにしましょう。新聞紙を短冊状に切ってケージに入れる必要があるのは、実験動物などの巣箱を設置していない環境での話です。個人で飼う場合は、病院などへの移動のときに、衝撃吸収や一時的な避難場所としてキャリーに入れるときだけで、普段の飼育では、ハムスターが自分でサイズの調整ができるようにするのが正しいです。
なぜケージの底に、新聞紙を敷くのかというと、ケージが直接汚れず、床材を掃除しやすいから、新聞紙を敷いていたら、ハムスターが自分で見つけて床材に利用し始めたからです。なついているハムスターなら、どのハムスターでも、ウッドチップの下の新聞紙は見つけられるようで、必要なときに必要なサイズにちぎって、ウッドチップと併用して寝床を作ります。ケージの底に敷いていると、ウッドチップと自分の体重で、ちぎりやすいというメリットもあります。
なぜ、ウッドチップの下に敷いてある新聞紙を見つけられるのか、新聞紙をうまく利用する方法を知っているのかは謎ですが、ハムスターが自分で寝床の温度調整などをできるので、飼い主としても新聞紙の併用は便利です。ちなみに、繊維状に細く裁断したウッドチップと併用すると、ロボロフスキーはトンネルを造ったりすることもあるので毛並みが良くなり、牧草を併用するよりうまく使ってくれます。

綿や布

人間用の布団などの、古くなった綿を利用した物で、漂白をすれば見た目はいくらでもキレイに見せられる素材です。
人間が綿を使った布団を使って眠るために、擬人化してハムスターを見てしまう初心者が、自己判断で利用することがあります。綿は見た目が暖かそうで、実際に暖かいのだと思いますが、寒さが気になるのなら綿を利用せずに、ヒーターを使ってあげましょう。

実際に、亡くなったハムスターの死因を特定すると、綿が原因で腸閉塞(ちょうへいそく)になっていたという報告を直接聞いたことがあり、そういった事例が病院でいくつもあるので、ハムスターに詳しい獣医も使わないようにと促している素材です。獣医などのペット業の人だけが言う話なら、物を売るためだったり、初心者の間違った飼育からの情報だったり、他のペットと誤解しているなどの理由があったりしますが、ハムスターの飼育になれている人も聞く話と一致する事故なので、相当危ない素材だと考え、利用しないようにしましょう。
また、結構ホコリが出るので、アレルギーのような症状を起こしやすかったり、綿が足に絡まり壊疽(えそ)してしまったという話も聞きます。野生のハムスターは綿のように、絡みやすく、切断しにくい素材を使っておらず、人間ほど手先が器用ではなく、柔軟な体も持っていないので、そういった事故も起こる可能性があり、布も同じような問題があります。さらに合成繊維などであれば、予想できない事故や病気になる可能性もあります。

牧草

マメ科の牧草
ハーブ入りのアルファルファ(マメ科)
イネ科の牧草
草食動物の主食、チモシー(イネ科)のロングタイプ

ウッドチップに少し混ぜる程度で使用するのなら良いですが、牧草だけを床材に利用することは、ハムスターの飼育には不向きです。

牧草は草食動物の餌になる物なので、安全であろうといった考えや、ウサギなどのハムスターより大きなペットと同じ考え方をしている人が、勧めることがありますが、人間に例えると、曲がった竹で布団や地面を作るようなもので、ハムスターには加工が難しく、牧草だけでは床材として利用できません。利用する場合は、ウッドチップと併用し、ウッドチップで寝床を作るときの、補強剤程度に考えましょう。

ハムスターは目が横に飛び出していて、目に物が付いても人間ほど気にしないので、床材が目玉にくっついたまま、気にせず生活することがあります。ウッドチップ程度なら問題もないですが、牧草はハムスターより大きく、ハムスターは床材に埋もれることもあるので、牧草が目に刺さるという事故も起こっていて、ハムスターにとって牧草は危険です。ちなみに、マメ科のアルファルファなどの牧草は、粉が出やすいため、アレルギーのような症状を起こしやすく、イネ科のチモシーなどの牧草は硬いため、事故が起こりやすいです。
さらに、牧草は臭いが強いため、飼い主の接し方が原因でアレルギーのような症状が出ているとき、飼い主の臭いを紛らわせる壁になりますが、反対に考えると飼い主の臭いを覚えにくくなり、なつきにくくなります。

餌が悪いと、ハムスターは牧草を食べることがありますが、他の野草や野菜の方が、ハムスターにはおいしい食べ物で、穀物の外皮は、さらにおいしいらしく、自主的に食物繊維を食べるので、牧草は餌にも向いていません。しかも、床材用として売られている牧草は質が悪く、防臭加工や香料が入っている物もあるので、餌用の牧草の方が良いですが、安全な牧草ほど、虫が付いていたり虫が湧きやすくなります。
ウサギくらい体が大きければ問題が出にくいんだろうけど、吸水性も悪いし、トイレを覚えさせられない飼い主だと、ケージの中が汚れがちになり、食べられるだけにカビとか腐るとかの問題も起こりやすいので、ハムスターには微妙な床材です。