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ハムスターと栄養素いろいろ(8/10)

投稿日時:
投稿者:USER0043

ビタミンEとベータカロチンの話題に追加します。最近のニューイングランドジャーナルオブメディスンの抄読から引用すると以下のようです。

Effect of a combination of beta carotene and vitamin A on lung cancer and cardiovascular disease

Gilbert S. O. et al.

背景)肺癌と心血管系の病気はアメリカでの主要死因である。カロチノイドとレチノイドがこれらの疾患を予防する物質であるということを仮説した。
方法)我々は多施設、無作為、二重盲検、比較対照早期予防研究-βカロチンとレチノイド効果試験-を合計18,314人の喫煙者、喫煙経験者、アスベスト暴露者で調べた。30mgのβカロチンと25,000IUのレチノールの投与が第一次エンドポイントである肺癌の発生率についてプラセボと比較された。
結果)73,135人年(平均4年)の間に388人の肺癌患者が発生した。投与群ではプラセボ群と比較して肺癌の相対危険は1.28であった。癌のその他の危険因子に明らかな差はなかった。投与群では全ての死の相対危険が1.17、肺癌の死亡の相対危険が1.46、心血管系の死亡の相対危険は1.26であった。これら結果に基づき、この無作為試験は計画より21カ月早く中止した。
結論)喫煙者、アスベストへの暴露者群でβカロチンとビタミンAの併用療法の投与4年後に、利益はなく、逆に肺癌の発生率、肺癌、心血管系、全ての原因での死亡において予期しない結果が得られた。
N Engl J Med 1996; 334: 1150-5.

DIetary antioxidant vitamins and death from coronary heart disease in
postmenopausal women

Lawrence H. K. et al.

背景)心血管系の病気の予防として、経口の抗酸化ビタミンの投与は、LDLコレステロールの酸化により動脈硬化が促進されるという点から考えると、非常に興味深い。
方法)1986年に心血管系の病気の予防としての我々は34,486人の閉経後女性について、その他の因子であるvitA,E,Cの食物、補充食からの摂取を評価する質問をおこなった。おおよそ7年間経過観察され、242人が冠動脈疾患により死亡した。
結果)年齢、エネルギー摂取量で調節した分析では、vitEの摂取は、反対に冠動脈疾患の死亡の危険性と関係していた。この関係はビタミン補給を行わない女性で特に目立った。可能な因子を調節した後にも、この反対関係は持続していた。vitE投与により心血管系の危険性が減少するという事実は全くなかったが、高投与群、投与期間による効果は決定的に証明できなかった。
結論)これらの結果により閉経後の女性では食物からのvitEの投与が逆に心血管系の病気の死と関係し、これらの女性でビタミン剤の投与が少ないほどその危険性が低下する事が示唆された。逆に、vitA,Cは心血管系の死亡を減少させさせることに関係していなかった。
N Engl J Med 1996; 334: 1156-62.

というわけで、過ぎたるは及ばざる如し、より悪いのかもしれない。
ハムねたでなくてご免なさい。