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主食に必要な栄養・基本になる餌

飼い主の先輩方がまとめた、主食に必要な栄養の記事です。
しかしハムスターフードが問題で、何でも良いのか、何も不足しないのかが難しくなります。

投稿日時:
投稿者:USER0056

[USER0056]です.

<質問>------------------------------------
ハムスターに必要な栄養はどれだけ?
ハムスターにどれだけ肉・野菜をあげていいの?
ハムスターにビタミン剤をあげると元気になるの?

<回答>------------------------------------

1 これまでの研究でわかっていること

 ゴールデンハムスターを固形飼料のみを充分に与えて飼育した場合,蛋白質量は重量比でだいたい15%前後,粗脂肪4-5%程度が最も死亡率が低くなります.繁殖させる際は若干蛋白質が多く必要なようです.

 低蛋白食(例えば6%の粗蛋白質)では成長期において成長不良となり,かつ死亡率が非常に高くなり,逆に過剰な高蛋白食では特に歳をとってから体重減少・(疾患等による)寿命の短縮等がおきるようです.

2 ハムスターフードの栄養

 ハムスターフード等の固形飼料は,通常粗蛋白質20%以上,粗脂肪4%前後の組成となっているものが多いです.上記の組成の固形飼料を主食とし,野菜・果物を副食として与えると,結果として全体の粗蛋白質・粗脂肪の割合が低くなります.

 野菜・果物を非常にたくさん与えている場合は,固形飼料を意識的に多く与えてみるか,「トリのささみ」「煮干し」等で蛋白質を,「ヒマワリの種」等で脂肪を,それぞれ適切な量だけ補給してあげたほうがよいでしょう.

 また,気温の変動の大きな環境で飼育している場合,「特に秋から冬にかけて若干高栄養の状態にしたほうが,安全に冬を越せるのではないか」という意見がこのMLで出ています.

3 過剰な栄養補給は無意味です

ハムスターフード等の固形飼料は,栄養の組成に関しては,かなりバランスよく調整されています.通常の飼育では余計なビタミン等の補給等はほとんど無意味か,逆に害がでることもあるので注意が必要です.

(補足)もちろん,どのようなエサをやろうと(どんな扱い方をしようと)飼い主の自由ですから,上記の内容にとらわれる必要は全くありません.