しつけ・トラブル 2
トイレを使わなくなる理由
何らかの問題で、トイレを使わなくなることがあります。
トイレで寝る
暑くなると、トイレで眠ってしまうハムスターがいます。飼育歴が長い飼い主なら、何度か見たことがある光景だと思いますが、不衛生なのでやめさせるように努力しましょう。
トイレで寝てしまう原因の1つは、病気の痛みや恐怖です。病気の可能性がないか、まずは観察しましょう。そうでないのなら、ケージの暑さです。
オシッコが蒸発する時に熱を奪い、砂が持つ放熱性と、砂の空気が下に流れる理由から、トイレは涼しいのです。巣箱だと熱がこもるので、トイレの方が快適なのは当然の結果です。なので、巣箱を陶器製の物に変えたり、小さな通風口を開けた空箱で巣箱を作ったり、ストーンベッドを敷いたりしてケージの中を涼しくしましょう。
ケージの向きを間違えた
ケージを掃除したときに、ケージの底板の向きや、水槽の向きが反対になっていませんか?
トイレを位置ではなく、臭いで覚えているハムスターや、寝起きで寝ぼけたハムスターがそうすることがあります。
寝ぼけて臭いにつられて、トイレのあった位置でオシッコをしてしまう場合は、目が覚めている時には、トレイでオシッコをすることもあり、2カ所でオシッコをしてしまう場合もあります。そうならないために、前後左右が同じ形状のケージを使用する場合には、シールを貼ったりして目印を付けるなどの方法で、方向を間違えないようにしましょう。
ケージの中が寒い
巣箱から出るのも辛いくらい寒いと、寝床近くでオシッコをしてしまうことがあります。この場合も、巣箱(寝床)ですることはありません。部屋やケージを暖めるなど、ハムスターが快適に暮らせるようにしましょう。
また、病気で体温調節機能が落ちたり動きにくくなると、巣箱近くでオシッコをする場合があります。
トイレをキレイに洗いすぎた
まだトイレをキッチリ覚えていないハムスターの場合は、洗剤を使ってトイレを洗ったり、キレイにトイレを洗いすぎることで、オシッコの臭いを完全に消してしまったり、トイレに別のニオイが付くと、トイレを使わなくなることがあります。完全にトイレを覚えているハムスターなら、トイレをキレイに洗いすぎても問題ありませんが、完全にトイレを覚えていないようなら、トイレ砂を少し残す程度にして交換するようにします。それでもトイレをきれいに洗いたい場合は、洗ってからトイレの砂を、少しトイレに戻すようにします。
他にハムスターが増えた
なわばり意識の強いハムスターは、他にハムスターが増えた場合に、自分のなわばりを強調するためにトイレ以外にオシッコをすることがあります。同じ種類のハムスター同士でないと、本来起こらない問題ですし、増えたハムスターのケージの臭いの強いところに、オシッコをします。2階建てのケージの上下でハムスターを飼っている場合は、あっちこっちにオシッコをします。オスの方がなりやすいようなので、オス同士を同じ部屋で飼う場合は気をつけましょう。
巣を荒らされたと思った
散歩中など、ハムスターが知らない間にケージを掃除したり、嫌がっているのにケージを掃除したりすると、巣を荒らされたと思い、巣箱や巣箱近くでオシッコをする可能性があります。特に、巣箱にエサを大量に溜めているゴールデンが、そう思うことがあるので、気をつけましょう。
トイレに行きたくなる条件
ほとんどのほ乳類は、オシッコやウンチをする時は、隙(すき)ができてしまい、すぐに逃げ出すことできず、臭いがするので痕跡(こんせき)が残ってしまうので、どこにでもオシッコやウンチをすることはありません。ペットとして飼われている動物の場合は、天敵に狙われることもないのですが、やはり本能にしたがってトイレの場所を決めます。
人間にも野生の本能があるので、ある条件を満たすところでトイレに行きたくなります。
お風呂場でオシッコをしたくなったことはないですか?かくれんぼをしていて、暗くて狭いところに隠れている時に、ウンチをしたくなったことがないですか?
お風呂でオシッコがしたくなるのは、お風呂場が寒いのと、水があるからというのが原因です。体が冷えると汗をかく必要がなくなるので、体の不必要な水分をオシッコとして出して、体を軽くし逃げやすくするためです。また水が近くにあると、そこにオシッコをすることで、臭いを紛らわせることができます。
暗くて狭いところでウンチがしたくなるのは、その場所が敵に狙われにくい安全な場所と本能が認識するので、ウンチがしたくなるわけです。
ウンチを1ヶ所でしてもらうのは無理ですが、このような生理的な条件を満たせば、ハムスターも多分オシッコはしたくなるはずです。
私の飼育環境は、この図を基本レイアウトにしてケージ内の配置をしています。ケージを置いている場所は、直接太陽の日が当たらない場所なのですが、手前の方が明るくなっています。また、回し車を少し前に配置して、回し車の後ろに隙間を空けています。これだと巣箱からトイレまで、飼い主から見えない死角ができ、トイレまでの通路が造れます。さらに、回し車の後ろにトイレとペーパーの芯などを置くと、より安全な通路ができるだけでなく、回し車の振動なども防げます。
透明の屋根のものや、屋根の付いていないトイレがありますが、屋根のついた陶器製のトイレに変えるなどして、トイレを暗く適度に狭い場所にしてください。トイレ砂も大きめの粒のものではなく、小粒の砂に近い物の方が、冷たいので体温をうばいやすく、トイレとして使ってくれやすくなります。砂風呂として用意した焼き砂に、オシッコをしてしまうハムスターは、焼き砂で体が冷えてしまい、砂風呂でオシッコをする確率が上がります。
給水器を使わない
給水器で水が飲めないハムスターはいないと思います。ペットショップでも給水器は使っていますし、繁殖させたハムスターなら親の飲み方を見て学びます。しかし、まれに給水器で水を飲むのが下手なハムスターがいます。給水器で水は飲めるんだけど、うまく飲めない。その時は、給水器の高さを変えてみてください。それでもダメなときは、玉の付いていない給水器に変えます。またケージからぶら下げている給水器の場合は、飲みにくいことがあるので、ケージに固定できる物に変えましょう。
ハムスターが4本とも足を地に付けて、少し上を向いて木の葉から水しずくを飲むような高さにすれば、食道がまっすぐになるので、飲みやすい体勢だと思います。
ハムスターの飼育で、給水器のトラブルといえば水漏れくらいですが、老ハムや病気になったときに、うまく水が飲めなくなって困ることもあるので、それぞれのハムスターのクセを覚えておく必要があります。
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